綜合警備保障株式会社では、画像処理技術を利用した高精度の入場者数自動計測システム「カウンターアイ」を2002年1月18日から発売致しました。
顧客来店型企業や店舗では、商品販売に関する情報をデータベース化し、分析活用することにより営業戦略の策定や収益性の向上に活用しています。ところがほとんどの企業では重要な情報である、入場者・来店者の精度の高い数値把握と分析ができないでいるのが現状です。
またイベント開催者にとってもイベント会場の安全管理や事後の報告、さらにはつぎのイベント企画への効率的な運用の導入に、高精度な入場者自動計測システムを必要としています。
これらの要請に応えるべく、綜合警備保障では従来製品で主流であった"赤外線透過方式"ではなく、オプティカルフロー方式※と呼ばれる画像処理技術を利用した高精度な計測方式を採用した「カウンターアイ」を提供することとなりました。
※オプティカルフロー方式
対象物体の相対運動に伴って生じる、画像中の各輝点の見かけの動きに関する速度ベクトルをオプティカルフローという。カメラ画像を時系列で処理することにより移動する物体のカウントと速度ベクトル(進行方向、速度)を計算する。「カウンターアイ」では、この技術を利用しカメラを上から設置することにより画像の重なりを防止し、カウント精度を向上する。
1 「カウンターアイ」の特徴
(1)70%程度の赤外線透過方式と比較して、約95%のカウント精度(当社計測)
(2)赤外線透過方式と比較して、約半額の機器価格、設置工事価格の低減
(3)混み具合によるカウント精度の変化が少ない(赤外線透過方式や人の手による計測では混み具合が大きくなるにつれ誤差が大きくなる)
(4)来場者の方向性(入場か出場かの区別と右中左の方向性)も分析できる
(5)複雑な交通の流れがあるところでも高精度の計測
2 「カウンターアイ」の主な用途
(1) デパート、スーパーや量販店等の入店者数計測
(2) 鉄道(駅)、空港等の交通機関の入場者・乗車数計測と安全確保
(3) 交通調査での利用
(4) イベントでの入場者数計測による運営の効率化と報告書数値の高精度化
(5) イベントでのリアルタイムな入場者数把握による安全の確保
◆ マーケティングや販売予測、運営管理、安全管理、労務管理等に利用できる
3 「カウンターアイ」の価格・システム
(1)基本システム(4ゲート対応)
カラーカプセルカメラ4台、カメラ用電源1台(カメラ4台対応型)、4画面合成装置1台、計数装置1台、管理用パソコン1台
[カメラ5台以上の場合は、計数装置を増設しLANで接続]
(2)価格(税別)
<基本システム>
機器:約240万円(使用するカメラ、パソコンにより価格は変動)
設置工事:別途(環境による)[屋外設置も可能]
(3)オプション
映像モニター、ビデオデッキ、計数モニター(リアルタイムで監視する場合)、ポスシステム等との結合ソフト、その他特注仕様
(4)システム図
こちらからご覧ください。
(5)その他
・データベースソフト内蔵(他のデータと組み合わせて処理できる)
・ISDN回線で遠隔管理が可能(現在開発中)
以 上