監視カメラ用語集|A~Z
監視・防犯カメラに関する用語集です。当ページでは「A~Zまで」の用語について解説しています。
目次
A~Z
AHDカメラ
「Analog High Definition」カメラの略称で、アナログ配線でもHD画質の監視・録画が可能。既設のアナログカメラの配線をそのまま利用できるため、配線工事分のコストを抑えつつ高画質の防犯カメラに入れ替えできるメリットがある。
AIカメラ
AI(人工知能)が搭載されたカメラ。搭載されるAIアルゴリズムにより、顔認証や車番認証、人・モノの行動検知、混雑状況の把握、マーケティングなど様々な目的で活用されている。
AF(オートマチック・フォーカシング・コントロール)
一般にオートフォーカスといい、焦点(フォーカス、ピント)を自動的にあわせる機能のこと。監視カメラではプリセットドームカメラなどに多く搭載されている。
ALC
被写体の明るさに応じて自動でレンズの絞りを調整し、光量を制御する機能のこと。
BNC(BNCコネクタ)
防犯カメラ・モニターなどに使用される同軸コネクタのこと。計測機器、AV機器をはじめ幅広い用途で使用されており、同軸コネクタの中でも一般的に普及しているのが特徴。簡単に着脱できるだけでなく、差し込み後にリング部分を回して固定するため誤って抜ける心配がない。
CCD(Charge Coupled Device 電荷結合素子)
光を電気信号に変換する撮像素子のこと。光の強弱に応じて電荷を蓄積し、電気信号に変換して出力する機能を持つ。受光部で光を電気信号に変換し、その信号を垂直レジスター、水平転送レジスターで転送する構成になっている。
CCTV(Closed Circuit Television)
閉回路テレビションのこと。一般的には監視用(防犯用)ビデオカメラシステムのこと。
CMOS(Complementary Metal- Oxide Semiconductor Sensor 相補性金属酸化膜半導体)
CCDと並ぶ個体撮像素子の一種。CCDよりも安価で製造できるだけでなく、消費電力の削減、データの高速転送の実現が可能。ただし画質に関してはCCDよりも劣ると言われている。画素ごとにフォトダイオードとCMOSトランジスタが配置される構成となっており、フォトダイオードに光量に応じた電荷が蓄積され、CMOSトランジスタによるスイッチで画素ごとに読み出す仕組みとなっている。
Cマウント・CSマウント
CマウントとCSマウントはカメラとレンズの取付部分の規格のこと。Cマウントは多くのカメラと互換性があるが、CSマウントは監視カメラ専用のマウントで互換性がない。
DC12V AC24V
DC12V用アダプター、AC24V用アダプター両方に対応していることを指す。
DSP(デジタルシグナルプロセッサ)
信号処理をデジタルで行なう回路のこと。入力した信号を一度デジタルに変換するため、回路内で信号の劣化がない。このため機能の大幅アップが図られている。
DVR(デジタルビデオレコーダー)
デジタル方式で防犯カメラの映像をハードディスク等に録画する装置。機種によってはアナログ方式のカメラにも対応している。複数のカメラからの映像を同時かつ長期間の録画が可能である。
GIFファイル
256色までの色を扱うことができ、イラストやアイコンなどの保存に向いている。加えて簡易な動画として保存できる「アニメーションGIF」、画像中の色を透過して背景イメージと重ね合わせられる「透過GIF」など幅広い用途で使用できる。
IPアドレス
IPアドレスTCP/IPネットワークで、ネットワークに接続されたデバイス(ノード)を識別するための番号のこと。現在の主流は192.168.0.1のように、8ビットずつに区切って表す。
IPカメラ(ネットワークカメラ)
カメラとコンピュータが一体化したカメラのこと。カメラ自身が個々にIPアドレスを持つ。ライブ映像を写し、IPネットワークを通じてデータをデジタル送信、遠隔地から映像の確認・保存・管理が可能。一般的に有線LANタイプ・無線LANタイプがある。
ITV(Industrial Television)
工場やダム、発電所、製鉄所などで用いられる工業用の監視カメラのこと。主に防犯・監視の目的で使用されている。また工業に限定せず、商業施設・交通機関・教育機関などの建物に設置された監視カメラのこともITVと呼ぶことがある。
JPEG
静止画像専用の圧縮方式の1つで、「ジェイペグ」と呼ばれる。主に2つの圧縮方式があり、画質を若干劣化させる方式と画質を劣化させない方式を選ぶことが可能。前者を選択した際は画質劣化の程度を指定することができる。また圧縮率はおおよそ1/10~1/100程度と言われている。
LAN
Local Area Networkの略。企業内で複数のコンピュータや機器などを接続したネットワークを指す。
Motion JPEG
動画の記録方式の一つで、画像の圧縮方式であるJPEG方式を応用しているのが特徴。映像をフレーム毎にJPEG圧縮し、連続で記録することで動画化している。「MJPEG」とも略記される。同じく動画の記録方式であるMPEGと比べてエンコードやデコード時の負荷が軽いとされ、リアルタイムエンコードが可能である。また指定した箇所の編集が容易なことも特徴の1つである。しかし、MPEGと比較すると同一のビットレートでの圧縮効率は悪いと言われている。
MPEG
映像データの圧縮方式の一つ。ISO(国際標準化機構)により設置された専門家組織「Moving Picture Expert Group」の略称が標準規格の名称として使われている。画像の中の動く部分だけを検出し保存するなどしてデータを圧縮している。主にMPEG-1、MPEG-2(MPEG-3と統合)、MPEG-4の3つの規格が存在し、それぞれ圧縮率が異なるのが特徴。再生品質はMPEG-1がVHS並み、MPEG-2がDVD映像やデジタルテレビ並みである。またMPEG-4はインターネット上での高速伝達を実現する規格で、圧縮率が高いことが特徴である。
MPEG-4
映像データの圧縮方式の一つで、MPEG規格の一部。通信速度の遅い携帯電話や電話回線で、高圧縮率の映像の送受信を考慮した規格のこと。
NTSC方式
テレビの放送規格のこと。日本・アメリカ・カナダ・韓国・フィリピンなど、世界的に広く採用されている。国内の監視カメラはNTSC方式の各規格に準拠した製品が多い。NTSC方式のほかにPAL方式、SECAM方式がある。
NVR
Network Video Recorderの略。主にネットワーク型監視カメラの映像を録画保存する装置を指す。この機器でカメラのレンズ部をコントロールできるものや関連機器への電源を供給する中継機器の役割を兼ねることもある。NDR(Network Digital Recorder)とも呼ばれる。
PoE
Power over Ethernetの略。LANケーブルを接続し電源を供給する技術。PoE対応カメラであればLANケーブルを接続することでカメラに電力が供給されるため、ACアダプターや電源工事が不要。電力の供給容量により、PoE(15.4W)、PoE+(30W)、PoE++(90W)の3種類がある。上記給電機能を持つハブについては、PoE HUB(ピー・オー・イー ハブ)と呼ばれる。
PTZ
Pan・Tilt・Zoomの略。パン=水平方向、チルト=垂直方向、ズーム=前後方向。水平・垂直・前後方向の首振り機能を備えたカメラをPTZカメラという。広い範囲を1台で確認する場合に利用されることが多い。
RAID
複数のハードディスクドライブを、1つの仮想ハードディスクドライブとして運用・管理する技術のこと。複数のハードディスクへ分散して記録するため、データ保存の高速化や故障時のデータ復旧などが可能になる。RAID-0からRAID-6まで7つのレベルが存在し、それぞれ高速性や安全性が異なる。RAIDを実現する方法として、専用のハードウェアの使用、もしくはソフトウェアを使う方法がある。
S/N比
信号(シグナル)の中にある雑音(ノイズ)量の比律のこと。デシベル(dB)という単位で表す。値が高いほどノイズが少ないことを表す。
SSL(Secure Socket Layer)
データを暗号化してやり取りする通信プロトコル(規格)の一種。
S端子
映像信号の内、輝度信号(Y)、色信号(C)を分離して映像信号を出力する端子のこと。
(DIN4ピン)
TCP/IP
インターネットの標準プロトコル。1970年代に米国防省のプロジェクトで開発が始まり、その後UNIXに実装されて普及が進んだ。TCP、IPをはじめとして、UDPやICMPなど多くの関連プロトコルから構成されるプロトコル群がTCP/IPと呼ばれている。
UHF(Ultra High Frequency)
周波数帯の区分の略称の1つ。周波数は300MHz~3GHzの間で、極超短波とも呼ばれる高い周波数帯域のこと。
WAN
Wide Area Networkの略。LANに対し広域環境でのネットワークを指す。
ALSOKの関連商品