キャンプなど夏のアウトドアシーンでは虫に注意!危険な虫と虫除け対策

2018.07.12
キャンプなど夏のアウトドアシーンでは虫に注意!危険な虫と虫除け対策

夏はキャンプや釣りにBBQ、登山、海水浴など、アウトドアで楽しめるレジャーが盛りだくさん!日焼け対策や熱中症対策は万全にしておきたいところですが、そのほかに忘れてはいけないのが「虫除け対策」。
今回は、夏のアウトドアシーンで気をつけたい虫と、虫除け対策についてご紹介します。

夏は虫たちも活動的になる

気温が高くなる夏は、人間だけではなく虫たちも活動的になります。人間と違い、虫は外気温によって体温が変化する生物のため、気温が低い時期は休眠し、気温が高くなると活動するようになるからです。つまり、虫たちにとって夏という季節は活動時期のピークと重なるのです。

夏のアウトドアで気をつけたい虫

夏のアウトドアで気をつけたい虫

夏は半袖やハーフパンツなど、手脚を露出する服装が多くなり、虫に刺されるリスクが高まります。

吸血性昆虫である蚊は夏に悩まされる虫の代表格。よく見かけるのは、ヒトスジシマカなどヤブカの種類です。ボウフラ(蚊の幼虫)は水のある場所で生育しますが、ヤブカは水たまりや池といった、流れがない場所を好むのが特徴。空き缶の中に溜まった水の中でも成長することがあり、水が近くにない場所でも油断はできません。

また、ヒトスジシマカは2014年に発生したデング熱のように、感染症を媒介することがあります。国内ではデング熱に有効なワクチンがないため、デング熱予防のためには、蚊に刺されないことがいちばんの対策といえます。

ブヨ(ブユ、ブト)、アブ

ブヨも蚊と同じ吸血性昆虫です。体長は約2~7mmと蚊より大きく、見た目はハエに似ています。ブヨに刺されると皮膚が大きく腫れ、猛烈な痒みが長期間続くことがあるので、蚊より厄介です。また、ブヨに刺された部分をかきむしるうちに痕が残ったり、慢性的な湿疹になる場合もあります。

ブヨは山や渓流に多く生息しているため、登山やキャンプに出かけるときは、なるべく手脚を露出しない服装を心がけた方が良いでしょう。
ブヨよりひと回り大きなアブも蚊やブヨと同様、注意したい虫です。刺された部分がグローブのように腫れ上がることもあります。

刺される(咬まれる)と危険な虫

ご紹介した吸血性昆虫のほか、近づかないようにしたい危険な虫もいます。

スズメバチ

スズメバチは餌となる昆虫が多い山あいや森林などに巣を作り、女王バチを中心とした集団生活を送っています。夏から秋にかけての季節はスズメバチにとって繁殖期にあたり、働きバチの数が増加。そのため、登山やキャンプに出かけるとスズメバチに遭遇する確率が高くなります。
ただ、スズメバチはいきなり刺すわけではありません。大きく分けて3段階で警告を出しているため、警告のサインに早く気づけば、スズメバチに刺される確率が低くなります。

スズメバチが数匹、対象者の方を向いて体を小刻みに動かしながら飛び回っていたら、それは「巣に近づくな」という最初の警告。対象者の体のそばを飛び回るようになったら、「これ以上近づくな」という第2の警告です。これらの警告に気づいたら、むやみに動き回らず、静かにその場から立ち去るようにしてください。

スズメバチに刺されるのは最終段階の警告です。スズメバチに刺されてしまった場合、アナフィラキシーショックで激しい全身症状があらわれる可能性があるため、スズメバチを見かけたら近づかないことが得策です。

マダニ

マダニは野外に生息しています。マダニが他の吸血性昆虫と異なるのは、宿主となる動物から吸血した血液だけを栄養としていることです。そのため、動物の皮膚に咬みついた際、口器と呼ばれる部分からセメント状の物質を分泌して吸血部分を固定し、必要に応じて血を吸い続けるといわれています。

全てのマダニが危険とは限りませんが、感染した場合は重篤な状態に陥る場合があるため、マダニがいる場所には近づかないことがいちばんの対策です。

また、マダニに咬まれたら、慌ててマダニを引き抜いたり、潰したりしないようにしてください。マダニの体内にあるウイルスに感染する危険性があるため、マダニに咬まれたら、速やかに病院へ行き処置をしてもらいましょう。

虫除け対策の基本

虫除け対策の基本

虫除け対策の基本は、虫が寄り付かないようにすることと、虫に刺されにくい服装をすることです。

1) 市販の虫除けローション、虫除けクリームを使う

虫が嫌いな香り(ミント、ユーカリ、ティーツリー、柑橘系等などハーブのような香り)を体に付着させることで、虫を寄せ付けないようにします。肌にしっかり塗ることが大切なので、ローションやクリームタイプがおすすめです。

2) 手脚を露出する服装を避け、薄い色の洋服を身につける

スズメバチは黒い色や強い香りに対して攻撃的になることが多いようです。薄い色の洋服を選び、長袖の服やくるぶしまであるパンツなど手脚を覆う服装を心がけましょう。虫除けガードがついた帽子を被ると、顔への被害を少なくすることもできます。

防虫対策をして夏のアウトドアを楽しもう

夏は人間だけでなく虫たちも活動的になる季節です。
記事でご紹介した虫のほか、蛾や毛虫、ムカデにも注意したいところ。刺された部分に猛烈な痒みが生じたり、ブツブツした発疹ができたり、大きく腫れ上がることがあります。キャンプや登山だけではなく庭で除草をするときなど、野外で活動する際は防虫対策をしっかり行い、夏のアウトドアを楽しみましょう!

TOPへ戻る