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被害に遭わない自信のある人は、日頃からきちんと対策を講じている
オレオレ詐欺は、警察庁やマスコミなどの啓蒙によって、すでに周知されています。そのため、「自信あり!」と答える方が多いと思っていましたが意外なことに、やや自信のない「たぶん大丈夫だと思う」と同率になりました。「きっと騙されてしまう」と答えた方の中には、パニックになって「冷静になれずに慌ててしまいそう……」「すぐに人の話を信じてしまうから」というコメントがありました。一方、自信のある人は、「お金がないから」といった珍回答もありましたが、普段から心構えをもって、きちんと対策を講じているようです。そこで今回は、被害に遭わないための対処法をお話しします。
オレオレ詐欺とは、息子さんなど身近な人を装って電話をかけてきて、「会社のお金を使いこんだから助けて」や「交通事故を起こしたから示談金を用意して」などと言って、現金を預金口座に振り込ませる詐欺のことです。警察庁や銀行などが被害防止のための呼びかけを行っているため、社会問題化した7〜8年前と比べると沈静化しているものの、被害者数が減少の一途をたどるまでには至っていません。 警察庁が発表している『平成22年上半期の犯罪情勢』では、いわゆるオレオレ詐欺の認知件数は1,865件にものぼり、前年同期に比べ415件増加しています。また、1件あたりの被害総額は、1,381,452円におよびます。
一度電話を切って、落ち着くことが大切
たいてい、被害に遭われた方は「テレビなどでよく知っていたけど、まさか自分が……」とおっしゃいます。しかし、「私だけは、大丈夫!」この自信が過信に繋がる恐れがあります。最近では、警察の啓蒙活動も普及し、対策も講じられてきているため、「オレオレ」と言って家族を装う単純な手口は減っております。犯人もあの手この手で騙そうとするため、複数犯が組織的に被害者、加害者といった役割を分担し、「借金の返済を迫る」といった手の込んだ犯行もみられます。このようなケースでは、事前に卒業名簿や、顧客名簿、アンケートで収集した氏名や住所、生年月日などの個人情報を調べたうえで、警察官や弁護士など社会的な地位のある職業を装って信用させたり、脅したりします。この種の電話を受けた方は「身内のトラブルを公に知られないよう個人的なお金で解決したい」という心理が自然と働き、一時的なパニック状態に陥りやすいと言われています。たとえ、そのような電話がかかってきたとしても、「(相手の連絡先を尋ね)折り返し連絡する」など、理由をつけて一度電話を切って落ち着くことが大切です。冷静になって少しでも、“おかしいな”と思ったら、一人で判断をしないで、ご家族や警察などに相談をするようにしてください。
日頃からご家族に相談しやすい環境づくりを
被害に遭われる方は高齢者の方が多いようですね。特に一人暮らしの方は、最新の手口や撃退法などの情報が不足しがちです。ご家族と離れて暮らしていると、近況がわからないですし、孤独の寂しさから電話の相手をすぐに信用してしまい、被害に遭う可能性が高くなるのです。ですから、ご家族の方が気にかけて、日頃から連絡を取るようにしてください。そうすれば、不審な電話があったときもご家族に相談しやすくなりますね。また、ご家族の間で緊急の連絡先を決めておくと良いでしょう。
オレオレ詐欺などの被害は、普段から備えをしておくことで被害を防ぐことができます。手口や撃退法の詳しい情報は、警察庁ホームページからも入手できます。いざというときにどのように対応するか、予め家族と話し合いをしておくと、落ち着いて行動することができますよ。
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