わが家も考え中⁉︎ 住宅リフォームに掛かる費用や支払い方法について
リフォームと聞くと、「中古で購入した住宅が経年劣化で不便になったから」「設備が使えなくなったから」などとイメージする人が多いと思います。しかし、最近では新築分譲一戸建て・マンションを購入した際に自分好みにリフォームする場合もあります。とはいえ、リフォームにはお金が掛かるもの。やりたいとは思っていても実際にリフォームをするとなると「どのくらいのお金を準備したらいいか」がわからず躊躇してしまうことも‥。そこで、過去5年以内にリフォームを行った人を対象にした2016年の調査結果をもとに、気になるリフォームの費用や支払い方法についてご紹介したいと思います。
リフォームと同時に防犯対策はいかがですか?
ALSOKのホームセキュリティについてくわしくみるとにもかくにも気になるリフォーム費用1位は「100万~200万円未満」
まずは、リフォーム費用から。
リフォームに使った費用では「100万円~200万円未満」が25.7%で1位。2番目は「50万円~100万円未満」(18.5%)。3位は「200万円~300万円未満」(11.6%)となっています。
次にこれを住宅のタイプ別に見てみることにしましょう。
それぞれのボリュームゾーンをみてみると、新築マンションでは「50万円〜100万円未満」がもっとも多く、中古マンションでは「50万円〜100万円未満」「100万円〜200万円未満」が同率でトップ。新築一戸建て、中古一戸建てでは「100万円〜200万円未満」がもっとも多く、注文住宅は「300万円〜400万円未満」がもっとも多いという結果となりました。
また、参考までに住宅タイプ別のリフォーム平均費用を比較してみると、次のとおりとなっています。
傾向としてはマンションよりも一戸建ての方がリフォームにお金をかけているということがわかります。
新築マンション | 137万円 |
中古マンション | 128万円 |
新築一戸建て | 184万円 |
中古一戸建て | 218万円 |
注文住宅 | 242万円 |
出典:LIFULL HOME’S【住まいのリフォーム調査】
このように住宅のタイプによってもリフォームにかかる費用感が変わってきますので、これらを念頭においた上でリフォーム計画をたてることをおすすめいたします。
どこをリフォームしているのか?
さて、おおよその費用感が把握できたところで、実際にどこをリフォームしたのかについてみてみましょう。
順位 | リフォームをした箇所 | |
---|---|---|
1位 | お風呂 | 41.5% |
2位 | トイレ | 38.2% |
3位 | 洗面所 | 29.3% |
4位 | 台所 | 29.0% |
4位 | 外壁 | 29.0% |
6位 | 床 | 24.7% |
7位 | 屋根 | 24.1% |
8位 | 内壁 | 22.2% |
9位 | ベランダ(バルコニー) | 15.4% |
10位 | リビング | 13.1% |
11位 | 天井 | 12.2% |
12位 | 窓 | 11.8% |
13位 | 玄関 | 11.2% |
14位 | クローゼット・収納 | 10.8% |
15位 | 扉 | 10.2% |
出典:LIFULL HOME’S【住まいのリフォーム調査】
こちらがその結果です。傷みやすい水回りのリフォームが上位を占めていることがわかります。
これを住宅のタイプ別でみてみましょう。
やはり全体的にはトップ3である「お風呂」「トイレ」「洗面所」の数値が高いですが、中古一戸建てや中古マンションではそれ以外の部分をリフォームしている人の割合も高いことがわかります。とくに中古一戸建てでは「台所」や「外壁」「床」「屋根」の数値が高くなっており、一方中古マンションでは「台所」「床」「内壁」「リビング」の値が高くなっています。
これから中古の一戸建てやマンションを購入して、リフォームして住もうと考えている方にはどこをリフォームすべきか優先順位を判断する際の材料のひとつになるのではないでしょうか。
費用の支払い方法と年数は?
さて実際にリフォームをした人はどのように費用を工面しているのかをみてみましょう。
この調査では驚くべきことに「全額現金」がもっとも多くなっていて、全体の60.8%を占めています。みなさんリフォームに際してはかなり計画的にあらかじめ貯金をして臨んでいるということがわかります。
一方、全額ローンもしくは一部リフォームローンなど、ローンを利用したという人の返済期間は「3年未満」が27.1%、「3年〜5年未満」が35.4%となっており、あわせて6割強の方が5年未満の比較的短い期間で支払いを終えるローンを組んでいることがわかりました。ローンを利用する場合でも、みなさんかなり計画的に資金計画をたてて臨んでいることがここからもうかがえます。
リフォームは補助金や減税の対象になる場合も
耐震やバリアフリー、環境対策など、一定の要件を満たすリフォームを行うと国や地方公共団体から補助金が受け取れたり、固定資産税や所得税などが減税となったりする場合があります。いろいろな制度がありますが、いずれも申請が必要となりますから、事前によく調べて該当するものは漏らさず申請するようにしましょう。地方公共団体が実施している住宅リフォーム支援制度は「住宅リフォーム推進審議会」のホームページで確認することができます。また、税制上の優遇措置については国土交通省のサイトにまとめて掲示されていますので、リフォームを行う予定のある方はぜひ事前に確認してみてください。
防犯対策も忘れずに
リフォーム時はホームセキュリティを導入するいい機会でもあります。内壁などに手を入れる予定があるのであれば、配線を埋め込むことできれいに施工することができます。せっかくきれいにリフォームした家も、不審者の侵入などで荒らされてしまったら台無しです。リフォーム実施の際はぜひ同時にホームセキュリティの導入も検討してみてください。