警察庁によれば、令和2年度の全国における自転車の盗難認知件数は120,797件となっています。自転車盗難は年々減少傾向にあります。とはいえ、警察庁によると毎日約330台の自転車が盗まれている計算になります。(1件につき自転車1台被害にあったとした場合)
また、東京都では自転車盗のうち約半数が施錠をしない状態で被害に遭ったことがわかっています。
自転車の盗難被害が多いのは、駅などの駐輪場やガード下、デパートなどの商業施設の周辺や路地裏などです。また、昼間に盗まれるケースも多く、人通りが多いといって、安全とは言えません。逆に人の注意がそれやすく、犯行を行いやすい場所でもあるのです。
■令和2年の自転車盗難の発生場所別認知件数
一戸建て 住宅 | 中高層 (4階建以上)住宅 | その他 住宅 | 学校 (幼稚園) | 駐車(輪)場 (コインパーキング含む) | 道路上 | 駅(その他 鉄道施設含む) | 空港・ 海港 | 都市公園・ 神社仏閣 | ゴルフ場 | 競馬場・ 競艇場 | 高速 道路 | その他 スポーツ施設 | 病(医)院 診療所 |
1225 | 288 | 402 | 3 | 1598 | 218 | 3 | 12 | 8 | 1 | 2 | 1 | 1 | 6 |
※出典:警察庁 令和2年犯罪統計書
盗難に遭ってから後悔してもあとの祭りです。もし自転車が盗まれてしまったら、まずは近くの警察署または交番に被害届を出しましょう。その際に記入する必要事項は下記の通りです。身分証、自転車の保証書、防犯登録の控えなどを持っていくと、手続きがスムーズです。
防犯登録を行うと、下記のようなシールが交付されます(※画像はイメージです)。
これをフレームの目立つところに貼っておくと、盗難自転車が放置されているのが見つかったとき、警察から連絡が来ます。防犯登録は現在、法律で自転車を所有するすべての人に義務付けられています。
駐輪場に停める際には、鍵を二重でかけるなど厳重な防犯を心がけましょう。大きな振動を検知すると鳴動するセンサーアラームを付けることも効果的です。ガードレールなどの公共物や他人の所有物に無断で繋ぐと違法になりますので、注意しましょう。