イベントなどの雑踏警備を行う2号警備とは?業務内容や警備員の依頼方法

イベントなどの雑踏警備を行う2号警備とは?業務内容や警備員の依頼方法
2023.05.12

イベントや多くの人が集まる場所で、トラブルや事故を防止して人命を守り、安全にイベントを運営するために重要なものが、高いスキルと豊富な経験を有する警備員による雑踏警備です。多くの集客が見込まれるイベントなどを企画する場合、どのような警備体制を構築すればいいのか具体的に知りたい、依頼方法を知りたいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、イベントなどの雑踏警備を行う「2号警備(2号業務)」について、その業務内容や重要性などをご説明します。

初めて警備を依頼する方でも手軽に利用できるサービスも併せてご紹介しますので、イベントなどに向けて警備体制を整えたいと考えている場合は、ぜひ参考にしてください。

目次

2号警備(2号業務)とは

一口に「警備」といってもその内容はさまざまです。業務内容によって1号~4号まで分類されています。

種類 警備業務の種類と主な業務内容
1号警備 大型商業施設や学校、医療機関などさまざまな場所(おもに施設内)で行う警備。施設警備、機械警備、巡回警備・保安警備・空港保安警備を指す。
2号警備 建設工事・道路工事における交通誘導警備、お祭り・コンサートのようなイベントにおける雑踏警備といった、人や車両が集まる場所で事故が起きないように安全を確保する警備を指す。
3号警備 現金、貴金属、美術品のような貴重品や核燃料物質等を運搬する際、盗難や事故などから対象物を守る運搬警備を指す。
4号警備 対象者の身辺で警戒に当たり、危害の発生を防止する警備を指す(いわゆるボディーガード)。

イベントなどで実施される2号警備(2号業務)は、「交通誘導警備業務・雑踏警備業務」の総称であり、警備業法で定義されている以下の警備業務を指します。

“人若しくは車両の雑踏する場所又はこれらの通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務”

引用:警備業法(昭和47年法律第117号)第二条

2号警備の業務内容

2号警備の業務内容

前述のとおり、2号警備とは交通誘導警備業務・雑踏警備業務を指します。
「交通誘導警備」はその名のとおり、交通事故が起こらないよう車両や歩行者を誘導する警備です。工事現場や商業施設の駐車場といった事故の危険や混雑が予想される場所で渋滞や事故を未然に防ぐために行われます。

一方、「雑踏警備」とは、「多くの人が集まる場所の事故発生を警戒し、防止することを目的とした人員整理や誘導、案内」であり、言い換えれば、円滑な人の流れを維持する「人の誘導」です。ここでは、主に雑踏警備の詳しい業務内容についてご説明します。

雑踏警備の業務内容

誘導・案内

音楽フェスティバルやコンサート、お祭り・花火大会といったイベントでは、安全かつスムーズにイベントを進行させるためにも、来場者の適切な誘導・案内が求められます。1ヵ所に人が多く集まったり、逃げ場のない狭い場所に人が密集すると転倒事故などの危険性もあります。来場者に対してどこに向かえば良いのか誘導・案内し、人の密集を防止することは雑踏警備の重要な業務です。

雑踏警備の必要なイベント

雑踏警備が必要とされるイベントの例としては、以下が挙げられます。

  • コンサート
  • 季節のイベント(花火大会、お祭り、ハロウィン、初詣など)
  • マラソン大会
  • 大型のイベント(展示会、スポーツ大会など)
  • 国際会議(G7サミットなど)

近年はコロナ禍により多くのイベントが規模を縮小し、比較的人が少ない状態でイベントが開催されていました。しかし、徐々に入場規制や諸々のルールが緩和されるなか、各種イベントの再開が見込まれます。

雑踏警備の必要性

雑踏警備の必要性

前述のとおり、雑踏警備の主な目的は「人の誘導」です。言葉にすると簡単ですが、雑踏警備は円滑なイベント運営に必要なだけではなく、大きな事故を未然に防ぎ、人命を守るための非常に重要な役割を担っています。
過去には、イベント開催時に歩道橋や狭い道路などに人が密集し、将棋倒しになる転倒事故が発生した事例もあります。人の上に人が重なり、重傷者や死者が出るなど、悲惨な事故は実際に起こっているのです。このような事故は、誘導・案内など適切な雑踏警備を行っていれば防げる可能性が高いでしょう。
イベント会場において人の密集や混乱を避ける雑踏警備は、円滑なイベント運営に必要不可欠となっています。

ALSOKでは、イベント等での事故を未然に防止するため、豊富な経験とノウハウを持った警備のプロが事前に警備計画を作成します。警備計画を作成するまでの一般的な流れについてご説明します。

【警備計画作成までの流れ】

  1. 資料・情報の収集
    仕様書、イベントスケジュール、会場周辺地図、交通手段、避難場所、会場周辺で同日に開催されるイベント情報など収集します。
  2. お客様からのヒアリング
    イベント内容の詳細、来場予定者数、来場者の特徴(年齢等)、会場設備(救護スペースやAEDの配備等)、過去の体制や事故事例、関係機関の担当者、緊急時の連絡体制を確認します。
  3. 実地踏査(現地の確認)
    (1) 会場関係
    会場全体の状況把握、入退場口および非常口の場所、緊急事態発生時の避難経路、警備用資機材(金属探知機、カラーコーン、案内看板等)の設置場所、監視カメラの台数・位置の確認を行います。
    (2) 会場までの経路確認
    最寄駅から会場までの間に、人が密集しやすい狭い路地や橋梁、歩道橋等がないか確認します。
  4. 関係機関との情報共有
    イベント規模により、警察、消防、自治体等から情報収集と連携を行います。

ALSOKの2号警備への取り組み・実績

様々なイベントの警備を担当し、豊富な経験とノウハウを積み重ねてきたALSOKには数多くの実績があります。以下は、今までALSOKが警備を行った一例です。

開催年 イベント名
2016年 G7伊勢志摩サミット
2019年 G20大阪サミット
2019年 ラグビーワールドカップ日本大会
2020年 東京オリンピック・パラリンピック競技大会(聖火リレー含む)
2022年 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
2023年 ワールドベースボールクラッシック日本大会

※その他にも多数の大規模イベントや各種催事で警備を実施しています。

人が多く集まる場所では、事故だけではなくテロ等の犯罪行為が発生する可能性もゼロではありません。ALSOKでは、イベントの規模や内容に合わせて雑踏警備だけでなく幅広いサービスを提供しておりますので、警備体制を強化したいとお考えの場合は、実績豊富なALSOKにぜひご相談ください。

ネットで簡単見積り ALSOKの「ネットdeガードマン」

ALSOKの「ネットdeガードマン」は、インターネットで警備カテゴリー(人の誘導・案内、受付・人の出入管理・手荷物検査、駐車場の交通整理、ボディーガード等)、ご依頼場所、日時等、条件を入力するだけで簡単にお見積りができます。お急ぎのお客様にも安心してご利用いただけます。

また、警備のご依頼、ご相談を希望される場合は、受付画面で連絡希望日時等を入力いただくと弊社からご連絡いたします。

サービスの範囲について

ご希望の警備カテゴリーによって、お問い合わせ・Web見積できる範囲が異なります。
詳細は、以下のとおりです。

カテゴリー Web見積り お問い合せ
人の誘導・案内
受付・人の出入り管理・手荷物検査
見回り巡回 ×
駐車場交通整理
建物工事における交通誘導
一般道における交通誘導
ボディーガード(法人契約に限る)
店内監視巡回 ×
現金・貴重品輸送 ×

ご依頼の流れ

ご契約までの流れは、以下のとおりです。

  1. お見積りページから日程、目的、要望などの入力
  2. お見積り結果の表示(概算)
  3. 受付
  4. ALSOKの担当者からお客様へご連絡
  5. 担当者訪問による警備診断、詳細なお見積りの提出
  6. ご契約

※ご利用にはアカウント登録が必要です

「ネットdeガードマン」のホームページはこちら
https://net-guardman.alsok.co.jp/

まとめ

2号警備とは、「交通誘導警備業務・雑踏警備業務」の総称であり、多くの人・車両が集まる場所での事故防止を目的とした警備業務です。特に円滑な人の流れを維持する雑踏警備は、安全なイベント開催に重要な役割を担っています。

ALSOKはさまざまな警備を担当してきたことで、豊富な経験とノウハウがあり、お客様のご要望に合わせた警備サービスの提供が可能です。イベントの開催に伴って警備をご検討されている方はぜひALSOKにご相談ください。