ALSOK(本社:東京都港区、代表取締役社長:栢木 伊久二)は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博。以下、「万博」)の警備・防災業務等を受託しました。これまでの大規模国際イベントで培った経験を活かし、警備・防災基本計画策定から会場運営の安全管理まで幅広く支援します。また、大阪・関西万博のビジョンに共感し、運営参加協賛企業※1として、警備ロボットやAED等を提供します。
ALSOKは、AIやアバターなどのDXツールを活用した各種サービスを提供することで、会場の安全対策を強化し、来場者が安心して万博を楽しめる環境づくりに貢献してまいります。
1 主な受託内容
ALSOKは、万博に関する以下の業務等を受託いたしました。
(1)警備・防災基本計画策定支援業務
(2)常駐警備業務
ア イベント警備実施業務(業務マニュアル作成を含む)
イ 施設警備実施業務(業務マニュアル作成を含む)
(3)スクリーニング機器レンタル業務
指定された場所における機器賃貸借(設置・撤去工事および保守を含む)
(4)防犯・入退館管理設備の設置・撤去工事
(5)赤外線センサー設置業務
指定された場所における赤外線センサー設置等(設置・撤去工事を含む)
上記(1)については、特に過去の大規模イベントにおける実績、行政機関との連携意識、新技術等を活用した提案の独自性、SDGsや多様性への配慮、企業協賛等の活用を含めたコスト縮減への配慮等が総合的に評価された結果、選定されたものです。
2 主な協賛内容
ALSOKは、万博において、以下の協賛を実施します。
(1)万博への機器類の提供(運用を含む)
ア 警備ロボット「REBORG−Z」4台:常駐警備業務に活用
イ AED(救急セット含む)100セット
(2)パビリオンにおけるサービス提供
シグネチャーパビリオン「いのちの未来」において、アバターによるオンライン接客サービスを活用した次世代の警備(案内業務)を提供
3 技術の活用事例について ALSOKは、上記受託業務や協賛において先端技術やDXを積極的に活用します。 (1)常駐警備業務におけるDXの活用※2 業務に「警備隊員用スマホ」を用いることで、指揮や情報共有に文字や映像情報を駆使し円滑に行うことができます(従来はトランシーバーによる音声対応が主でした)。また、「警備隊員用スマホ」は、情報処理端末や簡易なIoTゲートウェイとしても活用し、業務に利用する各種サービスと連携するキー・デバイスとなります。 (2)警備ロボット提供時におけるDXの活用 万博の巡回業務では、国際行事や大規模イベントで利用実績のある警備ロボット「REBORG−Z」の自動巡回機能による会場の監視を実施します(※)が、万一故障等が発生した時の対応には、弊社サービス「ALSOK設備レスキュー※3」等で利用中の隊員支援機能を「警備隊員用スマホ」に導入し、遠隔支援により迅速な対応が取れるようにしています。 ※協会管理パビリオン2か所およびEXPOホールに配置予定 (3)案内業務におけるアバターの利用とAI学習データ収集 シグネチャーパビリオン「いのちの未来」では、アバターによるAI対応・オンライン接客サービスを活用した次世代の警備(案内業務)を提供します。自律応答するアバターによる応答機能にてよくある質問等に自動で受け答えをし、アバターだけで答えきれない質問には遠隔地からオペレーターが対応します。これによりオペレーターの負担を抑えつつ、一人で複数箇所の受付を担当できるようになります。「いのちの未来」パビリオンでは、このシステムを活用することで配置ポストの削減を実現します。 なお、今回のアバター・サービスでは、「来場者との会話」を別の生成AIで要約・分析し、会話で用いたアバターにフィードバックさせる機能の導入も予定しています。※4 ALSOKは、最先端の技術と長年の警備実績を生かし、万博の安全安心を支えていきます。 以 上 ※1 ALSOKは、大阪・関西万博の 運営参加協賛企業(ブロンズパートナー)です。また、シグネチャーパビリオン「いのち未来」にもサプライヤーとして協賛しています ※2 主要な端末には、携帯電波の輻輳が発生した場合の対策として、通信にはNTTコミュニケーションズの「5Gワイド」を利用します。パケット優先制御機能により、一般ユーザー利用者による通信混雑時でも安定した通信品質が見込め、業務を円滑に行えるようになります。 ※3 「ALSOK設備レスキュー」は、ビル設備の異常等があった場合等に弊社がDXツールを活用し、遠隔で専門家の支援を得ながら応急処置を行うサービスです。サービスの詳細はこちらをご参照ください。 ALSOK設備レスキュー紹介サイト(ALSOK公式ホームページ) https://www.alsok.co.jp/lp/alsok-rescue/#facility ※4 「来場者との会話」を分析するAIには、NTTの国産生成AI「tsuzumi」を活用します。詳しくは、ニュースリリースをご覧ください。
「ALSOKとNTT Com、「tsuzumi」を活用して2025年大阪・関西万博でのアバターによる来場者対応をさらに効率化」(ALSOK公式ホームページ)