賃貸マンションやアパートの入居率を向上させる効果的な方法
賃貸アパートやマンション経営を行っている人の多くは空室リスクについて気になっているでしょう。せっかく不動産を購入しても上手に資産活用できていないのでは意味がありません。賃貸物件の入居率を高めるためには、設備投資が欠かせないものとなっております。そこで、この記事では入居率を上げるために効果的な設備投資の方法について紹介していきます。
物件を探している人に人気のある住宅設備
単身者向け物件 | ファミリー向け物件 | ||
---|---|---|---|
1位 | インターネット無料 4年連続1位。手間や利用料を考えると家賃が2000~3000円高くても入居が決まるようだ。最近はインターネットの質にこだわる入居者も多い。 前回1位 |
1位 | インターネット無料 仕事や読書、エンターテインメントなど家族それぞれの用途で使用するため無料接続は大事なポイント。前回に引き続き1位となった。 前回1位 |
2位 | エントランスのオートロック 性別や年齢を問わず「訪問者と確認したい」と人気が高い。 前回3位 |
2位 | 追い吹き機能 子どもがいる3人以上の世帯でニーズが高くなっている。 前回2位 |
3位 | 宅配ボックス 最近はコンビニで利用できることもあり、前回2位からワンランクダウン。 前回2位 |
3位 | エントランスのオートロック 子育て世帯、DINKS問わず需要があるようだ。 前回3位 |
4位 | 浴室換気乾燥機前回5位 | 4位 | ホームセキュリティ前回6位 |
5位 | ホームセキュリティ前回6位 | 5位 | システムキッチン前回5位 |
6位 | 独立洗面台前回7位 | 6位 | 宅配ボックス前回4位 |
7位 | 24時間利用可能 ゴミ置き場ランク外 |
7位 | 浴室換気乾燥機前回9位 |
同率 8位 |
ウォークインクローゼット前回8位 | 8位 | 24時間利用可能 ゴミ置き場ランク外 |
ガレージランク外 | 9位 | ガレージ前回7位 | |
10位 | 追いだき機能ランク外 | 10位 | ウォークインクローゼット前回8位 |
出典:全国賃貸住宅新聞「2019入居者に人気の設備ランキング」
賃貸アパートやマンションで人気のある住宅設備について全国賃貸住宅新聞がまとめているアンケートを見ると、2019年の第1位は単身者向け、ファミリー向けともに「インターネット無料」でした。インターネットはほとんどの世帯が利用するうえ、個別で契約すると水道光熱費のように基本使用料もかかります。生活に必要な固定費が削減できるという理由で、実質的な家賃の値下げに相当するため、入居率向上に効果的のようです。
続いて第2位は、単身者向け物件については「エントランスのオートロック」でした。単身者世帯は若い世代も多く、防犯意識が高いことが伺えます。一方、ファミリー世帯は、エントランスのオートロックは第3位にランクインしているように防犯意識は高いものの、「追い炊き機能」が第2位となりました。ファミリー世帯になると、最初にお風呂に入る人と最後に入る人ではかなりの時間差が生じてしまうため、必須の設備になってきているのが現実のようです。
単身者向けの第3位は「宅配ボックス」となっています。単身者はファミリー世帯に比べると、自宅に誰かがいる時間は必然的に短くなってしまうため、不在時でも荷物が受け取れる宅配ボックスの人気は高いようです。第4位以下は、単身者向けが「浴室換気乾燥機」「ホームセキュリティ」、ファミリー向けが「ホームセキュリティ」「システムキッチン」となっています。単身者・ファミリーともに「ホームセキュリティ」はぜひ導入したい住宅設備になっていることが分かります。一口に賃貸住宅といっても間取りなどから想定する世帯によって必要な設備は異なるため、自分の所有する物件の入居者の傾向から必要な設備を導入することが重要でしょう。
入居率向上のための設備投資における注意点とは
賃貸アパートやマンションで設備投資をすると入居率向上に役立ちますが、問題になるのは導入にあたってのコストです。入居率が向上しても家賃で元がとれないようでは設備投資する意味がありません。そこで、まず考えておきたいのは「地域性を考慮する」ことです。設備投資にはそれぞれ特徴があります。たとえば、インターネット無料とは無料Wi-Fiが利用できるというサービスですが、Wi-Fiの意味を理解していない人にとってはアピールにつながらない可能性があります。インターネット無料を導入するのであれば近くに大学があるなど、若者が多く住んでいる地域のほうが有効です。反対に昔ながらの住宅街にあるような物件であれば、高齢者向けにバリアフリーの導入も選択肢のひとつだといえます。
一方で、比較的万人受けする設備としては、「セキュリティ関係」が挙げられます。紹介したアンケートでもエントランスのオートロックやホームセキュリティは単身者向け、ファミリー向けの両方で上位にランクインしていました。そのことからわかるように、セキュリティ対策はどのような世帯であっても比較的入居率向上に役立つ設備だといえます。
また、設備投資をする時期については、税金という観点にも留意した方が良いでしょう。不動産賃貸料は不動産収入として確定申告の対象になりますが、収入の計算期間は毎年1月1日~12月31日までです。設備投資をする場合、1月1日以降は翌年の経費として扱われます。
入居者対策では防犯対策がトレンドに
前述したように、ホームセキュリティやオートロック、TVモニター付きインターホンなどといった防犯強化の設備は入居者に人気があります。その理由としては、生活の安全というのはインターネットや追い炊き機能のように特定の人が使うものではなく、誰もが求めるものだからでしょう。当然のことながら、安全な生活が脅かされるようでは安心してインターネットを楽しんだり、お風呂に入ったりすることはできません。そういった意味において、ホームセキュリティは今や入居者の誰もが求める設備となっているのです。
とくにオートロックやTVモニター付きインターホンといった設備は、近代マンションであれば標準で設置されています。それに対して、築年数が古いマンションやアパートでは設置されていないケースも多いです。新築の物件に対抗することは難しいですが、オートロックやTVモニター付きインターホンを設置すれば、同じような築年数の物件と差別化を図ることが可能といえます。
また、新築の物件とも差別化を図りたい場合には、ホームセキュリティを導入するのも選択肢のひとつだといえます。ホームセキュリティは警備会社との契約が必要なので、新しいマンションやアパートでも導入していないケースが少なくありません。ホームセキュリティは万が一のことがあったらすぐに警備員が駆け付けてくれるため、防犯設備のなかでも非常に高い効果を期待できます。生活における安心感を担保してくれるため、物件の独自性をアピールするには効果的な設備投資です。
防犯設備の導入で入居率を改善して資産価値向上を!
ALSOKでは賃貸アパート・マンション向けのホームセキュリティサービスの提供を行っています。セキュリティインターホンや宅配ロッカーはもちろん、高齢者向けにライフセンサーの導入など、セキュリティに関するあらゆる相談が可能です。防犯設備を整えることで入居率の改善はもちろん、資産価値の向上にも役立ちます。お持ちの資産の防犯設備の見直しを考えている人は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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