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冬は“ツルツル路面”に注意!雪道で転ばない歩き方って?
2022年02月21日時点の情報です
雪が積もったり、路面や階段が凍結したりして、転倒事故が多発する1~2月。東京消防庁のデータによれば、雪道で転んだ人の約4割が入院するほどのケガを負っていることがわかっています(データは本文中に記載)。そこで今回は、滑りやすい冬の危険な場所や上手な歩き方をご紹介します!
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また、積雪や路面凍結による転倒事故は、早朝から正午までの時間帯にかけて多く発生する傾向があります。
早朝から正午までといえば、ちょうどビジネスマンの通勤時間にあたります。午前中はまだ気温が低く、地面が凍結しがち。電車の遅延などで会社へと急いでいる人たちが、雪道で足を滑らせ、転んでしまうケースが多いようです。
雪の日は、通常よりも少し早目に自宅を出て、足元に注意しながらゆっくりと歩くとよいでしょう。
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グラフを見ると、一番転倒しやすいのは60歳代。
さらに、転倒した人の約4割近くが「中等症以上」の負傷をしていることがわかります。
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ケガの度合は一般的に、軽症、中等症、重症、死亡の4つに分類されています。「軽症」とは入院がいらないもので、「中等症」は生命の危険はないが入院を要するものを指しています。
ほかにも、中等症を負った例として、東京消防庁には下記の事例が寄せられています。
●19歳女性が屋外階段を使い、大型のスピーカーを運んでいたところ、階段が凍結していて転倒。左肩を脱臼した。
●34歳男性が脚立に乗り店舗のひさしに積もった雪を降ろそうとしたところ、雪で脚立が滑ったためにバランスを崩し、約1.5mの高さから転落した。
●63歳男性が凍結した歩道で足を滑らせ、後方に倒れて後頭部を打撲。意識を消失した。
ほかにも、重症を負った例として「44歳女性が自転車で歩道を走行していたところ、雪で滑り転倒し頭部を打撲」等のケースがありました。
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ツルツル滑る路面や階段は、基本的に水が凍ることで発生します。水が発生するパターンは、主に下記の2つに分けられます。
●積もった雪が溶けるケース
お昼に気温が上昇することで、雪が溶けて水分が発生。夜になって気温が氷点下に下がると、残った雪ごと凍りつく。車の交通量が多いところでは、排熱が雪を溶かし、交通量が減ったときに凍るケースも。
●雨が降るケース
真冬に雨が降ることで、路面に水分が発生。夜になって気温が氷点下に下がると、残った雪ごと凍りつく。道路に雪がないときは、路面に透明な氷が張るブラックアイスバーンになることも。
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「“ツルツル路面”ができる条件」でもふれたとおり、水分が発生するところが一番危険! 気温によって、時にはガチガチに凍りついたり、濡れたシャーベット状になったりして、滑る条件を生み出します。
●バスやタクシーの乗降場所
大勢の人や車が雪を踏み固めたり、摩擦で氷を溶かしたりして大変危険。乗降の際は、ゆっくりした動作を心がけて!
●車の出入りがある歩道
駐車場の入口、横断歩道などは、車の排熱で中途半端に雪が溶けています。車の乗り入れのために傾斜があるケースも多いので要注意。
●タイル張りの地下街・地下鉄
雪道から地下街や地下鉄など、タイル張りの場所へと入るときは、靴の裏についた雪をしっかり落とすのが滑らないコツ。
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●小さな歩幅で、ゆっくりと歩く
大きな歩幅で歩こうとすると、足を高く上げる形になり、重心の移動が大きくなって転倒する原因に。歩幅をできるだけ小さくし、重心をゆらさずにそろそろと歩きましょう。
●足指のつけ根(つま先)あたりで着地する。
かかとに体重をかけると、後ろにひっくり返る形で転んでしまうことも。なるべく足先に重心をかけながら、足全体で垂直に着地するといいでしょう。
●ひざから下を、地面に対して垂直にする。
とくにツルツルの路面を歩くときは、足の裏全体を垂直に下ろすようにすると転びにくくなります。地面から足を上げすぎず、わずかに浮かせる程度で地面を踏みながら進むのが◎。
靴は、ビジネス用の革靴やヒールのある靴は控えて、雪用ブーツを着用しましょう。ブーツがない場合、靴底に貼るタイプの滑り止めゴムマットを装着する方法もあります。
また、無理な姿勢で転んでしまうと、頭をぶつけたり、手を骨折したりする恐れがあります。いざ転びそうになったときは、無理にバランスを取ろうとせず、両手をつくか、お尻で着地するように心がけてくださいね!
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