マンションの防犯対策
マンションに住むとき、みなさんは「どんな条件」を優先的に考えるでしょうか?交通アクセス、地域の治安、部屋の間取りや設備、建物の築年数…、いろいろと出てくるかもしれませんが「防犯」も欠かせない条件といえます。では、マンションの防犯対策とはどんなことなのか。いくつかの資料を参考にしながら具体的にみていきましょう。
共同住宅(マンション)への侵入窃盗状況
まず、共同住宅への侵入被害の状況です。警察庁「犯罪統計書 - 令和4年の犯罪」によれば、令和4年の侵入窃盗の発生場所として共同住宅(3階建て以下、4階建て以上)の割合は12%となっています。全体の1割強の被害が共同住宅で起こっています。
出典:警察庁「令和4年の犯罪」
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マンションでの安全対策をもっと知りたい方はこちらあると安心な防犯対策
マンションの防犯対策は、どのようなものを選ぶべきなのでしょうか。
あると安心な防犯対策をみてみることにしましょう。
その1:「防犯カメラ」
防犯対策として、最初にチェックしたいのが防犯カメラです。エントランスやエレベーター、駐車場など、部外者が容易に入れるようなところに防犯カメラが設置されているかを確認しましょう。防犯カメラの役割は大きく、防犯カメラが捉えた映像が犯人逮捕に貢献するケースが少なくありません。また、防犯カメラがあるとわかると空き巣なども犯行を嫌う傾向にあり、犯罪を未然に防ぐ効果もあります。
破損防止などのために見えづらい小型カメラが設置されていることもあるので、マンション選びの際には、事前に不動産会社などに防犯カメラの有無と位置を確認しておきましょう。
その2:「オートロック」
わかりやすい防犯設備として出入口のオートロックがあります。こちらは普及も進んでいるので、比較的新しいマンションなら設置されているのが一般的となってきています。
オートロックはないよりはあった方が安心ですが、扉が開いた瞬間を狙えば簡単に部外者が侵入できてしまうため過信は禁物です。部外者の侵入に備えて自室のドアもきちんと施錠する習慣をつけておきましょう。
その3:「モニター付きインターホン」
先のオートロックと併せてセットで設置されているケースが多いのがこのモニター付きインターホンです。訪問者が来た際にも事前に姿や顔を確認してから、オートロックを遠隔操作して招き入れることができますので、不審者が入りづらいという効果があります。
最近のマンションでは付いているところも多いですから、ぜひモニター付きインターホンが設置されているマンションを選ぶようにしましょう。
ただし、これも不審者が宅配業者に変装して侵入する事件も発生していますので、十分に注意が必要です。とくに女性の一人暮らしなどの場合は、自室のドアをむやみに開けたりせず、玄関前に荷物を置いて帰ってもらうなどの対策をとるといいでしょう。
その4:「管理人」
管理人さんは居住者の顔を熟知しているので、不審者の侵入にすぐ気付くことができるというメリットがあります。こうした管理人さんが常住しているマンションは泥棒に狙われにくいのでおすすめです。また管理人さんが常駐していると、宅配ボックスに入りきらない大きな荷物を預かってくれたり、何かがあったときに相談できたりと非常に頼りになります。都内などでは探すのがむずかしいかもしれませんが、もし管理人さんが常駐しているマンションが候補にあれば、そこを選ぶことをおすすめします。
その5:「宅配ボックス」
最近では宅配ボックスを設置したマンションも普及してきています。宅配の再配達や自宅での待機を必要とせず宅配物を受け取ることができるのでたいへん便利です。また、オートロックのマンションなどでは、宅配ボックスがあれば宅配業者を自宅まで招き入れる必要がなくなるので、防犯対策の一環にもなります。 また、最近は自分で簡単に設置できる宅配ボックスが販売されています。入居後の設置を検討してもよいかもしれません。
宅配ボックスはALSOKにご相談ください。
便利でオシャレな宅配ボックスの紹介はこちらその6「セキュリティマンション」
最近では高度なセキュリティ設備を配置したセキュリティマンションも増えてきています。もちろん物件価格に反映されますので、予算との兼ね合いはありますが、安心して暮らすことを第一に考えるのなら、こうしたマンションを選択するというのも一手です。
タワーマンションなどでは、企業やホテルのように受付で名のらないと中に入ることのできない「コンシェルジュ・サービス」を導入しているところもあります。このようなところでは、受付でもらったカードキーがなければエレベーターは動きませんし、カードキーをかざしてエレベーターを動かしても、訪問先のある階にしか止まらないといったような制御がされていて、不審者が入り込みにくい体制がとられています。
条件が揃わない、予算があわない場合はホームセキュリティの導入を検討
さて、ここまでマンション選びの際にあると安心な6つの防犯対策をご紹介しました。
実際のマンション選びの際にはたくさんの条件があり、なかなかすべてを満たす物件が出てこない場合もあります。
もし、防犯の面での条件があわなかった場合には、自宅にホームセキュリティを導入するという考え方もあります。費用も安く収まるプランから選ぶことができますし、賃貸でもセンサーなどの設備を簡単に後付けすることができます。
ホームセキュリティのシステムで、不審者の侵入などをセンサーが感知すれば、たとえ不在でも異常を知らせてくれますし、いざというときにはガードマンが駆けつけます。ある意味、管理人さんが常駐しているマンションに住んでいるような安心感を普段から感じることができるようになります。
マンション選びの際に予算や他の条件などの都合から、どうしても防犯対策が手薄になってしまったというような方は、これを機会にぜひホームセキュリティの導入を検討してみてはいかがでしょうか。