離れて暮らす高齢の親と子の連絡頻度とその内容
元々は地方の出身であっても、大学進学や就職を契機に都会にでてきて、そのまま結婚。子どもも生まれて、以来ずっと都会に暮らしているという世帯も多いことと思います。
そんな高齢の親を持つ40-50代の子どもが、どれくらいの頻度で親と接触し、どんな話をしているのか、同世代の方であればとても気になるのではないでしょうか。そこでここでは、ALSOKが行なった「別居している高齢の親を持つ子どもの意識調査」の結果から、その実態に迫ってみます。
離れて暮らす親にどれくらい不安を感じている?
離れて暮らす親のことで不安を感じたことがあるという人は全体で64.8%で、やはりかなり多めな印象です。
それを年代・性別で分けて見てみるとグラフの通りとなっています。
40代の男性だけが50%を切っていて、あとはすべて7割に迫る勢いとなっています。つまり、男性は40代から50代になると一気に不安を感じた人が増えているということ。親の年齢を考えれば当然といえば当然ですが、やはり男性の方が女性に比べて若いうちは親については無頓着である傾向があるといえるのかもしれません。
そして少し気になるのが女性の50代の不安に思う割合が40代よりも下がっているということ。わずかな差ですがなぜなのでしょうか?
離れて暮らす親と会話する頻度は?
こちらはどれくらいの頻度で親と会話するかを聞いた結果です。
50代女性の「1週間に1回以上」が際立って高いことがわかります。40代女性は「1ヶ月に1回程度」がもっとも高かったことを考えればかなり頻度があがっています。50代の女性は親と会話する頻度があがっているからこそ、先の不安を感じる度合いも減っているといえるのかもしれません。
どちらから連絡をとるか?
こちらは「親と連絡を取るときはどちらから連絡することが多いですか」という質問に対する回答をまとめたものです。
男女ともに40代は親からが多いという割合が多くなっていますが、50代になると自分から連絡を取るという割合が著しく上昇しています。子が50代ということは、親の年齢も70代以上という人が多いことでしょう。親の暮らし向きが気になる度合いが増してきているということがみてとれます。
どんなときに親と会ったり、連絡をとったりするか?
こちらは「あなたはどのような機会に親と会ったり、連絡をとったりしますか」という質問に対する回答を年代・性別別にみたものです。
年代・性別を問わず、トップ3は「年末年始に実家等に帰省するとき」、「親の誕生日や結婚記念日、父・母の日など」「特に用事がなくても連絡する」となっています。
ただ、50代女性以外は1位が「年末年始に実家等に帰省する時」になっているのですが、50代女性だけは「特に用事がなくても連絡する」が1位となっており、しかもその数値が著しく高いことがわかります。ここまでの結果をまとめると、50代の女性は「1週間に1度以上」「自分から」「特に用事がなくても連絡する」という傾向が高いことがわかりました。
また、ほぼすべての項目が40代から50代になると比率が下がっているのに対し、「特に用事がなくても連絡する」だけは男性、女性ともに上昇しています。やはり子どもの年齢があがれば親の年齢もあがるということで、高齢になった親を心配する気持ちがここに現れているといえそうです。また、自分の子育てなどがひと段落ついたタイミングで、少し余裕ができてきたことから、親孝行したいなぁと感じ、親のことが気になってくるということもあるのかもしれません。
親とどんなことを話しているか?
では、みなさんはどんな話をしているのでしょうか。
どの年代、性別においてもトップは「親の健康や身の回りの出来事」という結果になりました。とくに男性では40代のころは比較的分散していた話題が50代になると一気に「親の健康や身の回りの出来事」に集中していることがわかります。
また、50代の女性が「親の健康や身の回りの出来事」を話題にするという割合は実に90%を超えており、ほとんどの人が話題にしているということが浮き彫りとなりました。
ご自身のご家族と比べていかがでしたでしょうか。親が高齢になるほど親の健康状態が気になるという子どもの心理が再確認できたといえる結果であったと思います。
親が急病で倒れたり、認知症が急進したりすると介護という問題も生じてくることがわかっているからこそ、子どもたち、とくに女性は「人ごとではない」と感じているのではないでしょうか。
また、別のコラムでは「離れて暮らす高齢の親をもつ子どものための帰省時にぜひチェックおきたいポイント」をまとめています。チェックリストも用意してありますので、ぜひご覧ください。
関連コラム:「離れて暮らす高齢の親をもつ子どものための帰省時にぜひチェックおきたいポイントとは?」をいますぐ読む
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