小学生の子どもを持つ共働き夫婦に聞いた 子どもだけでの留守番事情
小学生の子どもをもつ共働き夫婦の共通の悩みは「夏休みをどう乗り越えるか」。小1の壁や小4の壁などとよくいわれていますが、保育園と違って1日中子どもを預かってくれる場所のない小学生たちはどのように過ごしているのでしょうか?
ここではALSOKの「小学生の子どもの防犯に関する調査」から、共働き夫婦の小学生の子どもたちの留守番事情を探ってみることにしましょう。
「子どもだけで留守番させることがある」が7割超!
上のグラフは小学生の子どもを持つ共働き夫婦に子どもだけで留守番することがあるかを聞いたものです。
「よくある」「たまにある」を合わせると7割を超え、ほとんどの世帯で子どもだけの留守番をさせているという現状がわかります。
これを学年別でみたのが次のグラフです。
やはり高学年にいくほど留守番をさせる率が高くなっているのがわかります。
注目は低学年でも「よくある」「たまにある」を足すとほぼ5割に達しているというところです。これが中学年になると7割を超え、高学年では8割を超えます。
また「よくある」だけに着目すると、低学年でも15%に達しています。預け先探しに苦労している共働き夫婦の様子がここからも垣間見ることができます。
ゲームや動画の見過ぎが大きな課題に?!
こちらは子どもだけで留守番をさせる時にどのような不安があるかを聞いた結果を学年別でまとめたものです。
どの学年においても「誰かが訪ねてきた時の対応」が1位となっていますが、2位については低学年では「居空き(在宅中の侵入者)」となっているのに対して、中学年、高学年になると「ゲームや動画の見過ぎ」があがってきています。低学年では「ゲームや動画の見過ぎ」は5位となっていますので、小学校3年生くらいになるともう自分のゲーム機やスマホなどを持つようになっているということがここから推測できます。
また、低学年で3位に入っている「知らないうちに外出」は中学年、高学年ともに5位となっており、中学年くらいになるとある程度約束事は守れるようになっていると親が考えていることがわかります。
子どもだけで留守番させるときの対応策も、子どもの成長にあわせて少しずつ変化させていかなければならないことがこの結果から分かります。
留守番の約束事を教えるのはいつから?
では、子どもだけで留守番をさせているという家庭では、どのような対策をとっているのでしょうか。
どの学年でも1位は共通で「誰かが訪ねてきた時の対応を話し合っておく」。いずれも5割以上となっています。
低学年とそれ以外で違いが顕著なのは「家に帰ったら戸締りをするように約束しておく」や「外出するときは行き先を親に伝えるよう約束しておく」で、低学年の割合が著しく低くなっています。これはいずれも外出に関わる項目であることから、低学年の子どもに留守番させる時には、初めから外出させることは頭にないのかもしれません。
また、細かなところですが、「戸締り」「訪問者への対応」「合鍵を人に見せない」については高学年より中学年で割合が高くなっています。これは多くの家庭でこうした対応について中学年くらいから教え始めて、高学年になったらすでに身についているという状況にあることを示唆しています。留守番に関する本格的な約束事は多くの家庭で中学年から始めているといえるのかもしれません。
逆に「電話がかかってきた時の対応」や「外出時には行き先を伝える」について高学年の世帯の割合が高くなっています。これらについては中学年までは「電話がかかってきてもでない」とか「外出はさせない」といった「させない対応」をとっていた家庭でも、子どもが高学年になると「自分で考えて対応させる」といった形に方針転換していることが数字となってあらわれているように思えます。
共働き夫婦の留守番対策の究極はホームセキュリティ
共働き夫婦の場合、子どもに留守番をさせていても何かあった時にすぐに駆けつけるということができない状況にあることがほとんどです。また、不審者の侵入や火遊びによる火災など、離れていたら感知できない一大事もたくさんあります。ホームセキュリティを導入しておけば、こうした異常を監視することが出来ますし、緊急事態であればガードマンがすぐ現場に急行してしかるべき対応をとってくれます。また、ホームセキュリティの導入以外でも、Webカメラでお部屋の様子をいつでも確認できるサービスもあります。最近のカメラにはマイクやスピーカーはもちろん温度センサーなどもついているので、離れていても安心です。
お子様だけで留守番させる機会の多いご家庭の方はぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか?
関連ページ:小学生の子供の防犯に関する意識調査