ニュースリリース

ALSOKが「地域の見守りネットワーク構築」を支援
香川県さぬき市等と共同で、実証実験に向けた協議を開始
2016年
4月
5日

ALSOK(本社:東京都港区、社長:青山 幸恭)は、地域が主体となって構築する「見守りネットワーク」を支援することを目的として、「みまもりタグ」とスマートフォン等との通信を利用した位置情報提供システムを開発しました。


第一弾の取り組みとして、香川県さぬき市と、同市内に本拠地を有する介護シューズ大手の徳武産業株式会社(本社:香川県さぬき市)と共同で、実証実験の実施に向けた協議を開始しました。


※「みまもりタグ」とは:Bluetooth®無線技術を利用したタグのこと。ボタン電池で長期間動作しながら、小型軽量なため携帯が容易な点が特徴。



1 背景

我が国は、世界でも類を見ない超高齢社会を迎え、様々な社会問題に直面しています。特に認知症患者の行方不明者や事故の増加は、深刻な問題の一つです。家族だけで高齢者を見守り続けるのは困難な場合もあります。

そこで、ALSOKは社会貢献活動の一環として、地域住民等の有志による高齢者見守りネットワークの構築を支援していくためのハードとシステムの開発を行い、また、徳武産業株式会社は、外出時に高齢者に端末を携帯してもらうための靴の開発に着手しました。本取り組みは香川県さぬき市の賛同を得て、実証実験の実施に向けた協議を開始しました。


2 システム概要

本システムは、ALSOKが開発する「みまもりタグ」を携帯した高齢者と、専用アプリ「みまもりタグアプリ」をインストールした地域ボランティアが持つスマートフォン等がすれ違った際に、スマートフォン等の位置情報を取得します。

保護者は、自分が契約した「みまもりタグ」の位置情報の履歴を確認することができるため、高齢者を捜索する際の一助にしたり、対象者の近くに居る方に情報提供を呼びかけたりすることができます。


イメージ図
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3 主な特長

(1)ALSOKのノウハウを結集した「みまもりタグ」
ALSOKグループの介護事業を通じて、高齢者が携帯しやすくなるための意見を集約し、小型軽量で、1年以上電池が持つ設計にしました。また、警備事業で培った無線通信ノウハウを活かし、Bluetooth®無線技術の弱点である「雨天等の周辺環境による電波強度の減退」の影響を軽減する仕組みも搭載しました。

(2)徳武産業株式会社のノウハウを活かした靴
高齢者みまもりシステムに共通する課題として挙げられる、「高齢者にどのように携帯してもらうか」を解決するため、「みまもりタグ」を内蔵できる靴を開発しています。介護シューズのトップシェアを有する徳武産業株式会社のノウハウを活かし、タグを内蔵しても違和感が少なく、電波の減退も最小限にできる靴です。

(3)警備事業のノウハウを活かした専用アプリ「みまもりタグアプリ」
「みまもりタグアプリ」は、原則として、位置情報の提供や捜索の依頼など、個人情報のやり取りをしなくても実現できる仕組みを採用しました。また、みまもりタグアプリは、警備事業で培ったノウハウを活かして、捜索時に一気にサーバー負荷が高まることによる運用への影響を最小限にとどめました。

(4)個人情報を守る仕組み
今回のシステムでは、高齢者の捜索依頼に伴う情報のやり取り全てをALSOKのコールセンターを通して行います。原則として保護者とボランティアが直接接触することはありません。

4 実証実験の概要

さぬき市は、地域の関係機関や団体との調整を含む実証実験のフィールドの提供を、ALSOKおよび徳武産業株式会社は、それぞれの得意分野を活かし、地域で見守るための仕組みを提供します。実証実験に必要な費用は、ALSOKおよび徳武産業株式会社が負担し、必要に応じて各種補助事業を活用します。


実証実験の概要

5 今後の展開

さぬき市のほか、複数の自治体の協力を得て、実証実験エリアを拡大する予定です。

実証実験と並行して、当社と共に社会貢献活動に賛同していただけるパートナーを増やし、2016年内の全国展開を目指します。


Bluetooth®のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG,Inc.の登録商標であり、ALSOKはライセンスに基づいて使用しています。その他の商標および商号は、それぞれの所有者に帰属します。


以 上

この件に関するお問い合わせは
ALSOK 広報部

mail : koho@alsok.co.jp
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