小学生の子どもを持つ共働き夫婦に聞いた 子どもだけでの外出対策事情
共働きで小学生の子どもを持つ共働きのご家庭の方々、夏休みの間の子どもの世話はどうしていますか。学童やサマーキャンプ、習い事に実家にお泊まりなど、いろいろ手を尽くしても1ヶ月程ある長い休みの間にはどうしても数日空いてしまうという方も多いのではないでしょうか。
ここではALSOKの「小学生の子どもの防犯に関する調査」から、小学生の子どもを持つ共働き家庭の子どもだけでの外出対策事情についてみてみることにしましょう。
「交通事故」「けが」「誘拐」が3大心配事
このグラフは「あなたの小学生のお子様は子どもだけで遊びに出かけることがありますか」という問いに対する回答を学年別にまとめたものです。
予想に反せず、学年が上がるにつれ子どもだけで外出する割合が高くなっていることがわかりますが、高学年になると実に9割近く、中学年でも8割近く、低学年でも5割近くの子どもたちが、子どもだけで外出しているという現状が浮き彫りとなりました。
思ったより多いという印象を持った方もいるかもしれません。
実際、多くの子どもたちが自分たちだけでの外出をしているわけですが、その際に親御さんたちがどんなことを不安に感じているかを聞いたのが次のグラフです。
学年を問わず一番心配なのが「交通事故」でいずれも9割近い数値となっています。次に多いのは高学年、中学年では「けが」、低学年では「誘拐」となっていて、親の心配ごとの傾向も子どもの年齢によって変わってくることがわかります。
また、「誘拐」や「予定外の場所にいってしまう」「迷子」の心配は年齢があがるごとに少なくなっており、子どもの成長につれてこうした心配は徐々に少なくなっていく傾向にあることが明らかとなりました。
対策の主流は「約束」?!
いずれにしても「交通事故」「けが」「誘拐」が、子どもだけでの外出時の心配ごとトップ3ですが、みなさんはどのような対策を講じているのでしょうか。
子どもと何かを約束しておくという種類の対策では、すべてにおいて中学年の割合が高いという結果がでました。やはりどこの家庭でも小学校3-4年生からこうしたルールを守るという教育を本格的に始めているということができそうです。高学年のお子様たちはあんまり口やかましく言わなくても、中学年の時に教わったルールに従うことができるようになっているのかもしれません。
こちらは同じ質問に対する回答を父親、母親にわけてまとめてみたものです。
全体的に女性の方の数値が高くなっています。これをみると共働き夫婦の家庭内での役割分担がみえてくるのではないかと思います。やはり子どもに口やかましくいろいろと指導するというのはどこの家でも母親の役割となっている傾向が高いといえそうです。
予防だけでなく、実際に何かがあった時に役立つ対策を
共働き夫婦の子どもの外出時の対策は、子どもと約束事を取り決め、それを守らせることがメインということが分かりました。つまり、親の心配事である「交通事故」「誘拐」「けが」になるべくあわないように子どもの行動を間接的にコントロールするという類の予防的な対策です。
一方で「GPS付きの携帯電話やスマホを持ち歩く」や「防犯ブザーを身に着ける」といった対策は、いざということが起こった時に何かしら実質的な役に立つ対応策なのですが、実行しているという方の割合は多くても3割程度と低くなっています。
子どもの安全を守るためには、予防的な対策と実質的に役立つ対策のふたつを同時に行うよう心がけましょう。
ALSOKでは、子どもの外出を見守るサービス「まもるっく」を提供しています。このサービスで使う端末は、外出中の子どもに連絡を取ることが出来るほか、GPSで現在の居場所を探したり、何かがあった時にボタンひとつで緊急通報したりすることもできます。緊急通報をした場合は、必要に応じてガードマンが駆けつけるので、適切な対処をお願いすることもできます。
幼いお子様を持つ共働き夫婦の方はぜひ一度導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
関連ページ:小学生の子供の防犯に関する意識調査