綜合警備保障株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:青山幸恭、以下 ALSOK)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO:新野 隆、以下 NEC)は、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉澤和弘、以下 ドコモ)と、次世代無線通信規格を活用した高度な警備サービスの実現に向け、検討を進めてまいりました。この度、総務省の「第5世代移動通信方式(以下、5G)の実現による新たな市場創出に向けた総合的な実証試験」(以下、総合実証試験)の実施主体に選定されたドコモ※1と、当警備サービスの実証実験を行うことで合意しました。
具体的には、5Gの特長である超高速・大容量通信を活かすことで、防犯カメラの高精度ライブ画像の共有や画像解析による異常検知などが可能な、高度な警備サービスの実現に向けた検証を行います。
記
1 背景
近年、大規模イベント会場やオフィス商業ビルをはじめとした都市空間など、不特定多数の人が集まる環境下では、施設・空間におけるインシデント(事故)発生時の対処・被害拡大防止に加え、犯罪などの予兆検知・未然防止の必要性が高まってきています。
ALSOKとNECは、ドコモとこれらの様々な社会課題の解決に取り組む為、大型のオフィス商業ビルや大規模イベントでの5G技術を活用した実証実験を通じて、警備サービスの効率化および品質向上に関する検討を行ってきました※2。
この度新たに、総合実証試験において5G技術を活用した警備サービスの実フィールドでの検証を連携して進めることに、合意しました。
2 総合実証試験について
ALSOKと NECは、高所に設置された監視カメラ・イベント会場など人が多く集まる場所に配置された監視カメラ・警備員が携行するウェアラブルカメラ等の高精細画像とAIを活用した異常検知などの警備サービス「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント®」に取り組んでいます。また、NECはドコモと5Gの要素技術である超多素子アンテナシステムを活用したMassive MIMOなどの5G通信システムの実用化に向けた実験で協力しています。
今回の総合実証試験では、ALSOKゾーンセキュリティマネジメント®に、NECとドコモが構築する5G通信インフラを組み合わせることで、5Gの特長である超高速・大容量通信を活かした、犯罪や事故を未然に防止する警備サービスの実現に向けた検証を共同で実施します。
(警備サービスのイメージ)
高精細カメラの情報を5Gで送信し、AIによってイベント会場等における不審行動の予兆を検知。検知情報を警備員等へ5Gで共有することで、犯行を未然に防止。また、高精細カメラを高所に設置することで、不審なドローンの飛来・広域災害・暴走車両等を監視する「現代版火の見櫓」など、従来の警備領域だけでなく都市空間全体を監視。
なお、本取り組みは5月24・25・26日に開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2017」内の特設パビリオン「5G Tokyo Bay Summit 2017」にて、展示予定です。
(参考)ワイヤレス・テクノロジー・パーク2017 https://www.wt-park.com/2017/
ALSOKは、ゾーンセキュリティマネジメント®の提供によって得られる知見・データを蓄積、知識化(ナレッジ化)し、新たな警備サービスの根幹となるプロセス、すなわち「情報収集、判別・識別、予測・判断、実行・対処」を継続的に進化させていきます。そして、様々な社会課題やリスクに的確かつ多面的に応えるサービス基盤を構築し、2020年とその先を見据えた安全安心な社会づくりに貢献していきます。
NECは、「社会ソリューション事業」に注力しており、5Gを連携させた高度なソリューションを開発・提供することで、今後も通信の高速化やサービスの高度化の実現に貢献していきます。
以 上