第26回人工知能学会全国大会にて、ALSOKセキュリティ科学研究所で取り組んでいる「侵入未然防止システム」に関する研究の
成果を発表し、『優秀賞受賞』が決定いたしました。
なお、本研究は、昨年度まで独立行政法人 産業技術総合研究所と共同で研究していたものです。
主 催 :社団法人 人工知能学会(人工知能学会 全国大会)
開催日 :2012年6月12日(火)〜15日(金)
場 所 :山口県教育会館(山口市大手町2−18)他
タイトル:複数の低解像度センサーを利用した多様な環境に対してロバストな侵入者推定アルゴリズム
発表者 :ALSOKセキュリティ科学研究所 時田 陽一
概 要 :ユーザーのプライバシーを考慮し、複数の一般的な警備用センサーの反応から侵入者か否かを推定するシステムを
開発しました。本システムの採用により、多様な住宅環境に対しても高精度で侵入者か否かの推定が可能となる
ことについて発表しました。
従来の警備システムは、各種センサが建物内に配置されている場合が多く、建物内に侵入されてからはじめて異常が
検知されていました。
そこで我々は、『被害の“未然”防止』をテーマに、建物内への侵入前に屋外で侵入者を検知する技術を追求しました。
まず、屋外で侵入者検知をする場合には、風雨や小動物などの影響を排除する必要があります。
また、居住者のプライバシーに強く配慮する必要があります。
この2つを解決すべく、低解像度のセンサを使いセンサ反応要因が侵入者か否かを推定するシステムを開発しました。
このシステムは、複数の低解像度センサの情報からパーティクルフィルタを利用した状態推定を行うことで、
センサ反応要因の推定を行います。
実環境を用いた長期実験の結果、様々な環境に対して高精度に侵入者を検知できました(実験環境では98%以上の正解率)。
ALSOKの研究成果トピックス一覧へ戻る