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変わりやすい空模様にご注意を。雲を見ながらお天気予測
2015年10月07日時点の情報です
ふと見上げると、空にもいよいよ秋の気配。モクモクと大きな入道雲が姿を消し、天高くかかるベールのような雲、モコモコかわいいヒツジ雲と、いろんな形の雲が増えてきます。そう、秋の空はまるで“雲の美術館”! 種類を覚えれば、大気の状態を知る手掛かりにもなります。この秋は、お子さんと一緒に雲をヒントにお天気予測をしてみませんか?
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四季によって、現れる雲の種類は異なります。
俳人・正岡子規は、四季折々の雲の様子を「春雲は綿の如く、夏雲は岩の如く、秋雲は砂の如く、冬雲は鉛の如く」とたとえたのだとか。
秋のホウキで庭を掃いたような「巻雲」、玉砂利を敷いたような「巻積雲」からインスピレーションを得たのかもしれませんね。
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確かに、秋の空は澄み渡って、とても青く見えますよね。これには科学的な理由があります。
秋になると、日本は大陸から移動してくる高気圧に覆われます。この高気圧は空気中に含む水蒸気の量が少ないため、空の青さが濃く見えるようになるのです。
さらに、この高気圧は「移動性高気圧」といって、周期的にやってきます。
春のお天気にも似ていますが、春は塵が大気中に舞い上がりやすいのに比べ、秋は地面に草が茂って塵が舞いにくいのだとか。これが、秋の空の透明感の理由だといわれています。
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1. 巻層雲(けんそううん):うす雲
透き通るベールのような姿が特徴。
太陽や月の周りに、美しく光る円の“かさ”が生まれます。
この雲が出ると、天候は下り坂です。
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2. 巻積雲(けんせきうん):いわし雲、うろこ雲
魚のウロコのような細やかな模様が一面に広がるのが特徴。
お天気の変わり目を知らせる雲として知られていて、翌日、あるいは数日後に天気が崩れるそう。
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3. 巻雲(けんうん):すじ雲
秋に目にすることが多く、ホウキでサーッとなでたような形が特徴。低気圧や台風が近づいてくる方向にすじがのび、翌日、あるいは数日後の天気は崩れがちといわれています。
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4. 積乱雲(せきらんうん)
言わずと知れた、ムクムク巨大な雲界の暴れん坊将軍!
真夏の午後に生まれたものは15kmもの高さにまで成長することもあります。
この雲が現れた時は、激しい雷雨にご注意を!
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5. 高積雲(こうせきうん):ヒツジ雲
まるまるとしたヒツジのような雲が、たくさん並ぶのが特徴。
お天気を予測する時は、ヒツジたちのすきまから青空が見えるかどうかをチェック。
見えれば、雨が降る確率は低いと思ってOKです。
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6. 高層雲(こうそううん):おぼろ雲
厚めのベールで空を灰色に覆ってしまうのが特徴。
薄いベールの「巻層雲」は日陰ができるのに対し、「高層雲」は日陰ができません。
この雲が現れたら、まもなくお天気は崩れます。
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7. 乱層雲(らんせきうん):あま雲
上の「高層雲」がどんどん厚みを増して、変化したものがこの「乱層雲」。
この雲の下に、ポツリポツリと迷子のような“ちぎれ雲”が現れると、まもなく雨に。
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8. 層積雲(そうせきうん)
低い空にプカプカ浮かぶ、毎度おなじみの雲。
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9. 積雲(せきうん)
お天気のいい日の空にホワホワと浮かぶ、おなじみの雲で一年中見られます。
地表の空気が温められて誕生するため、陸地にできやすいという特徴も。
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10. 層雲(そううん):きり雲
低い位置にでるのが特徴で、山間部の寒い朝などによく見られます。
北海道など、極寒の地域では、この層雲や霧などに含まれる水滴が寒さで凍り、空気中でキラキラ輝くダイヤモンドダストになることも。
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低気圧や台風が近づくと、次のような順で雲が変わっていくことが多いといわれています。
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11月になると、やがて鉛色の冬の空模様へと変わっていきます。
刻一刻と変化する、多様な空の芸術がみられるのは秋ならでは。
「明日は晴れるかな?」「これからのお天気はどうかな?」と思ったときはぜひ、空を見上げて、お天気を予測してみて。
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更新日:2016.08.03
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