監視カメラ用語集|た行~わ行
監視・防犯カメラに関する用語集です。当ページでは「た行~わ行まで」の用語について解説しています。
目次
た行
ダミーカメラ
見た目は本物そっくりだが、撮影機能が搭載されていないカメラのこと。一定の威嚇効果があるとされているが、実機と同程度の威嚇効果は期待できない。
デイナイト機能
日中など光量がある際はカラーで撮影されるが、光量の乏しい夜や部屋の照明が落ちるなど暗くなった際は自動的に赤外線を利用し、白黒で撮影する機能のこと。白黒映像とすることではっきりと見えやすくなる。
電源ユニット
複数の監視カメラに電源供給できる機器のこと。
電子シャッター
電気的に動作するシャッター。監視カメラのシャッター速度は通常1/60秒。高速電子シャッターでは早い動きの被写体でもぶれることなく美しい画像が得られる。シャッター速度を1/100秒とすると電源周波数50Hz地域での蛍光灯のちらつき(フリッカー)を消すのに有効である。ほぼすべての防犯カメラに装備されている。
電子ズーム(デジタルズーム)
光学ズームとは異なりレンズを動かさず電子的に撮像画面の拡大、縮小を行なう機能。ズーム表示された映像については、ズーム前の映像と比較して粗くなる傾向がある。
ドームカメラ
ドーム型の半円形の防犯カメラのこと。広範囲の撮影ができるため、おもに天井や壁面に設置される。オフィスや施設の雰囲気を壊さず、威圧感を与えることなく設置が可能。外観だけではどこを監視しているのかが分かりにくい点も特徴である。
な行
ネットワークアドレス
個々のネットワークを表すIPアドレス。電話番号のようなもの。
ネットワークカメラ(IPカメラ)
カメラ自身が個々にIPアドレスを持ち、ネットワークに直接接続できるカメラのこと。ライブ映像を写し、IPネットワークを通じてデータをデジタル送信し、遠隔地から映像の確認・保存・管理が可能。一般的に有線LANタイプ・無線LANタイプがある。
は行
ハードディスク
レコーダー内に設置されている、映像を保存するディスク。容量は映像のコマ数・保存期間の長短により選別可能。また、ハードディスクを増設することにより容量の調整が可能である。
ALSOK関連コラム
ハードディスクドライブ(HDD)
コンピュータの代表的な補助記憶装置の一つ。磁性体を塗布または蒸着した金属のディスク(「プラッタ」という)を一定の間隔で何枚も重ね合わせた構造で、モーターで高速に回転させ、データを読み書きする。
ハウジング(ボックス)
軒下や屋外などで雨風埃などからカメラを保護するカメラケースのこと。
バリフォーカルレンズ
焦点距離を変えて撮影範囲(倍率)を調整することができるレンズ。変更できる焦点距離の範囲によってレンズの種類が分かれる。
バレットカメラ
ブラケット(支持金物)と一体化したハウジングと呼ばれる保護ケースをかぶせたバレット形状(砲弾型)のカメラ。防水・防塵タイプのカメラが多く、屋外設置に向いている。
被写界深度
焦点が合致する範囲、距離のこと。焦点距離、絞り値、撮影距離などによって変化する。
- レンズの焦点距離が長くなるほど浅くなり、短くなるほど深くなる。
- レンズの絞り値が小さくなるほど浅くなり、大きくなるほど深くなる。
- レンズの焦点距離と絞り値が同じ場合、撮影距離が長くなるほど深くなる。
非球面レンズ
レンズの中央部と周辺部で曲率を変えて、球面ではない曲面を持つレンズのこと。球面レンズで生じる中心部と周辺部の球面収差を除去し、レンズとしての性能を向上させている。
フィールド
1つの画面を作り出す垂直走査を表す。1つの画面を1フレーム、1走査を1フィールドという。
フィクサー
カメラ本体を天井や壁面に設置する際に使用する補助部品、支持金物のこと。取付金具、ブラケット、マウンターなどメーカーによって名称が異なる。
付属品
セキュリティ機器でいえばブラケット・フィクサー(支持金物)、雨よけ用のハウジングボックス、天井の仕上内に綺麗に収める天井埋込金具、カメラ用アダプターなどがこれに該当する。
ブラケット
フィクサーと同義。
プリセット機能
PTZ(水平・垂直・前後方向の首振り)機能の利用でカメラの向きを事前に登録し、信号受信などでカメラの向きを変更する機能をいう。
ホームポジション | 電源入時 |
センサーポジション | 外部センサー検知時 |
プリセットポジション | 予めプログラムした位置 |
フリッカー
商用電源50Hz地域(日本では東日本地区)で蛍光灯や水銀灯などの影響で画面上にちらつき現象が起こることを表す。フリッカーの原因はカメラのシャッター速度が1/60秒に対して、50Hz地域では蛍光灯などが1/50秒で点滅している状態のタイミングのズレによるものである。そのため、シャッタースピードを1/50秒、または1/100秒に設定すると防ぐことができる。
フレームレート
一般的にFPSやIPSの単位で表記し1秒間に録画する静止画映像の写真枚数を表す。フレームフレートの数値が大きいとなめらかな動画となり、小さいとかくかくとした硬い動きの動画となる。
ホワイトバランス
撮影環境での光の色の影響を補正し、カラー映像の色再現性をよくするため、白映像を正しく片寄りのない色に調整すること。ATW(自動追尾型)とAWC(自動調整型)の2方式がある。
ま行
モーションディテクション(動体検知)
映像の中の動きを検知する機能のこと。検知するエリアや感度を設定することができる。
モニター
監視カメラの映像を確認できる画面のこと。レコーダー経由で画面表示の分割や管理が可能。ディスプレイと呼ばれる場合もある。監視カメラの解像度に対応していなければ、映像を映し出すことはできない。
や行
焼付け
撮像管カメラで明るい(高輝度)被写体を長時間撮影し続けると、撮影する被写体を変えても前の被写体が画像として残ってしまう現象のこと。 光を電気信号に変換するイメージセンサー(撮影素子)のCCDやCMOSでは発生しない。
有効画素数
CCDやCMOSなどのイメージセンサーに形成されている全ての画素数が総画素数であるのに対して、実際に映像の形成に関わる画素数を有効画素数という。CCDやCMOSの周辺部分は信号を取り出す出力部などがあり、この部分の約10%は映像の形成に関わっていない。そのため、総画素数より有効画素数は少なく、総画素数27万画素のCCD では有効画素数は25万画素である。
ら行
ルーター
インターネットなどのネットワーク通信を行うための機器のこと。中継の判断はOSI参照モデルのネットワーク層で行われる。
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レンズ一体型カメラ
レンズとボディが一体化したカメラのこと。レンズ選定の手間を省いたもの。
わ行
ワイドダイナミックレンジ(WDR)
逆光、西日、照り返しなどの明暗さが大きい環境下でもはっきりそして自然な状態で被写体を映し出す機能のこと。
ワンケーブルカメラ
通常、電源の供給と映像の伝送を2線式で行うものを集線部の整頓化を計り、1本の同軸ケーブルで行うカメラのこと。なお、ワンケーブルカメラを動かすには各カメラの指定電源装置が必要。電源重畳方式監視カメラとも呼ばれる。
<メリット>
- 配線工事が1本のみで済む
- DC電源では300mまで、AC電源を使えば600mまで減衰しない。(消費電力ではDCが有利)
<デメリット>
- 重畳電流システムが各社によって異なり互換性がない
- 高価な重畳電流変換機が別に必要
- エアコン・インバーター・モーターなどのノイズを拾いやすい
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