あーっ！　今カシャリとシャッターを切ったそこのお兄さん！ お姉さんに何のご用でショウか!?

えっ、なになに!?　アルボどうしたの？　急に電気なんて出して。

対盗撮者用ビリビリ攻撃デス！　お姉さん、ふんわりスカートは素敵デスが、警戒心までフワフワにならないよう注意が必要デスよ。

えっ、盗撮されてたってこと!?　ヤダ、気持ち悪い！　ゲームでもしてるのかと思ったわ。 盗撮なんて考えたこともなかったけど……もしかして、こういうことって多いの？

実は、多いのデス。盗撮の場所や時刻、使われる供用物の傾向を見てみまショウ。

令和元年中の迷惑防止条例違反の盗撮事犯（※）の検挙件数は3,953件。犯行場所で多かったのは、「ショッピングモール等商業施設」（977件・全体の24.7％）と「通常衣服を着けない場所」（920件・全体の23.3％）でした。（※各都道府県警察において，「下着等の撮影」「（赤外線カメラなどを用いた）透視による撮影」「通常衣服を着けない場所における盗撮」として判断したもの）

盗撮といえば「トイレ」とか「温泉」のイメージだったわ。 一番狙われやすいのは「ショッピングモール」に「通常衣服を着けない場所駅構内」……どちらも油断しやすい場所だわ。 「駅構内書店」や「書店・レンタルビデオ店」も意外と多いのが気になるわ。

これは目の前のものに集中しやすい場所デスね。

供用物（犯罪の実行に使用したもの）では「スマートフォン」が（2,871件・全体の72.6%）、「カメラ付き携帯電話」が（182件・全体の4.6％）で、あわせて70％以上を占めました。これまでは、「小型カメラ」や「ボールペン型カメラ」といった特殊な機器が使われてきましたが、近年はスマホの普及やカメラ機器の性能向上によって身近なツールが盗撮に使用されています。

スマホの場合、シャッター音が出ないカメラアプリなども出回っていて、撮られても分かりづらいことも多いはず。 だから、スカートをはいた乙女気分のときほど、背後には細心の注意が必要デス！

そうそう、常に警戒心を持っておくことが大切デスよ。 後ろに怪しい人がいると感じたら、この対策を思い出してくだサイ！

ちなみに、盗撮犯がスマホゲームで遊ぶふりをしながら盗撮を行っているケースについても報告されています。

それはそうと、お姉さん。さっき、ぼくのお腹を撮ってませんでしたか？

えっ。うん、かわいくて笑えたから、つい……。 「アルボのお腹、まんまる～（笑）」ってツイートしたらみんなシェアしてくれたよ。 あれっ？　アルボ、泣いてるの？

ひどいデス。ポッコリお腹、気にしてたのに……もうお外を歩けまセン。

性的な目的による盗撮のほか、他人の姿を勝手に撮影し、SNSなどに掲載するタイプの盗撮も増えています。高校生や大学生といった若い人が「仲間内で笑いたい」「面白がりたい」という気持ちで、他人を隠し撮りしてSNSで拡散してしまう事件が後を絶ちません。
本人の同意を得ず勝手に撮影した場合は「肖像権侵害」、その人をおとしめるようなツイートを行えば、「侮辱罪」や「名誉棄損罪」といった罪に問われることもあるとされています。

そっか、私がアルボのお腹を激写しちゃったのも盗撮だったのね……。 ちょっとした出来心で加害者になっちゃうことがあるんだわ。猛反省！

被害者にならないようにしっかり予防することも大切デスが、一方で加害者になってしまわないように、カメラを使う場合は気をつけまショウね！