ALSOKみんなが作る!防犯何でもランキング
「不審な人に遭遇したときの対応」「通学路で気をつけて欲しい場所」がほぼ同数に。子ども自身が不審な人を判断できるようになることが大切。
アンケートの回答では「不審な人に遭遇したときの対応」、「通学路で気をつけて欲しい場所」がほぼ同数でした。コメントを見ても、場所に気をつけさせたり、防犯グッズを持たせたりと、親御さんが登下校中の行動に配慮している様子がうかがえます。小学校低学年くらいの子どもは、見かけだけで不審者という判断ができないため、防犯を教えるときは、どんな言葉をかけてくるかなど、具体的に説明してあげることが大切です。 今回は、私たちが社会貢献活動の一環として実施している、あんしん教室での経験をもとに、子どもの防犯対策についてお話しします。
警察庁発表『平成22年上半期の犯罪情勢』によると、刑法犯に関係する子ども(20歳未満の者)の被害件数は11万5,278件で、全刑法犯に占める割合の19.1%です。子どもが被害者となる割合の高い犯罪は、略取誘拐(全体78件のうち66件)の84.6%を筆頭に、強制わいせつ(54.1%)、公然わいせつ(48.2%)、強姦(47.8%)の順となっております。また、その発生場所の多くは駐車(輪)場、共同住宅や道路上とされており、子どもが毎日楽しく学校へ通う道も、時には犯罪者が待ち伏せする、危険な場所となる恐れがあるのです。
犯罪者は、子どもの純粋な心につけこむ
小学校低学年の子どもは、そもそも悪い人がどんな人か理解していません。犯罪者はそんな純粋な心につけこみます。「お母さんが病気だよ」などと驚かせたり、「ゲームがあるから遊ばない」などと興味を引いたりして、巧みに連れ去ろうとします。車から「ここの場所を教えて」と地図を差し出して、子どもが教えようと近づいた所で車に引き込んだりもします。通学路で犯罪から子どもを守るには、子どもの防犯に対する心構えを大人が育んであげなければなりません。
通学中の子どもを守る「いかのおすし」の覚え言葉
皆さんは「いかのおすし」をご存知でしょうか?食べるお寿司のことではありませんよ。
そうですね、「いかのおすし」は通学中の子どもを不審者から守るための覚え言葉です。
いか=(知らない人には、ついて)いかない。
の=(声をかけられても車には)のらない。
お=(知らない人に連れていかれそうになったら、)おおごえを出す。
す=(知らない人に声をかけられたり、追いかけられたら)すぐ逃げる。
し=(怖い目に遭ったり、見たときはすぐ大人に)しらせる。
普通に教えるだけでは、子どもは危険に遭ったとき驚いて忘れてしまうかもしれません。そのためには、親が実際に考えられるシーンを標語に当てはめ、シミュレーションしながら子どもに覚えさせることが肝心です。
子どもと一緒に通学路を歩いてみましょう。
犯罪から子どもを守るために「いかのおすし」の覚え言葉とともにお勧めしたいのが、子どもと一緒に通学路を歩くことです。朝、夕方、夜と時間を変えて、どこに危険な場所があるのか、子どもの目線で確認しながら歩き、危険な目に遭ったらどうするべきかを教えてあげて下さい。また、一人で遊んでいる子どもがいたら声をかける、不審者(車)や不自然な子連れの大人には注意を払うなどの行動が自然にとれるよう、地域ぐるみで防犯活動に取り組みましょう。
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