ALSOKセキュリティコラム
まだまだ厳しい寒さが続いていますが、皆さまいかがお過ごしですか。今年もまた、インフルエンザ流行の季節がやってきました。空気が乾燥して湿度が低くなり過ぎると、インフルエンザウィルスが増殖しやすい状態になるそうです。手洗い・うがいをこまめにし、外出時にマスクをすることはもちろん、在宅時も部屋の湿度を適度に保つなど、ウィルスを寄せ付けない環境づくりを心がけるようにしましょう。“健康管理も仕事のうち”です。私も、「風邪をもらわない、わたさない」工夫をしていきたいと思います。
この厳しい寒さを乗り越えれば、暖かな日差しに包まれる春がやってきます。春といえば、進学・就職などで新たな生活をスタートされる方が多いと思います。また、それに伴って引っ越しをされる方も多いですね。そこで今回は、安全安心かつ快適な住まい探しのコツについてご紹介します。これから新居を探される方は、是非参考にしてみてくださいね。
住まい選び、何が必要か?
心機一転、新たな気持ちで住まい選び。あなたは何を重視しますか?昨年の東日本大震災の影響を受けて、最近は建物自体の構造関係である「地盤強度」や「耐震性」、停電・節電対策のための「省エネ性」といった項目を重視する人が増えてきています。また、今まで以上に「家族の安否」や「安全・安心」といったキーワードが注目されています。
一方で、女性の社会進出やそれらに伴う晩婚化および非婚化、高齢者の一人暮らしなどが増えてきたことも、住まいに対する要望の変化に影響を与えています。一昔前は安さ重視の学生がターゲットであった「単身向け賃貸物件(ワンルームなど)」も、比較的経済力のある社会人単身者などの要望やこだわりを満たすように設備投資しないと、入居者が決まらないといった問題が出てきているようです。日本人の生活スタイルそのものが変わってきているのかもしれませんね。
確かに、通勤時間や費用、内部に関わる住環境(間取りや設備など)ももちろん大切なことですが、外部に関わる住環境(周辺の治安状況など)も決してないがしろにしてはいけません。
【(1) 入居候補地の周辺を実際に歩いてみる】
会社勤めをされている方などは、通勤時間や家賃の方を重視してしまいがちですが、初めて暮らす土地であれば、まずは生活する街や入居先近辺の治安の方を重視するべきです。できれば、ご自分の生活リズムに合わせつつ、明るい時間と暗い時間の両方で歩いてみましょう。昼間は明るくて人通りがあっても、夜間はまったく人通りがなくて点灯するはずの街灯も機能していなかった・・・などということも少なくありません。なお、夜間の場合は、できる限り複数人で確認するようにしましょう。
また、近くにあるお店(コンビニエンスストアやスーパーなど)の営業時間も確認し、帰宅途中に万が一の事態が発生した場合の駆け込み先として、把握しておくといいでしょう。 夜間危険な目に遭うのは女性だけではありません。男性も気を抜くことなく、安全な歩道のある帰宅経路を選ぶようにしましょう。
【(2) 建物の立地条件と部屋の場所も確認する】
候補地が決定したら、次は物件選び。一見周辺環境が安全そうに見えても、建物には死角があるかもしれませんので、注意が必要です。例えば、マンションやアパートでは角部屋が人気ですが、建物の隣が空き地や人通りが少ない道の場合、人の目が行き渡らないために侵入経路にされる可能性が否めません。他にも、電柱や隣の建物が侵入の足がかりとなる場合などがあるため、外からきちんと確認するようにしましょう。また、実際に物件の中(入居予定の部屋)を見学することも大切です。部屋の中から外を確認したら、隣のマンションから丸見えだったということもあります。なお、可能であれば、日当たり状況を確かめておくといいでしょう。冬場などは特に、日当たりで光熱費にだいぶ差が出るかもしれません。“節約”および“省エネ”の観点からも確認しておきたいポイントです。
【(3) (賃貸住宅の)付帯設備について確認する】
ファミリー向けと単身向けで多少の違いはあるものの、最近は、TVモニター付インターホン、システムキッチン、浴室換気乾燥機、風呂の追い焚き機能、エントランスのオートロック、ホームセキュリティなどの設備が人気で、実際にそれらを備えた住まいが増えてきています。皆さんは、この中に重要視している設備はありますか?「ホームセキュリティ付物件」については、今までファミリー層を中心に人気がありましたが、ここ数年で単身者向けの需要もかなり多くなってきました。それだけ、「防犯」「緊急事態」といったキーワードに着目している人が増えてきているということなのでしょう。また、エントランスにオートロックが付いていても、共連れ(入居者の後ろに付いて入る)などによる部外者の侵入が少なくないため、各戸にホームセキュリティを付けるようになってきているのかもしれませんね。
住む方によって要望はさまざまですが、後付けするのが難しい設備もありますので、入居前にきちんと確認しておきましょう。
【(4) 住む場所が決まったら】
時間をかけて探し、やっと見つけた引越先。いよいよ入居です。最近は、隣近所へ引っ越しの挨拶をされない方もいますが、可能であれば、両隣、向かい、真下および真上の階の方などへ挨拶された方がいいでしょう。お互いに顔を合わせておけば、どんな人が隣に住んでいるのか分からなくて不安ということもないですし、災害時など、万が一のときも安心です。ただし、女性の一人暮らしの場合は、一人で住んでいることを明かさない方が賢明です。あとは、戸締まりや火の元確認をしっかり習慣づけて、新生活を楽しみましょう。
【(5) 少しでも不安に感じたら】
新しい住居では慣れないことも多く、しばらくの間は何かと不安もあるでしょう。少しでも不安に感じることがあったら、管理会社や不動産会社、隣近所、最寄りの警察署・交番などに相談しましょう。一人で抱え込まず、その地域の先輩達に助言を求めることも大切です。いかがでしたか。この春、新たな生活を始められる皆さんのお役に立つことが少しはできたでしょうか。一人でも多くの方に参考にしていただけたら幸いです。
ALSOKは、これからも皆さまの安全安心を守るべく、日々努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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