引越しの準備と手順
新居が決まって、さあ引越しというときに準備をしなければならないことは意外にたくさんあります。引越し業者を探すことからはじまり、現在の住居の電気・ガス・水道などを止めてもらう段取りや新居での使用開始日の連絡をしておくことも必要でしょう。住民票の異動手続きもしなければなりません。不要な家財道具など粗大ゴミを出す場合には、事前に業者への連絡をしておく必要もあります。
あれやこれやと忙しい引越しですが、当日になってあわてないようにやるべきことを一覧にしておくと便利ではないでしょうか。そこで、引越し時の手順や必要な手続きなどについてまとめてご紹介します。
引越し日を決める
引越し先が決まったら、最初にすべきことは引越し予定日を決めることです。 土日や祝日を避けると費用を抑えることができるでしょう。また、毎年2月~4月は進学や就職などを前にしての引越しの繁忙期になっています。費用も通常期に比較して2倍程度になることもあるので、新居探しはこの時期を外して決めることもいいでしょう。引越し準備は、荷物の量にもよりますが1ヶ月くらいはかかると考えておきましょう。引越しをお願いする時間ですが、午前便や午後便、時間の指定をしないフリー便など時間帯で分かれていることが多く、時間が遅くなるほど安い料金になる業者もあるようです。
ただ、夜間の引越しとなると、会社帰りや買い物帰りの住民と鉢合わせになることも想定されますし、暗がりで不審者がみていることもあるかもしれません。新居に荷物を運んだあとの後片付けの時間なども考慮しつつ、なるべく明るい時間帯に安全に引越しを完了できる計画をたてることをおすすめします。
引越し業者の選定
引越し予定日が決まったら、次は引越し会社の選定です。安くてていねいな引越し業者を選ぶためにも、引越し予定日を決めたらなるべく早めに業者の選定を進めて見積もり依頼をしましょう。業者の選定は3社程度を比較してみると価格の違いやサービスの違いも分かって選びやすいかもしれません。業者が決まって見積もりを依頼するタイミングとしては、1ヶ月前なら十分な余裕をもてます。見積もりの提示は依頼してから1週間くらいが目安ですが、見積もり依頼に追加や変更が生じた際にも、時間的なゆとりがあれば対応もお願いできるでしょう。急な事情や用件で予定が変更になることも想定して、気持ちに余裕をもった依頼の段取りをしておくことをおすすめします。見積もりを依頼するときには、引越し先の住所と引越し予定日、そして荷物の量を知らせる必要があります。とくに荷物の量については、業者が見積もりしやすいように把握しておきましょう。
荷造り
荷造りは引越しの10日前を目安に少しずつ始めていくといいでしょう。あまり早くから荷造りをすると、日常生活に必要なモノまで梱包してしまうこともありますし、部屋が段ボールだらけになって身動きが取れなくなってしまいます。ですから、当面は使わない衣類や布団などから荷造りを始めていきましょう。梱包した段ボールは、移転先で荷物を振り分ける必要がありますので、何が入っているかが分かるように目印や中身が分かる記載をしておきましょう。新居のどの部屋に何を運ぶかが分かるような印があれば、引越し業者も効率的に荷分けができるので作業の時間を短くすることができるでしょう。ただ、あまり明確に中身が分かってしまうと、盗難などのリスクもないとはいえません。自分や家族だけが分かるような印にしておいたほうがいいでしょう。運び出す荷物の個数や内容をしっかりリストにしておけば、万が一、置き忘れや運び忘れがあったときにも役立ちます。
また、日常生活で常に使用する洗面用具や携帯電話の充電器、食器やトイレットペーパーなどは他の荷物とは分けて梱包して、すぐに使用できるように工夫しておくと便利です。
普段あまり使わない荷物でかさばるものがある場合などには、トランクルームを利用する方法もあります。住み替え先の近隣にトランクルームがあるようでしたら、利用を検討することもひとつかもしれません。
ゴミ捨てと掃除
引越しの準備を進めるときには、荷造りと並行して掃除やゴミの処分など部屋の片づけをしなければなりません。引越し時のゴミ出しは大量になることもありますので、可燃ごみや不燃ごみ、リサイクルゴミなどのゴミ出しの曜日を守って捨てるようにしましょう。不要な家財道具などは粗大ゴミなどの回収サービスを利用して処分もできますが、リサイクルなどの買取サービスを利用することで売却できることもあります。うまく売却ができれば、その売却代金を新生活の費用に充てることもできますので、調べてみてもいいでしょう。
また、退去する家の掃除はきちんと行いましょう。普段は掃除していない窓ガラスやベランダ、洗面所や浴室、トイレなどもきれいにしておくことが大切です。照明やキッチン周りの掃除も忘れずにおこないましょう。床や畳、窓ガラスなどの細かい部分もチェックしましょう。賃貸物件の場合は部屋を引き払うときに掃除をおろそかにすると、返却される敷金の中から余計に原状回復費が差し引かれることもありますので、できる部分の掃除はしっかりしておきましょう。掃除の範囲がいまひとつ分からない場合には、不動産会社や管理会社に問い合わせをしてみてもいいでしょう。契約書を確認しておくことも大切です。
引越し時に必要な項目をチェック
引越しの際は忙しいものです。やらないといけないと思っていたことも当日になって忘れてしまうこともあり得ます。公共サービスの利用停止や新居での利用開始日などの連絡、転居手続き、インターネット回線の移設や郵便局への転送依頼など、事務的な手続きも必要です。引越し前後に必要と考えられる項目についてチェックリストにしましたので参考にしてください。
- 引越し日の設定
春先の繁忙期や土日祝日には料金の割増があります。また予定日に引越しができない可能性もありますので、繁忙期を外した引越し日の設定がおすすめです。深夜や早朝の時間帯引越しの場合には割増料金が発生する場合があります。また降雪の多い地域などでも割増料金がかかることがありますので確認しましょう。 - 退去の連絡
退去日の連絡を忘れると、無駄な家賃の発生や次に入居する人に迷惑をかけてしまうこともあります。場合によってはトラブルになることもあるので、忘れずに連絡をしましょう。退去連絡先は物件を管理している形態によって異なります。あらかじめ契約書を確認しておき、速やかにおこないましょう。また、駐輪場や駐車場を借りている場合は解約の連絡も忘れずにしましょう - 引越し料金相場の確認、見積もり・予約
あらかじめインターネット検索で引越し料金の相場を確認してから、引越し業者に見積もりを依頼しましょう。見積もりは3社程度に依頼して比較検討することをおすすめします。 - 必要な資材の手配
依頼する引越し会社に手配をお願いしましょう - 不用品の処分
リサイクル業者やフリーマーケットでの売却を考えましょう - 粗大ゴミの処分
現在の居住地域の自治体や専門業者に依頼をしましょう。粗大ごみの回収の予約はインターネットでもできます - 固定電話の移転手続き
NTT(116番)に連絡して手続きしましょう - インターネットの移転手続き
回線・プロバイダ事業者に確認をして手続きをしましょう - 新聞の解約・新規購読手続き
新聞配達所に連絡を入れて解約および購読手続きをしましょう - 転出・転入届け
現在の居住地域および移転先地域の役所で引越し日の2週間前から手続きができます。 - 郵便局の転送手続き
現住所を管轄する郵便局で転出届を出しましょう。転送期間は開始日より1年間です。インターネットでも手続きができます - 印鑑登録の変更手続き
現在の居住地域および移転先地域の役所で、印鑑登録証の変更手続きができます - 公共サービス会社(電気・ガス・水道)への移転連絡
契約している各種会社ホームページもしくは電話で手続きしましょう。ガス会社は立ち合いが必要ですので注意しましょう - 携帯電話会社の住所変更手続き
携帯電話会社のホームページもしくは電話で手続きしましょう - 銀行の住所変更手続き
利用している銀行で手続き方法を確認して手続きしましょう - 各種保険(火災保険・損害保険・生命保険など)の住所変更手続き
利用している保険代理店に手続き方法を確認して手続きしましょう - NHKの移転連絡
NHKのホームページもしくは電話で手続きできます。
以上が引越し前後に手続きが必要な主な項目になります。もちろんこのほかにも必要な手続きもあることでしょう。これ以外に思い浮かぶ項目がある方は、一緒にリストアップしてチェックリストを作成しておくとよいでしょう。
防犯の備えも
せっかく新居に引越しをするのですから、防犯対策強化のためにホームセキュリティの導入をあわせて検討しましょう。
ホームセキュリティの導入によって、24時間365日、警備システムが自宅を見守り、安全・安心を提供します。
犯罪者は侵入に気付かれたくないわけですから、ホームセキュリティが導入されているとわかれば、侵入をあきらめるケースもあるでしょう。
つまり犯罪を未然に防ぐことができるのです。
また、万一侵入されてしまったとしても、玄関や窓のセンサーが侵入者を感知し、信頼できるプロのガードマンが迅速に駆けつけます。
侵入者と鉢合わせする可能性もあることも考えると、ガードマンはとても心強い味方となります。
この機会にぜひホームセキュリティの導入をご検討ください。
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