防犯カメラ・監視カメラ導入のヒントに!種類と性能についてわかりやすく解説

防犯カメラ・監視カメラ導入のヒント
2019.03.29

防犯カメラ・監視カメラを導入する際、防犯カメラ・監視カメラを設置する目的を明確にすることが大切です。それにより、撮影する対象や設置する場所を決定し、必要な防犯カメラ・監視カメラの台数やカメラシステムを構築しやすくなります。
防犯カメラ・監視カメラは、レンズ、有効画素数/有効解像度、形状、記録方式などによって、さまざまな違いがあり、目的や予算にあわせて適切なタイプを選びます。

さまざまな場所で設置が進む防犯カメラ・監視カメラ

ALSOKでは男女500人に対し、2015年と2018年に防犯カメラに関する意識調査を行いました。
普段から防犯カメラを見ると回答した人に「どのような場所で防犯カメラを見たことがありますか。」という質問をしたところ、「スーパーやコンビニ、百貨店などの店舗内」(72.5%)と「金融機関やATM」(71.3%)がともに7割を超えています。2015年は「スーパーやコンビニ、百貨店などの店舗内」(65.9%)、「金融機関やATM」(63.2%)という結果でした。

防犯カメラに関する意識調査
ALSOK「第1回 防犯カメラに関する意識調査」、ALSOK「第2回 防犯カメラに関する意識調査」より

このように、さまざまな場所で普及が進む防犯カメラ・監視カメラですが、設置場所・用途によって、形状・レンズ・記録方式などに違いがあります。

防犯カメラ・監視カメラの形状

ボックス型:犯罪抑止効果を狙う

ボックス型

ボックス型は誰が見てもカメラと認識できる形状。カメラを見る人が「監視されている」という意識を持ちやすく、犯罪抑止効果が狙えます。

ドーム型:室内の雰囲気を壊さない

ドーム型

一見カメラとは認識しにくい形状。小型タイプもあります。カメラが設置されていることを意識させず、室内の雰囲気を壊しません。

有効画素数/水平解像度

有効画素数とはカメラの画質を表す数値。数値が大きいほど画質は高くなります。
従来の防犯カメラは38万画素以上のアナログ方式が主流でしたが、デジタル化に伴い、最近は高画質カメラへのニーズが高まっています。

レンズの種類

レンズから被写体までの距離や撮影範囲によって、選ぶレンズの種類が異なります。
レンズの種類には、標準レンズ、手前から遠くまで幅広い範囲を撮影する広角レンズ、遠く離れた物を大きく撮影する望遠レンズ、ビルのロビーやマンションのエントランス等、カメラの周囲全方位360度撮影に適した360度カメラなどがあります。
防犯カメラ・監視カメラシステムを導入する際、防犯カメラ・監視カメラの設置場所、撮影範囲、台数などによってレンズの種類を検討します。

映像の記録方式

デジタル型:画像劣化がなく拡張性も高い

映像信号をデジタル化・圧縮して記録します。高解像度での記録が可能であり、繰り返し再生による画像劣化はありません。入退室システムなどと連動させやすいことが特長です。

クラウド型:記録装置が必要なく、管理も不要

記録画像をクラウドに保存。離れた場所の画像をいつでも確認できます。

目的によって必要となるオプション機能

防犯カメラ・監視カメラを設置する目的

防犯カメラ・監視カメラを設置する目的によって、必要となる機能が異なります。こちらでは、オプション機能についてご紹介します。

デイナイト機能、簡易デイナイト機能

デイナイト機能は、暗い場所や夜間など照度が低くなると、赤外線を利用して自動的に白黒画像に切り替わります(色情報が失われます)。

電子感度アップ機能

電子感度アップ機能は、照度が低くても色情報は保持します。デイナイト機能搭載カメラに一緒に搭載されていることが多い機能です。この機能が搭載されたカメラは、高感度カメラとも呼ばれます。

ワイドダイナミックレンジ機能

被写体の明るすぎる部分や暗すぎる部分の色を補正する機能です。撮影する場所によっては、明るすぎて色が白くとんでしまったり、暗すぎて色がつぶれてしまうなど、不鮮明な映像になる場合があります。逆光や照り返しの影響を受ける出入口のカメラには必要な機能です。

まとめ

防犯カメラ・監視カメラは、形状・有効画素数・記録方式などによってさまざまな違いがあり、設置する目的や監視対象によって最適なカメラシステムが異なります。
防犯の基本は、犯行の機会をつくらないこと。予算やニーズにあわせて最適な防犯カメラ・監視カメラシステムを導入しましょう。

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