マンションで簡単に始められる家庭菜園
日頃の仕事のストレスを解消する方法として、休日に公園でのんびりしたりキャンプやバーベキューなど郊外に出て自然と触れ合う機会を求めることもあるでしょう。
また身近なところでは、家に観葉植物を置いてみたり鉢植えやプランターで花などを育てることも気分転換になります。生活の中に植物があると、心が癒されて落ち着くものです。
また最近では、自分で野菜を作って楽しむ家庭菜園も人気です。土いじりをして水やりをして、肥料を与えて作る家庭菜園には、何より収穫の喜びがあり無農薬の野菜を味わえる魅力もあります。鉢植えやプランターでマンションのベランダなどで簡単に始めることができて、しかも自分で作った野菜を食べる楽しみがあるのが家庭菜園の魅力でしょう。
ここでは自宅で始められる家庭菜園についてご紹介することにしましょう。
出典:農林水産省関東農政局「消費者等の農とのふれあい活動の状況と意識調査」
*「農とのふれあい活動」とは:趣味や自給目的で行う「家庭菜園」「ベランダ菜園」および「農作業体験」
野菜を作ってみよう
マンションのベランダなどで菜園を作る場合に必要なものは、ホームセンターなどで売っている野菜の種や野菜の苗、鉢やプランター、シャベル、肥料や培養土などです。初めて菜園を作る場合には種よりも苗が育てやすくおすすめです。
初心者でも作りやすい野菜としては、トマト、キュウリ、ナス、エダマメ、シソなどがあります。まずは、失敗が少ない野菜の苗を購入することから始めてみましょう。
菜園を作る場合には、まず、日光が十分に与えられる日当たりの良い場所を選ぶことです。鉢やプランターで野菜を育てる準備としては、底面に水はけが良くなるよう鉢底石をしきます。鉢は底穴があるので、鉢底石がこぼれないように底穴にネットをはりましょう。
そして、市販されている野菜用の培養土を入れます。培養土は、鉢やプランターのふちから5cm程度のところまで入れましょう。土を入れすぎると水やりをした際にこぼれてしまいます。培養土を入れたら、真ん中に穴をあけて野菜の苗を植え付けます。支柱などの棒で押し込むなどして、土と土の間に隙間ができないように培養土をつめてください。
植え付けができたら、鉢やプランターの下から水が出てくるまで、たっぷりと水やりをしましょう。水やりのタイミングは土の表面が乾いた時がサインです。毎日1回が目安になりますが、夏場などは朝と夕方の2回を目安にしてください。また日差しの強い夏場は、日光で葉焼けをしたり、水やりをしてもすぐに乾燥してしまうことがあるので、遮光ネットをかぶせて日当たりを調整することも大切です。
野菜を育てるうえでは手入れが欠かせません。枝や葉の剪定や肥料やりなど、成長に応じてこまめな作業が必要となります。育てたい野菜について事前に手入れ方法を調べて、ていねいに愛情をこめて作りましょう。
DIYでマンションのベランダスペースを有効活用
家庭菜園をはじめて収穫の悦びがわかってくると、どんどん種類を増やしたくなるというのが人情です。しかし、マンションのベランダはスペースが限られているため、工夫が必要となってきます。
コツはとにかく底面積を少なくするということ。
きゅうりやゴーヤなどのツルものはオベリスクやラティスなどを使って上とツルを持ってくるようにします。風で倒れやすいのでベランダの柵などにしっかりと固定しておくことを忘れないようにしましょう。
葉物野菜はガーデンシェルフや木箱を積み重ねるなどして、立体的に配置し、縦の空間を活かすようにします。ガーデンシェルフは買ってもいいですが、DIYが好きな人は作ってみるのも楽しいと思います。まずは簡単に出来上がりイメージを描き、必要な材木の数と寸法を割り出します、ホームセンターなどでイメージにあった材木を購入し、必要な大きさにカットしてもらいましょう。完成済みのスノコなどを有効活用する手もあります。木材は手頃なシナ材などで十分です。できるだけ大きな材木から切り出した方が材料費は安くなりますが、カット数が多くなるので加工費が高くなります。どちらがトクになるかをよく考えて選びましょう。
ガーデンシェルフはたくさん入れられるほど、倒れたり、崩れたりすると被害が大きくなりますから、L字やT字金具を使うなどして強度をしっかりとり、転倒防止の策にも注力しましょう。金具をつかって壁にビス留めしてしまうのが一番ですが、賃貸などでできない場合は2x4材を使って突っ張り棒のように使える金具がありますので、そうしたものをうまく利用して固定するようにしましょう。
また、小さな鉢なら物干しなどを利用してハンギングするのもおしゃれです。
実がなるものは鳥が食べにきますから、収穫前に取られないように網をかけるなどの工夫も必要です。
家庭菜園からはじめる環境問題への取り組み
野菜を育て始めると、日々その成長を見ないではいられません。朝も早起きになり天気予報も気になります。野菜作りで家族との共通の話題もできますし、作った野菜が食卓にならぶことには、大きな楽しみもあるでしょう。
手間がかかる野菜をつくると、知らず知らずに愛情が芽生えて、野菜に対する見方も変わってくるのではないでしょうか。今まで廃棄していた野菜くずも無駄にせず、菜園に使う肥料として有効活用すれば、生ごみの削減にもなります。生ごみの削減は、ゴミの廃棄にともなう輸送エネルギーの軽減など環境問題にも役立ちます。
こうした意味で、自給自足の家庭菜園は環境問題につながる取り組みとも考えることができます。ベランダなどの家庭菜園のみならず、空き地の有効利用の手段として貸し農園や市民農園も増えています。農園が増えることで緑地面積が増えます。そして緑地の拡大は、温暖化対策やCO2削減の手段としても効果が期待できます。
地球を守る取り組み
ALSOKは家庭を守る防犯だけではなく、地球環境問題にも積極的に取り組んでいます。CO2排出量などの具体的な目標を設定して、環境負荷の低減や気候変動問題、自然環境保護活動に力を注いでいます。家庭菜園を通じて環境問題に関心が芽生えたと感じたら、ALSOKの環境問題への取り組みについても、ぜひご覧になってみてください。