アポ電強盗とは?手口や対策を解説

高齢者・介護 2024.09.26更新(2020.03.16公開)
アポ電強盗とは?手口や対策を解説

近年、高齢者を狙ったアポ電強盗が首都圏で頻発しています。認知症の高齢者を狙った不動産売買による手口で8億円近く騙し取ったと見られる事件も発生しています。中には被害者が殺害されるという凶悪な事件にまで発展しているものもあります。
アポ電強盗は、凶悪な事件につながる手口として、特に注意が必要になってきているといえるでしょう。
では、アポ電強盗の被害を未然に防ぐためにはどのような方法が有効なのでしょうか。
本コラムでは、アポ電強盗の手口や具体的な対策方法を解説します。

目次

アポ電強盗とは?

アポ電強盗とは、事前に電話口で資産額や家族構成などを聞き出したり、在宅を確認したりして自宅に押し入り、金品を盗む被害のことです。
オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺も、親族や公共機関の職員になりすまして事前に電話(アポ電)をし、お金などを騙し取ります。近年、このアポ電による詐欺被害や強盗被害が増えていることから注意が必要です。

出典:大阪府警察「アポ電に注意!」
渋谷区「アポ電強盗」に注意しましょう

アポ電強盗の実態

予兆電話件数の単月推移

出典:警察庁「令和5年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)」

次に、アポ電の実態を見ていきましょう。警察庁によると、電話の相手に対して、住所や氏名、資産などを探る特殊詐欺が疑われる予兆電話の件数は、令和5年で131,868件も確認されています。令和4年は120,444件だったことから、1年で11,424件も被害が拡大していることが分かります。

特殊詐欺による被害も増えていて、令和5年の認知件数は19,038件にのぼり、前年の17,570件と比べて1,468件増えています。1日当たりの被害額は1億2,399万円にもなり、アポ電強盗を含む特殊詐欺の被害は非常に深刻です。そのため、アポ電や特殊詐欺から身を守るための対策を講じる必要があります。

出典:警察庁「令和5年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)」

アポ電強盗の主な手口

ここでは、アポ電強盗の主な手口を解説します。

犯人がなりすます主な職業

アポ電強盗の犯人は、さまざまな職業の人になりすまし、被害者を騙します。具体的には、警察官、官公庁の職員、ターゲットの家族が従事している職業など、相手が信用するような人物になりすまして電話をしてきます。

よく聞かれる質問とその目的

犯人は公共機関の人物等になりすまして、さまざまな質問をしてきます。例えば、警察官や役所の職員になりすまして、家族構成や資産状況、自宅の現金保管額、在宅時間などの情報を聞きます。その後、自宅に現金があることを把握した犯人が、強盗に押し入ります。
他にも、消防職員になりすまして、災害の際にすぐに救助できるように家族構成を把握したいと聞き出すアポ電も報告されています。

そのほか、特殊詐欺の手口については次のコラムでも詳しく紹介しています。

アポ電強盗への対策

次に、アポ電強盗の被害に遭わないための対策を解説します。

かかってきた電話には出ないようにする

アポ電強盗の対策として、かかってきた電話に直接出ないようにすることが有効です。電話にはすぐに出ずに、録音された留守番電話のメッセージを確認してから、必要であれば折り返し電話を行うことをおすすめします。

迷惑電話防止機器を取り付ける

迷惑電話防止機器は、固定電話に取り付ける機器です。固定電話に取り付けることで、電話機の呼び出し音がなる前に、電話をかけて来た人に対して、通話内容を録音する旨のメッセージが流れるようになっています。実際に、電話の内容が録音されるようになっています。また、迷惑電話だと判断した場合は、自動で着信拒否をしてくれます。
アポ電強盗の犯人は、できるだけ証拠を残したくないため、電話が録音されることを嫌がります。そのため、迷惑電話防止機器を取り付けることでアポ電の防止につながるのです。

資産状況や所持金額を伝えない

電話に出ないことが一番ですが、ついうっかり電話に出てしまうこともあるかもしれません。
もし、その電話口で、資産状況や所持金額を聞かれても安易に答えないようにしましょう。キャッシュカードやお金に関する話が出て来た場合も、特殊詐欺の恐れがあるため、すぐに電話を切るようにしましょう。

警察の相談窓口に連絡する

不審な電話がかかってきた場合や、電話で知らない人にうっかり個人情報を話してしまった場合は、家族に相談した上ですぐに警察相談専用電話の番号である「#9110」に相談しましょう。

ALSOKのアポ電強盗撃退サービス

ALSOKでは、アポ電強盗や特殊詐欺による被害の防犯サービスである、迷惑電話自動着信拒否装置「トビラフォン」をご用意しています。

トビラフォンのイメージ

トビラフォンは、警察等公共機関から提供される迷惑電話番号(約3万件)データベースにアクセスし、過去に迷惑電話と判定した番号からの電話を自動で着信拒否します。さらに、登録のない電話番号は利用者自身で着信の許可・拒否を登録することで次回以降の着信時に反映できます。

トビラフォン契約者全体で着信拒否のイメージ

また、本体のLEDの発光色により、電話に出る前に着信電話番号の安全度を確認することができるので安心です。

トビラフォンの動作イメージ

万が一のためにみまもりサービスやホームセキュリティも検討しよう

不審な電話は、トビラフォンによって多くを防ぐことができます。しかし、それでも電話がつながってしまい、アポ電強盗の不審者が自宅にまで来てしまうこともあるかもしれません。
万が一に備えてトビラフォンだけではなく、ALSOKのみまもりサービスやホームセキュリティと組み合わせて導入することをおすすめします。

健康相談や見守りも兼ねるならみまもりサポートがおすすめ

HOME ALSOKみまもりサポートのイメージ

ALSOKの「HOME ALSOKみまもりサポート」は、緊急通報と健康相談が一つになった高齢者向けの在宅見守りサービスです。アポ強盗や悪徳商法など、万が一不審者が自宅まで来てしまった場合や玄関先でトラブルになった場合でも、緊急ボタンを押すことでガードマンが駆けつけます。また、看護師資格を持つスタッフにいつでも健康に関する相談が可能です。安否確認サービスなどのオプションも充実しています。
一人暮らしのご高齢の方や離れた暮らすご家族の不安を減らせるよう、トビラフォンと併用してご活用してみてはいかがでしょうか。

家族と住宅の安全安心にはALSOKのホームセキュリティ

住宅の防犯を強化したい方にはホームセキュリティの導入がおすすめです。

スマホゲート画像

ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2種類から選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用できます。オンラインセキュリティでは、不審者の侵入や火災などの異常発生時に、自動でガードマンが駆けつけます。必要に応じて110番通報を行いますので安心です。
また、スマートフォンをホームセキュリティ機器本体に近づけるだけで警備を自動解除し、外出時はワンタッチで警備を開始する便利な機能も活用できます。

戸建て住宅はもちろんのこと、アパート・マンションなどの集合住宅でも導入可能です。お住まいの住居に合わせ、最適な防犯・防災対策もしっかり行なっておきましょう。

離れて暮らす高齢の親御さんがアポ電強盗に遭わないか心配な方も多いでしょう。万が一の対策としてホームセキュリティの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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