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約60%が「玄関」に!「脱出は玄関」からという決めつけは禁物
緊急キットを保管している方の約60%が玄関という回答でした。理由があって玄関にされていると思いますが、「逃げるときに必ず玄関を通る」などの決めつけは禁物です。地震で玄関が潰れない保証はありません。固定概念に縛られず、避難経路を意識して保管しやすい場所を検討しましょう。家に限定せず、車のトランクを利用するのも一案。キャンプ用品にはテントやコンロなど災害時にも役立つものが多いので、お持ちなら緊急キットと一緒に置くのもいいでしょう。
関東大震災(1923年)ではお昼時であったために火災が、阪神淡路大震災(1995年)では古い木造家屋による倒壊が死傷者を増やしました。また、新潟中越大地震(2004年)では土砂崩れによる家屋倒壊がありました。いつ起こるかわからない大地震。一口に地震対策と言っても、その備えは住環境を含めて地震が起きる状況により変わります。大切なのは、自分の家族や住まいに合わせた、準備をしておくことです。
地震が起きたら、まず頭をガード。そして脱出口の確保
震度7を越える大地震では思うように体を動かせないといわれています。屋内でグラっと来たら、まず手で頭をガードしてください。余裕があれば、手近なもので頭を守ったり、机の下に避難します。次は、ドアや窓が変形して外に出られなくなる可能性があるので、ドアか窓を素早く開けて脱出口を確保することが大事です。
災害時の行動と防災用品を、家族で決めておこう
外出先で地震が起こった場合、あわてて帰宅しようとするのは2次災害に巻き込まれる可能性があり危険です。家族がバラバラでも、どこに集合し、どのように行動するかを具体的に決めておけば不安は低減されます。地域にある避難所や携帯電話の伝言サービスをおさえておきましょう。他にも、災害に備えた備蓄や防災用品の準備も大切です。場所や道路の状況によりますが救援物資が届くまで2日ぐらいが想定されます。家族に乳幼児やご高齢者がいなければ、保管に手間と場所をとる食料品よりも水を確保することが重要かもしれません。家族構成や住んでいる場所などを考慮して、必要なものを家族で決めて準備しましょう。レジ袋はためておけば、物の持ち運びの袋として重宝しますし、給水車で水を貰うバケツの代用になりますね。
日本は災害大国。「まさか」に備えて、家族で防災会議を!
今回は地震を中心に話しましたが、地震に加えて台風や集中豪雨など、海に囲まれている日本は世界有数の「自然災害大国」です。いつどこで災害に見舞われるか分かりません。
この機会に「まさか」に備えて、準備品、集合場所などの行動パターンについて家族で話し合っていただきたいと思います。
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