窃盗・空き巣被害に注意!狙われやすい立地条件や防犯対策について

防犯 2024.02.26更新(2019.03.29公開)
窃盗・空き巣被害に注意!狙われやすい立地条件や防犯対策について

ご近所で空き巣の被害があったと聞くと、自分の家も被害にあうのではないかと心配になってきますよね。しかし、空き巣対策で具体的に何をすればいいのかわからないという方も多いかと思います。被害にあわないためには、狙われやすい家の特徴や効果的な対策方法を知ることが大切です。ここでは最近の窃盗・空き巣の状況と狙われやすい立地条件、防犯対策をお伝えします。

目次

窃盗・空き巣はどれくらい起きている?

警察庁の統計によると、侵入窃盗全体の認知件数は平成15年から減少傾向にあり、令和4年時点では36,588件と20年連続で被害は減少しています。一般住宅(一戸建て、集合住宅)においても、被害を受けた侵入窃盗の認知件数は平成16年から一貫して減少傾向となっています。しかし、減ったとはいえ依然として年間16,524件の被害が起こっており、1日45件の住宅が窃盗・空き巣などの被害に遭っている計算になります。

侵入窃盗認知件数の推移

出典:警察庁 令和4年刑法犯に関する統計資料

窃盗被害の多い建物や侵入経路は?

侵入窃盗認知件数の推移

出典:警察庁 令和4年刑法犯に関する統計資料

こちらは侵入窃盗の発生場所別で見た件数です。一戸建住宅の窃盗被害がとくに多くなっており、全体の33%を占めています。個人宅のなかで次に多いのが3階建以下の共同住宅で7.8%、4階建以上の共同住宅は4.3%となっています。一戸建住宅もしくは3階建以下のマンション・アパートにお住まいの方は、特に注意が必要といえそうです。

また、一戸建住宅での侵入窃盗は「窓」から「ガラス破り」の手口で侵入したものが一番多いという結果になっています。
一方、4階建以上の共同住宅では「表出入口」つまり「玄関」から「無締り」「施錠開け」の手口で侵入するケースがもっとも多いという結果でした。また、ベランダや縁側などからの侵入も多く発生しています。
3階建以下の住宅では「表出入口」「窓」からの割合がともに高く、「無締り」の侵入口から侵入した件数が最多です。
これらの結果から、空き巣を防ぐには施錠を忘れずに行うという基本的な対策に加え、特に一戸建住宅や3階建以下の住宅では窓の防犯を強化し、4階建以上の住宅では補助錠による二重ロックなどの対策が必要です。
侵入窃盗の詳しいデータについてはこちらの記事もご参考ください。

空き巣に狙われやすい家の立地条件

ではどういった家が空き巣に狙われやすいのでしょうか?
泥棒は下見を行うケースが多いといいます。その際のチェック項目は「留守かどうか」「侵入しやすい家かどうか」「逃げやすいかどうか」だそうです。
つまり、留守でなく、侵入しにくく、逃げにくい家であれば狙われにくいということです。
侵入しやすく逃げやすいという条件は、住宅の立地や周辺環境が影響する場合があります。

旗竿地

旗竿地

旗竿地とは?

旗竿地(はたざおち)とは、道路(公道)に接する部分が狭い、細長い敷地の先に家の敷地がある形状の土地のことです。土地の形状が旗竿に見えることからこう呼ばれています。道路に面しておらず、道路から奥まった土地に住宅が建っているため、空き巣にとっては犯行の状況を外から発見されにくく好都合なのです。旗竿地は死角が多いため、犯人にとっては下見をしやすいというメリットもあります。

幹線道路沿い、線路沿い

幹線道路沿い、線路沿いの戸建住宅やマンションは、車や電車が通行する際に大きな音がするため、犯行時に窓を割って入る場合は音が気付かれにくく、侵入しやすいといえます。
高速道路のインターチェンジが近くにある場合や、駅近くの立地の場合は特に逃げやすいため、注意が必要です。
駅に近い場合は人通りが多いため紛れ込みやすいですし、電車移動することですぐに現場から離れられるため、空き巣に狙われやすいといえます。

閑静な住宅街

立ち話をしている人がいない、通行人が少ないという面では、閑静な住宅街にある家は空き巣に狙われやすい家に当てはまります。
日中は仕事に出かけている方が多い場合はさらに、昼間に人の目が少なくなるため、空き巣が下見をしやすく、侵入経路の確認も容易であるといえるでしょう。

空き巣被害を防ぐための防犯対策のポイント

空き巣被害はどのように防止すればよいのでしょうか?
今回ご紹介した侵入窃盗の認知データによると、無締りの窓や出入口、ガラス破り、合鍵を使った出入口からの侵入が多数を占めました。対策には、毎日の施錠や補助錠・防犯ガラスの使用、合鍵を含む鍵の適切な管理などが重要となります。
施錠についてはもちろん玄関だけでなく、勝手口や窓についても確認を怠らず、留守の際はシャッターも忘れずに閉めましょう。

その他、日々の生活の中で意識することで、防犯対策につながることがいくつかあります。

  • ゴミの指定日を遵守する
  • 近所の人とコミュニケーションをとる
  • 外出する際は必ず「いってきます」を言うよう心掛ける
  • 留守宅と思われないようポストを整理し、カーテンを開ける

泥棒は近所づきあいがよく、連帯感のある街を嫌います。地域の連帯感があるかどうかをチェックするためには、指定日以外にゴミを出している人がいるかどうかなどをみるそうです。ゴミの日が守られていない街は泥棒に安心感をあたえるといいますから、地域の治安を守るためにもゴミの日は遵守したいですね。そして、近所の人とコミュニケーションをとることも大切です。何かあったときに助け合うことができますし、日頃から挨拶やコミュニケーションをとることで空き巣に連帯感がある地域だと思わせることができます。

また、多くの泥棒は一度にたくさんの家に侵入できるエリアを選んで犯行に及びます。リスクに対する効率を重視するわけですね。犯行エリアを決める際のポイントは、人通りや人目が少ないか、入りやすく逃げやすいか、留守宅が多いかがトップ3となっています。逆に人通りが激しく、死角が少なく、留守宅が少ないエリアであれば空き巣に入られる可能性は低いといえそうです。とくに一人暮らしの場合は近所の人とコミュニケーションをとる機会が少なく、家に誰もいない場合が多いので、外出する際は「いってきます」と言うと、家に誰かいると思わせることができます。
郵便ポストを整理したり、朝出かける際には施錠確認とあわせてカーテンを開けたりと、留守宅と判断されないための対策も行いましょう。

ホームセキュリティ導入で空き巣被害は避けられる?

上記でご紹介した防犯対策は、窃盗・空き巣被害に遭わないためにどれも大変重要です。しかし、うっかり施錠を忘れてしまうことや、日中家にいないことが多い方はご近所とのコミュニケーションがなかなかとれないという場合もあるでしょう。
また、旗竿地など空き巣に狙われやすい立地に家がある場合は、より高度な防犯対策を導入しておくと安心です。
そのような場合におすすめしたいのが、ホームセキュリティです。ALSOKのホームセキュリティは、ピッキングやガラス破りなどによる不審者の窓・ドアからの侵入を感知し、ガードマンが現場に駆け付けます。さらに、施錠確認センサーがあるため鍵の締め忘れを未然に防ぐことが可能です。
泥棒は常に入りやすい家を狙っています。下見も念入りに行うと言われていますから、よほど切羽詰まった事情がない限り、ホームセキュリティを導入している家を狙うリスクを冒すことは少ないでしょう。
とくに一戸建てもしくは3階建以下の共同住宅にお住まいの方は今回を機会にホームセキュリティ導入を本格的に考えてみてはいかがでしょうか。

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