賃貸物件管理のポイントとは?物件の価値を高め入居率を上げるには
賃貸物件のオーナーや管理者をしている方なら、物件の入居率を高い状態で維持するにはどうすべきか悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。物件の価値はそのままにしていれば年々低くなってしまいますが、管理手法によっては価値を高めて入居率アップにつなげることもできます。
この記事では、入居率アップを踏まえた賃貸物件管理のポイントをご紹介します。
目次
賃貸物件管理の重要性
賃貸物件を適正に管理することは、物件の価値を維持したり高めたりするためにとても大切です。ここでは、賃貸物件管理を適正に行うことがなぜ求められるのかについて見ていきましょう。
増え続ける空き家問題
日本の空き家率は年々上昇しており、空き家の増加が大きな社会問題となりつつあります。賃貸住宅も例外ではなく、賃貸物件の入居者が減っていき空き家や空き部屋が増えてしまうということにもなるでしょう。
以下は、1978年から2018年までの40年間における空き家数の推移をグラフにしたものです。
出典:総務省統計局 平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計結果の概要
日本において今後は人口減少傾向が強まると予測されており、需給のバランスの兼ね合い上、賃貸住宅にも多くの空き部屋が生じてしまうことが考えられます。これからの賃貸物件には、今までより更に借主に選ばれるための対策が必要となってくると言えるでしょう。
次の項目からは、賃貸物件を空き家・空き部屋にせず、入居率を上げるため何をするべきかについて考えていきましょう。入居率を低くしてしまう原因を究明し、高い入居率を維持するための管理手法について解説します。
入居率が安定しない主な原因
では、賃貸物件の入居率はなぜ低くなってしまうのでしょうか。ここでは、賃貸物件の入居率を不安定にしてしまう原因についてご説明します。
物件自体の原因
入居率が上がらない原因が、物件そのものにあると考えられるケースです。
1.住宅設備が整っていない
物件内外の住宅設備が原因となる場合、設備の仕様が現代の居住環境に見合っていないことが挙げられます。具体的にはトイレが和式のままであるケースや、洗濯機置き場が屋内にないケースなどが想定できるでしょう。
2.住民トラブルが多い
騒音やごみ出しなどを原因とした居住者同士のトラブルが多いことも、入居率を低くしてしまう原因の1つです。これらのトラブルが起こりやすくなる背景として、物件自体や物件の管理状況に問題があることも想定できるため、場合によっては見直しを図る必要が出てくるでしょう。
3.家賃が相場よりも高い
この場合、ただ単純に家賃が高いという絶対評価より、特徴が近い他の物件より家賃が高めという相対評価で判断されているケースも少なくないと考えられます。実際に、入居者自身で近くにもっと良い条件の物件を見つけて転居してしまう事例も少なくありません。
4.管理・清掃が行き届いていない(清潔感がない)
共用部分の廊下や窓がきれいに清掃されていなかったり、外壁の落書きがいつまでも放置されていたりするなど、物件全体が清潔に保たれていないケースです。清潔感がない建物では、入居者の快適性も損なわれてしまいます。
物件以外の原因
建物や設備など物件自体と直接かかわりのない原因が、入居率に影響している場合もあります。
1.治安が悪い
物件の付近がいつも騒がしかったり、子供や女性が1人歩きに不安を感じたりするような治安の状況では、長く居住したいと思ってもらえないでしょう。以前はそのような状況ではなかった可能性もあるため、地域社会と協力して環境向上を図るなどの努めが有効な場合もあります。
2.エリアの利便性が悪い
公共交通機関の乗り場が遠いことや、スーパーや病院・学校など生活関連の施設が少ないなど、生活が不便な立地であるケースです。
3.管理会社・仲介会社のアピールが弱い
物件にも立地にも特に問題がないにもかかわらず、それが入居率に反映されていないケースもあります。そのような場合、管理を任せている管理会社や、物件の仲介をする不動産会社が物件に見合う適切なプロモーションを行っていない可能性も考えられます。
入居率UPのための賃貸物件管理のポイント
近隣地域の治安や利便性など、物件と直接かかわりのない要因が入居率に影響している場合は改善が難しいものの、物件を魅力的にすることで克服できる場合もあります。
たとえば、物件内の住宅設備を最新のシステムに変更することにより、快適性で入居者に選んでもらえる可能性があるでしょう。治安に不安がある地域である場合は、セキュリティ対策を万全にして住みやすさにつなげることで、物件の付加価値を高められます。
現在の家賃に割高感があるケースでは、物件の設備や管理状況を良くして付加価値を高めることで割高感がなくなり、また駅から遠いなどのマイナス点の補填も期待できます。物件の付加価値向上のためには、具体的に以下のような取り組みを実施すると良いでしょう。
利便性の高い設備やシステムを導入する
入居者の安心感につながる設備や、他の賃貸物件と差をつけられる設備の導入によって、物件の魅力を向上させることができます。たとえば、火災報知器や見守りサービス、宅配ボックスや24時間サポートなどの導入がおすすめです。
住民トラブルへのスムーズな対応を行う
住民トラブルが発生したとしても、適宜きちんと対応して解決を図ることで今後の発生を防止できます。賃貸物件で起こりがちな水回り、騒音、ごみ出しなどのトラブルへは、防犯カメラを設けるなどの対処や、入居者向けマニュアルの策定などが有効でしょう。
安心して生活できる環境を整える
立地の治安にこだわる入居者は多いものですが、物件の質を高めることで対応しましょう。各室にホームセキュリティを設置して防犯強化を図ることや、オートロック・防犯カメラなどの導入が有効です。セキュリティ対策が万全で、適正に管理されている物件と判断してもらえれば資産価値も向上し、入居率アップにもつながるでしょう。
安全安心を実現!ALSOKのサービスで賃貸物件管理を最適化
賃貸物件の質を高めて入居率につなげるには、立地に適した防犯対策を行うことが非常に重要です。ALSOKではさまざまな賃貸物件向けセキュリティ設備・サービスをご提供しています。
防犯カメラで治安の改善や住民トラブルを回避
防犯カメラの設置は、犯罪の抑止力として非常に有用です。不審者対策は勿論、迷惑駐車や不法投棄などの迷惑行為の抑止にも効果が期待できるでしょう。また、万一住民同士のトラブルが発生した際にも、防犯カメラの録画映像を証拠として活用できます。
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まとめ
賃貸物件の入居率がなかなか安定しない場合、さまざまな理由が考えられます。周辺環境などは時代が変わることで変化してしまう可能性もありますが、物件そのものの魅力で高い入居率を維持することは可能でしょう。
この機会に、物件入居者の満足度がどの程度か再確認し、物件の設備や特徴の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。特に防犯対策やセキュリティの改善をお考えなら、ALSOKが強い味方になります。セキュリティでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。