見守りカメラで離れて暮らす高齢者の親を見守り
高齢になった親と離れて暮らしている方は何かと心配が尽きないもの。病気、転倒、強盗、火災などのリスクが懸念されます。しっかりしているから大丈夫だろうと思っていても、いつ何が起こるかわかりません。本コラムでは、離れて暮らす親の様子を見ることができる見守りカメラと万一のときに役立つホームセキュリティをご紹介いたします。
目次
ご高齢の親御さんと別居されている方の心配事
厚生労働省の「2022年国民生活基礎調査」によると、介護保険法の要支援または要介護と認定され在宅での介護が必要な「要介護者」と「主な介護者」との同居の割合は、同居が45.9%となっています。
離れて暮らすご高齢の親御さんを心配に思う方は多いでしょう。同居して介護されている方でも、外出時に高齢の親をひとり残すことに不安を覚える方は多くいらっしゃるでしょう。
では、そのような場合にはどうすればよいのでしょうか。
不安な場合は見守りカメラの活用がおすすめ
ここでは、在宅介護が必要な親御さんとの同居・別居に関する不安や解決策をご紹介します。
同居以外の選択肢もあることを知る
高齢になれば、テキパキとした受け答えが難しくなったり、身体が不自由になり、ちょっとしたことでも重労働に感じるようになったりします。以前の元気な親とは違った姿をみると、「不測の事態が起こらないかどうか心配」「ひとりでいるといろいろ不自由ではないだろうか」「同居して介護をした方がよいのかな」と考えることもあるのではないでしょうか。
同居する場合でも、同居しない場合でも、一定の距離感を保ったほうがうまくいくことがあります。「もう同居するしかない」と決めつけてしまう前に、同居以外の選択肢もあるということを知っておきましょう。同居することでうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあり、ケースバイケースです。
見守りカメラの導入で適切な距離を保ちながら見守りができる
家族として一緒に暮らしていた親子であっても、生活スタイルや価値観に違いがあるのは当然と言えるでしょう。就寝時間や食事のメニュー、掃除の仕方、入浴のタイミングなど、お互いの生活スタイルが確立されている場合、ちょっとした違いをストレスに感じてしまうこともあるかもしれません。そういう場合には、適切な距離感を保つようにするのも一つの方法です。
遠隔地に親御さんが住んでいる場合は、何かあったときにリアルタイムに現地の映像を見たい、現地の映像を見ながら親御さんと話しがしたい、と思われることも多いでしょう。そんな時におすすめしたいのが、「見守りカメラ」です。
親御さんと同居していて、外出中に自宅の親御さんの様子を確認したいと思うときも、見守りカメラを活用することで親御さん、介護をする方のお互いの不安を減少させることができます。
見守りカメラで遠隔地の親御さんを見守り
遠隔地の親御さんの見守りに適している見守りカメラですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、見守りカメラのメリット・活用事例をご紹介していきます。
見守りカメラとは
見守りカメラとは、カメラが設置された遠隔地の映像を確認して、素早く状況を把握するために用いられるカメラです。見守りカメラを設置することで、いつでも・どこでも自宅の様子を確認できます。万が一トラブルが発生した場合でも、救急隊員などにその旨を伝えてすぐに駆け付けてもらえることも特徴です。近年では安価で高性能な見守りカメラが販売されています。
見守りカメラを設置するメリット
インターネット回線があれば設置も簡単で、見守りに必要な情報はスマートフォンで確認できるようになっています。スピーカー・マイクや各種センサーが付いているような機種もあります。
見守りカメラの活用例
離れて暮らす親御さんの見守り
親御さんの家に見守りカメラを設置することで、遠隔地からでもいつでも・どこでも親御さんの暮らす家に設置されたカメラの映像を確認することができます。
介護の必要な親御さんの見守り
ご高齢の親御さんと同居している方のなかでも、仕事などで家を空けなければならない方が多いのではないでしょうか。見守りカメラを設置することで、外出先から家に設置されたカメラの映像を確認することができます。
お留守番する子どもの見守り
多くの夫婦共働きの家庭では、小学校1年生頃から子どもにひとりで留守番を任せる機会も増えるかもしれません。見守りカメラを設置することで、外出先から家に設置されたカメラの映像を確認することができます。通話・会話機能付きの見守りカメラであれば、子どもが危ないことをしていた場合には、外出先から音声で子どもに注意することもできます。
ペットの見守り
外出先から、自宅のペットの様子を確認することができます。
見守りカメラを設置する際の注意点・注意事項
見守りカメラを設置する際には、下記のポイントに注意しておきましょう。
- 見守られる方の了承を得てから設置する。
- カメラをストレスに感じる場合には、目立たない場所に設置することを検討する。
- スピーカーを使う場合、スピーカーの音がきちんと聞こえるような場所に設置する。
- 首振り機能が搭載されているカメラの場合、支障なく動作する場所に設置する。
見守りカメラの選び方のポイント
ここでは、見守りカメラの選び方のポイントを見ていきましょう。
画質
見守りカメラの画質は親や子ども、ペットの様子を鮮明に確認するために、 最低でも30万画素は確保しましょう。画素数が多いほど、細部までクリアに映像を映すことができます。子どもやペットの表情まで映したいのであれば100万画素以上のものを、部屋の隅々まで映像から確認したい場合は200万画素以上のものがおすすめです。留守中に空き巣などの被害が発生した際、画素数が高いカメラを設置していると犯人を特定しやすくなります。
暗視機能や夜間モード
夜間も見守りに使用したい場合は暗視機能や夜間モードが搭載している見守りカメラをおすすめします。
暗視機能(暗視カメラ)は豆電球などの薄明かりがある室内での使用に適していて、カラーでの撮影が可能です。鮮明な映像を残すことができるため、子どもや高齢者、ペットの夜間の見守りに役立ちます。子ども部屋や介護が必要な高齢者の部屋などに設置し、豆電球ほどの明かりをつけてカメラを稼働させれば映像の撮影ができます。ただし、暗視機能(暗視カメラ)は豆電球程度の光源が必要となるため、真っ暗な場所での撮影は適していません。
明かりを確保できない場所での見守りであれば赤外線カメラの夜間モードを活用しましょう。赤外線LEDによって光源のない暗い部屋でも撮影ができ、寝ている様子も見守りが可能です。なかには、赤外線LEDが発光しない不可視赤外線を採用した見守りカメラもあります。睡眠の邪魔をしにくいため、気になる場合はチェックしてみるのも良いでしょう。ただし、赤外線カメラの夜間モードで撮影されたデータは白黒映像となります。
それぞれのメリットデメリットを把握し、自身の状況に合った機能が搭載されている見守りカメラを選択することが大切です。
首振り機能
首振り機能とは、見守りカメラの機器が上下左右さまざまな方向に動かせる機能です。複数台設置しなければ部屋全体が見渡せない場合であっても、首振り機能があるカメラであれば、1台で部屋全体が見渡せることもあります。
通話・会話機能
通話・会話機能とは、カメラ設置場所にいる人と通話・会話を行うことができる機能です。
カメラ設置場所にいる親御さんや子どもと通話・会話することができるようになります。
通話・会話機能を持つ見守りカメラをおすすめします。
動体検知機能
動体検知とは、動きがあるものを検知して撮影する機能です。
24時間常時録画を行うと映像データが膨大な量になってしまうため、一般的には、比較的短期間のうちに記憶媒体の容量を使い切ってしまうことになります。動体検知機能が搭載されている見守りカメラの場合、人や動物が動いたときの映像データのみ残されるため、保存する映像データの量を抑制することができます。
セキュリティ
多くの見守りカメラは一定のセキュリティ対策が講じられていますが、ネットワークに接続して使用するものであることから、不正アクセスのリスクもまったくないわけではありません。見守りカメラを導入する際はセキュリティ性の高いものを選ぶようにしましょう。
ALSOKの見守りサービス「HOME ALSOK みまもりサポート」
高齢のご両親と離れて暮らしていると、体調不良で倒れてしまわないか、災害時は大丈夫かなど不安に思うことがあるでしょう。
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ご両親の安否確認や見守りサービスのご利用を検討されている場合は、お気軽にALSOKにご相談ください。