全国治安ランキング2021 最も安全な都道府県は?
世界的視野でみると治安が良いとされる日本。しかし、実際には各地でさまざまな犯罪が起きています。移住などの際にはまず利便性を考えますが、とくに女性の一人暮らしの場合などは治安の良さも重要です。2021年の全国治安ランキングから、現在の居住地や移住候補地の治安をチェックしてみましょう。
刑法犯全体の認知件数や検挙率、犯罪遭遇率が低い都道府県ランキング
順位 | 刑法犯認知件数 (少ない順) |
刑法犯検挙率 (高い順) |
刑法犯犯罪遭遇率 (低い順) |
---|---|---|---|
1 | 鳥 取 | 山 形 | 岩 手 |
2 | 島 根 | 鳥 取 | 長 崎 |
3 | 秋 田 | 島 根 | 秋 田 |
4 | 徳 島 | 福 井 | 青 森 |
5 | 岩 手 | 熊 本 | 大 分 |
6 | 高 知 | 長 崎 | 島 根 |
7 | 福 井 | 石 川 | 山 形 |
8 | 長 崎 | 秋 田 | 熊 本 |
9 | 佐 賀 | 佐 賀 | 山 口 |
10 | 山 形 | 青 森 | 鹿児島 |
警察庁の犯罪統計などをもとに作成
警察庁が2021年に発表した犯罪統計などによると、2020年1月~12月の刑法犯全体の認知件数がもっとも少なかったのは1,814件の鳥取県です。2位が1,936件の島根県、3位が2,382件の秋田県でした。一方、検挙率でみると、もっとも高いのが山形県で83.9%、2位が認知件数でトップだった鳥取県の74.7%、3位は島根県の74.3%となっています。
治安の良し悪しを考える時に一番重要と思われる犯罪遭遇率(何人に1人が犯罪にあう確率か)を見てみると、1位は岩手県で484人に1人、2位は長崎県で483人に1人、3位は秋田県で414人に1人という結果となりました。認知件数がもっとも少なかった鳥取県は遭遇率では309人に1人で12位となっています。
警察庁の犯罪統計などをもとに作成
こちらは各都道府県のデータをもとに、縦軸に検挙率、横軸に犯罪遭遇率をとってマッピングした図です。右上にいくほど治安が良く、左下にいくほど治安が悪いことを表しています。これならお住まいの都道府県の相対的な治安状態がひとめでわかりますね。全国平均よりも治安が悪いとされている都道府県ではとくに注意が必要です。
住宅侵入盗の認知件数や検挙率、住宅侵入盗遭遇率が低い都道府県ランキング
次に、住まいの防犯対策をする上で気がかりな、住宅侵入盗についても都道府県別のランキングをみていきましょう。
順位 | 住宅侵入盗認知件数 (少ない順) |
住宅侵入盗検挙率 (高い順) |
住宅侵入盗犯罪遭遇率 (低い順) |
---|---|---|---|
1 | 長 崎 | 東 京 | 長 崎 |
2 | 鳥 取 | 京 都 | 大 分 |
3 | 大 分 | 石 川 | 青 森 |
4 | 島 根 | 高 知 | 岩 手 |
5 | 秋 田 | 青 森 | 秋 田 |
6 | 青 森 | 大 分 | 山 形 |
7 | 山 形 | 山 形 | 北海道 |
8 | 岩 手 | 長 崎 | 東 京 |
9 | 宮 崎 | 福 岡 | 宮 崎 |
10 | 徳 島 | 秋 田 | 京 都 |
警察庁の犯罪統計などをもとに作成
2020年の特筆すべき出来事といえば、やはり新型コロナウィルス感染拡大です。
緊急事態宣言の発出で外出自粛となった期間もあり、住宅侵入盗については認知件数が昨年対比で大きく減少しています。とくに空き巣や忍び込みについては緊急事態宣言解除後も例年よりも認知件数が大きく減少する傾向が続きました。
そのような特殊な環境の中、住宅侵入盗がもっとも少なかったのは長崎県で52件、2位が鳥取県の53件、3位は大分県で67件となっています。ちなみに認知件数としては8位の岩手県までが2桁で、9位の宮崎県から100件を超えます。
次に住宅侵入盗の検挙率をみてみましょう。
こちらは1位が東京都で144.4%、2位が京都府で142.4%、3位が石川県で139.6%となっています。検挙率は前年以前に認知した事件の検挙数も含む検挙件数を当該年の認知件数で割って算出するため、100%を超えることがあります。ちなみに10位の秋田県までの検挙率は100%を超えています。
そして最後は体感治安にも大きく影響を与えると言われている住宅侵入盗の遭遇率ですが、こちらは1位が長崎県で12,683戸に1件、2位が大分県で8,684戸に1件、3位が青森県で8,115戸に1件という結果となりました。
住宅への侵入盗についても縦軸に検挙率、横軸に遭遇率として各都道府県のデータをマッピングいたしました。刑法犯と同様に右上にいくほど治安が良く、左下にいくほど治安が悪いことを示しています。
矢印は昨年と大きくポジションが変わったことを表していて、東京都や青森県、長崎県で検挙率がともに大きく改善したことがわかる一方で、和歌山県の検挙率が大幅に下がっていることがわかります。
警察庁の犯罪統計などをもとに作成
3階建て以下の住居でもっとも多い侵入経路は「窓」
全国で多くの住居侵入盗が発生しているなか、気になるのは侵入経路です。警察庁によると、3階建て以下の住居では侵入口はダントツで窓がトップとなり、侵入手口は無締りが多くなっています。4階以上の侵入口は表出入口が1番多くなりますが、窓も第2位と依然として高いことがわかります。
侵入口
順位 | 一戸建て住宅 | 共同住宅 (3階建て以下) |
共同住宅 (4階建て以上) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 窓 | 57.9% | 窓 | 53.1% | 表出入口 | 56.0% |
2位 | 表出入口 | 16.5% | 表出入口 | 36.0% | 窓 | 31.7% |
3位 | その他の出入口 | 15.9% | 不明 | 7.6% | 不明 | 10.4% |
侵入手段
順位 | 一戸建て住宅 | 共同住宅 (3階建て以下) |
共同住宅 (4階建て以上) |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 無締り | 48.9% | 無締り | 48.6% | 無締り | 45.7% |
2位 | ガラス破り | 34.8% | ガラス破り | 28.3% | 合かぎ | 16.8% |
3位 | 不明 | 4.1% | 不明 | 8.4% | ガラス破り | 15.6% |
警察庁「令和元年犯罪情勢データ」をもとに作成
住宅侵入盗を防ぐ対策として、防犯環境を整えることが重要です。侵入口に選ばれやすい窓に補助錠や防犯フィルムを取り入れるほか、センサー付きライトの取り付けや、植栽の剪定、侵入者の足場になるようなものを置かないといった環境を整えることで、犯罪者に狙われにくい家になります。
最新のホームセキュリティで安心・安全な毎日を
治安が良いとされる都道府県でも犯罪は起こります。犯罪に巻き込まれた後では、後悔してもしきれません。そのため万が一に備えて、事前の防犯対策が必要です。ALSOKのホームセキュリティなら、最新のセキュリティシステムで住まいを24時間365日体制で見守り、万一の時にはガードマンが駆けつけます。ガラス破りなどによる窓やドアからの侵入を感知するだけでなく、窓やドアの鍵のかけ忘れもチェックしてくれるので安心。一戸建てはもちろん、アパート・マンションプランや高齢者のみまもりサポート、ストーカー対策ができるレディース サポートなど、さまざまなプランが用意されているので検討してみてはいかがでしょうか。