ポストは防犯対策が重要!新築住宅の失敗しないポストの選び方
さあ、待ちに待った新築住宅の購入。この時、見落としがちなのが郵便受けの防犯対策です。郵便物は大切な個人情報が記載された書類もあります。外見はおしゃれな一方で防犯上リスクのあるポストもあります。郵便ポストを、どの場所に設置するかも重要でしょう。そこで、大切な郵便物を安全に受け取ることができる、失敗しないポストの選び方を紹介します。
どんな形状のポストを選ぶか
まずは、ポストの形状にはどんなものがあるか見てみましょう。
- 独立式ポスト(置き型ポスト)
- 埋め込み式ポスト
- 口金ポスト
- 壁掛けポスト
ポストには上述した4つのタイプがあります。
独立式ポスト(置き型ポスト)
独立式ポスト(置き型ポスト)は、地面に埋め込まれたポールやスタンドにポストを固定した形態。
海外映画などではよく目にするかもしれません。郵便受けだけのシンプルな形態からインターフォンや表札が一体になったものなどもあります。サイズも様々なので建物にフィットしたセレクトができるのが特徴といえるでしょう。しかし名前の通り、ポスト全体が外で独立しているため、施錠していない場合などには郵便物が盗難にあう可能性があることにも留意しましょう。
埋め込み式ポスト
埋め込み式ポストは、建物の外壁や門柱に埋め込むタイプ。
埋め込み式を選ぶ場合は、外壁の設計段階で決めておく必要があります。このポストは壁の内側から郵便物を取り出すので、郵便物が盗まれるリスクが低いといえます。ただし、住宅の外壁ではなく、門柱に取り付けた場合には施錠を怠ると抜き取られる可能性もあります。施錠は常日頃から心掛けておきましょう。また、風の強い時などは埃などが入ってしまうこともあるので、定期的な清掃が必要になります。
口金ポスト
口金ポストは埋め込み式ポストの代表的なタイプで、文字通りポストの差し込み口だけが壁や扉などから出ている形状です。
埋め込み式ポストは表札と一体化したタイプや、投函口以外の部分がデザインの一部となっているタイプなど幅広く存在しますが、口金ポストはシンプルなデザインが特徴でアパートや建売住宅などで多く見られます。こちらも他の埋め込み式ポスト同様、門柱などに取り付けた場合は、施錠を怠ると抜き取りなどの被害にあう恐れがありますので気を付ける必要があります。
わざわざ外に郵便物を取りに行く必要がなく便利ですが、ポストの形態によっては家の中が外からのぞかれてしまう可能性があるので注意が必要です。
また配達員が投函する際に郵便物が投函口に挟まってしまうことがあり、むやみに取り出そうとすると郵便物に傷をつけてしまうことも想定されます。
壁掛けポスト
壁掛けポストは、建物の壁に直接設置するタイプ。
奥行きが浅いのが特徴です。またポストをそのまま壁に取り付けるので工事も簡単なポストといえるでしょう。建物に設置するので、郵便物の取り出しが便利なのも特徴です。ただし、施錠を怠ると簡単に郵便物を抜き取られてしまうので注意が必要です。
加えて、壁掛けポストは自分で設置することも可能ですが、壁の穴あけに失敗したり、いびつな設置になってしまったりと取り付けが上手くいかないケースも想定されます。自宅の壁を壊してしまうかもしれないので、設置に自信がない方は業者へ依頼する必要があるでしょう。
以上がポストの形態になりますが、それぞれの特性を踏まえ設置場所を考慮することも必要になります。防犯の観点からすれば、建物から離れた独立式ポストよりも玄関近くの埋め込み式ポストの方が、郵便物の盗難リスクは低くなりますし、雨天や雪の日などにも便利です。
宅配ボックスを設置する
ポストで受け取るものは何かを想定してサイズを決めることも大切です。
共働き世帯などで不在になりがちな一軒家でしたら、地域の回覧板なども受け取れる大型のものを選ぶ必要がありますし、ポストとは別に宅配ボックスを設置する場合には比較的小さいものをデザイン優先で選んでもいいかもしれません。
宅配ボックスがあれば、不在時でも宅配便などの荷物を受け取ることができます。在宅時でも宅配ボックスに配達してもらえるため、配達の際に顔を見られずプライバシー保護に繋がる、配達員を装った不審者との接触を避けられるといった防犯上のメリットもあります。
ポストは泥棒・不審者に狙われやすい
泥棒は、ポストに溜まった郵便物やチラシなどで留守宅を判断するといいます。
また、その家の不在の状況などを暗号のようにしてドア付近にメモする「ドアマーキング」を残される可能性もあります。具体的には「M」や「W」の文字が書かれていれば「男性」「女性」を表し、「W8-20(ル)」という文字列の場合は「平日8時から20時まで留守」を意味するとされています。ポストに溜まった郵便物から在宅状況を判断され、マーキングされてしまう危険性もあるのです。
郵便物や通販で購入した商品にはあらゆる個人情報が記載されているため、不在中に大事なものを盗まれるだけでなく、個人情報の流出や悪用のリスクがある点にも注意しなければなりません。近年手口は巧妙化しており、新しく契約したクレジットカードの不在票をポストから盗み、身分証明書を偽造した上で本人になりすまして受け取るという事例が報告されています。気付かない間にクレジットカードが不正利用され、身に覚えのない請求書が届くのです。
アパートなどの集合住宅では、ドアポストタイプの場合も多いかと思います。特に女性の一人暮らしの場合は、ドアポストの隙間から部屋の中をのぞかれたり、ポストの開口部から道具で玄関の鍵を開けられて侵入されるリスクがあります。安心して暮らすためには、ポストの防犯対策もしっかりと行うべきです。
狙われないためのポスト・郵便受けの防犯対策
鍵をかける
ポストに鍵をかけず誰でも中を見られる状態にあるのは被害に遭うリスクが高いです。特にアパートやマンションなど集合住宅の場合は、ポスト自体を変えることは難しいでしょう。ポストに鍵を付けることは自分で手軽にできるので、ポストを交換する必要なく防犯対策を行うことが可能です。
郵便物はこまめに取り出す
前項でも説明しましたが、郵便物を溜めたまま放置していると被害のリスクが高まるうえに、何を盗まれたか気付きにくいことがあります。外出先から帰宅したときは、毎回ポストの中を確認する癖を付けましょう。もし旅行等で長期間家を空ける場合は、信頼できる人に郵便物やチラシの整理を頼んでおくと良いでしょう。
近所に頼める人がいない場合は、専門のサービスを利用するのもおすすめです。ALSOKでは、1か月以上不在の住宅向けにポストの整理や不審物のチェックなどを実施する「HOME ALSOKるすたくサービス」を提供しています。ALSOKのるすたくサービスは、ご自宅の定期的な見回りや郵便物の回収・整理を代行するため、ポストに郵便物が溜まる心配はありません。またオプションのセンサーを設置すれば、何か異常を感知するとすぐにガードマンがご自宅へ駆けつける、管理と防犯を兼ね備えたサービスとなっています。ご自宅以外にも別荘やご家族の空き家なども対応可能なので、ぜひALSOKサービスをご活用ください。
防犯カメラを設置する
防犯カメラを設置しておけば、誰が訪問したかなどを証拠として残すことができます。万が一被害に遭ってしまっても、カメラの映像から犯人が捕まる事例はたくさんあります。また、防犯カメラを設置してある住宅は、犯人が犯行を諦める傾向にあります。証拠を残すだけでなく、犯行をやめさせる威嚇効果もあるのでおすすめの対策です。
このように、ポストの防犯対策強化には自分で手軽にできる方法もあります。新築住宅の防犯性を高めるためにも、ぜひポスト設置の際には防犯対策も抜かりなく行いましょう。より高度な防犯対策には、ホームセキュリティの導入がおすすめです。
ALSOKの「HOME ALSOK Connect」は、ご自宅を24時間365日警備。センサーが不審者の侵入を感知したときや、不審な来客で危険を感じて緊急通報ボタンを押したときにはガードマンが駆けつけます。設置・操作も簡単で、費用もリーズナブルな防犯対策です。戸建て住宅やマンションだけでなく、アパートなどの賃貸住宅にも導入できます。
まとめ
ポストに対する防犯対策はつい見落としてしまいがちなポイントと言えます。たかがポスト……とは思わず、小さなことでもしっかりと対策するのが「安全・安心」への一番の近道です。ぜひ今回ご紹介したポストへの防犯対策をご自宅で取り入れてみてはいかがでしょうか。