小窓の防犯対策には面格子と防犯ガラスがおすすめ!空き巣や強盗から家を守ろう

ガラス 2024.12.26更新(2020.10.23公開)
小窓の防犯対策には面格子と防犯ガラスがおすすめ!空き巣や強盗から家を守ろう

警察庁のデータによると、侵入窃盗の経路として窓から侵入されるケースが多いことがわかっています。戸建て住宅の場合は約55.2%、共同住宅の場合は約33.9%が窓からの侵入です。[注1]

[注1]警察庁「住まいる防犯110番」

侵入窃盗では、鍵のかけ忘れに乗じた侵入やドアの隙間を工具で破壊する手口の他、窓ガラスを割って侵入するガラス破りという手段も多く見られます。窓と聞くと大きな掃き出し窓をイメージするかもしれませんが、サイズによってはトイレや浴室などに設置されている小窓からでも侵入が可能です。また、近年多発している侵入強盗も、窓ガラスを割って侵入するケースがあるため、空き巣や強盗対策として窓ガラスに防犯対策を施すことが大切です。

そこで今回は、小窓における防犯対策として、面格子と防犯ガラスの重要性や使用上の注意点について解説します。

目次

空き巣や強盗は小窓を狙っている

警察庁のデータでもわかるように、空き巣などの侵入窃盗の侵入口は「窓」が多い状況です。また、空き巣だけでなく強盗も、窓から侵入しての犯行が目立ちます。
掃き出し窓のような大きな窓がある場合は特に気を付けなければなりませんが、合わせて対策を考えたいのは防犯対策が手薄になりがちな小窓です。

また、面格子が取り付けられていないなど、小窓の防犯がおろそかになっている家もターゲットとして狙われる傾向にあります。小窓に対する徹底的な防犯対策を行いましょう。

小窓の防犯対策は面格子がおすすめ

小窓に対する防犯対策として、最初に考えられるのが面格子です。防犯性の高い4つの面格子について図にまとめました。

防犯性の高い4つの面格子

それぞれの特徴を下記でご紹介します。

ステンレス

ステンレスの面格子は、アルミ製のものに比べて切断したり壊したりといったことが難しく、シンプルなデザインであっても高い強度を保てます。錆びにくいことから、耐久性が高いのもステンレスの特徴です。

アルミ製の井桁・菱クロス

アルミ製の面格子は、ステンレスに比べて耐久性や強度は劣ります。しかし、アルミ製でも井桁・菱クロスの面格子であれば、防犯性を向上させることが可能です。
井桁・菱クロスの面格子は、交差する部分で固定されていることから、強度がアップ。デザイン性に優れていることでも人気があります。

鋳物

鋳型に金属を流し入れて作られる鋳物の面格子は高い強度を持つため、切断やこじ開けの防止に繋がります。また、鋳物の面格子はデザイン性が高いのも魅力。強度だけではなく、住まいの外観にもこだわりたい方に適した面格子です。

CPマーク付き

CPマークは、「防犯建物部品」と呼ばれる、特に防犯性能が高いと認められた建物部品に使われています。CPマークが付けられる基準は、空き巣などの侵入や攻撃に5分間以上耐えられることです。侵入者は、侵入するのに5分以上かかる場合は諦めるケースが多いことから、5分間が基準になっています。
面格子にも、基準を満たしてCPマークが付けられたものがあります。防犯性を重視するなら、CPマークが付いているかどうかを確認して選ぶのもおすすめです。

小窓への面格子の取り付け方

面格子は小窓にどのように取り付けるのでしょうか。ここでは、小窓への面格子の取り付け方について解説します。
なお、取り付け方は面格子によって異なるため、実際に取り付ける際は付属の取り付け説明書などに従ってください。

基本的な面格子の取り付け方

1. 小窓・面格子の中心寸法を決める

小窓と面格子の上側・中央・下側の3箇所を図り、中心寸法を決めます。

2. 面格子にブラケット(取付金具)を取り付ける

面格子の四隅にブラケットを取り付けます。

3. ビス用の穴の位置を決める

ビス用の穴の位置を決めます。面格子に取り付けたブラケットと正確に位置が合うよう注意します。

4. 取り付け用ビスを付ける

穴の位置が決まったらビスを取り付けます。漏水防止のために、下穴にはシーリング材を使うようにしましょう。また、設置位置を確認するために、面格子に取り付けたブラケットを引っ掛けられるよう、少しだけビスの頭を出しておくのもポイントです。

5. 面格子を固定する

あらかじめ決めておいた位置にブラケットを合わせ、しっかりとビスで固定します。防水性を高めるために、下穴には忘れずにシーリング材を充填しましょう。また、固定後はネジの頭の十字穴を削り、簡単に取り外せないようにしましょう。

6. ビスカバーを取り付ける

最後にビスカバーを取り付ければ取り付け完成です。

面格子を自分で取り付ける方法を解説しました。ただし、面格子の取り付けはDIYに慣れていないと難しいかもしれません。取り付けはプロに任せることもできるため、正確に取り付けたい方は、業者に依頼することをおすすめします。

小窓の防犯強化には防犯ガラスへの交換も効果的

窓ガラスには、さまざまな種類があり、デザインだけでなく機能もそれぞれです。
「うちは網入りガラスだから防犯対策は大丈夫」と思っている方は要注意。一見、防犯性能が高そうな網入りガラスは、火事の際の延焼を防ぐことを目的としたものであり、侵入を防ぐための防犯ガラスではないためです。

徹底した防犯対策を行うなら、小窓にも防犯ガラスを使用するのが良いでしょう。
防犯ガラスは、2枚のガラスを組み合わせた構造になっており、簡単には破られない作りになっているため、窓の防犯対策として有効です。具体的には、2枚のガラスの間に樹脂で作られた特殊な膜を接着して挟み込むことで、たとえ割られてもガラスの脱落を防いでくれます。それだけでなく、樹脂で作られた膜そのものが穴の開きづらい作りとなっているため、侵入を許すまで大幅に時間を稼ぐことが可能です。

開閉が可能な窓がある限り、空き巣のターゲットにされる可能性は否めません。今一度ご自宅の小窓を確認し、防犯ガラスへの交換をご検討してみてはいかがでしょうか。

防犯ガラスの使い方と使用上の注意

防犯ガラスには高い防犯性能が期待できますが、使用する上での注意点があることも知っておきましょう。最適な状態で使用できなければ、せっかく小窓を防犯ガラスに替えたのに防犯性能が発揮できないことになります。

試験によって確かな防犯性能が認められている防犯ガラスを使用する

防犯ガラスは、メーカーによってさまざまな種類があります。高い防犯効果を実現するためには、防犯性能がしっかりと認められている防犯ガラスを使用しましょう。

防犯ガラスの性能は、打ち破り試験、こじ破り試験、焼き破り試験の3つの試験によって証明されます。

防犯性能が認められているサッシを使用する

防犯ガラスを使用する際は、合わせて防犯性能が認められているサッシの利用がおすすめです。防犯ガラスに交換していても、サッシが簡単に外せてしまうなど、防犯性能の低い作りになっていると意味をなしません。

専門業者に依頼してサッシごと交換してもらう場合は問題ありませんが、個人で行う場合やガラスのみを取り換える際は、防犯性能の認められているサッシか確認しましょう。

併せて使用したいダイヤル式の防犯窓鍵

防犯ガラスは、空き巣が侵入するまでの時間を大幅に稼いでくれますが、決して割れないというわけではありません。ガラスを割られてしまうと、クレセント錠を解錠して侵入されるおそれがあります。クレセント錠は半月型となっており、金具部分を上下に動かすことで、窓をロックする仕組みです。あくまで窓が開かないようにするための金具であり、防犯性能はそれほど高くありません。

そのため、小窓からの侵入を防ぐには、防犯ガラスへの交換に加えてクレセント錠の交換も合わせて行うのがおすすめです。特に、ダイヤル式の防犯窓鍵であれば、任意の暗証番号を入力しなければ解錠できないため、空き巣の侵入を防ぎやすくなります。

小窓のセキュリティを強化するその他の防犯対策

最後に、面格子や防犯ガラス以外の小窓で行える防犯対策を4つご紹介します。

施錠を忘れない

侵入窃盗の侵入手口のほとんどが、無締りによる侵入です。そのため、面格子や防犯ガラスを設置している場合でも、外出する際は小窓も含めてすべての窓を必ず施錠するようにしましょう。短時間だけ不在にする場合でも、施錠は必ず行うことが大切です。

補助錠を設置する

上述でも解説の通り、クレセント錠は防犯対策として弱いことから、セキュリティの強化には補助錠の取り付けも効果的です。小窓に補助錠を取り付けることで、解錠に手間がかかるようになり、空き巣などが侵入を諦めることにも繋がります。

防犯フィルムを窓ガラスに貼る

窓ガラスの防犯性能を高めるには、防犯ガラスへの交換以外に防犯フィルムを貼る方法もあります。防犯ガラスと比べて費用や手間の面でもおすすめです。
防犯フィルムは、窓ガラスにフィルムを貼るだけで、ガラスが割れにくくなる防犯アイテムです。簡単に割れないのはもちろん、無理に割ろうとすると大きな音が出るため、空き巣などが侵入を諦めやすくなります。
防犯フィルムにもCPマーク付きの商品があります。小窓の防犯性能を高めるなら、CPマークが付いた防犯フィルムを選びましょう。

ホームセキュリティを導入する

施錠や補助錠の取り付け、防犯フィルムなど、小窓の防犯対策はいくつか挙げられますが、より強力な防犯対策を行うのならホームセキュリティの導入がおすすめです。ALSOKのホームセキュリティでは、ガラスが割れる音を検知するセンサーや、窓の開け閉めに加えて施錠忘れを検知するセンサーなどが利用でき、窓からの侵入対策を大きく強化できます。

スマホゲート画像

ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」と「オンランセキュリティ」をご用意。ライフスタイルや予算に合わせてお選びいただけます。
セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを導入でき、もしものときはALSOKの依頼駆けつけの利用が可能です。
オンラインセキュリティは、異常発生時に自動でALSOKが駆けつけます。また、スマートフォンで警備操作が可能で、帰宅時にはスマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、外出時もワンタッチで警備を開始する便利な機能も活用できます。防犯カメラとアプリ連携ができることから外出中でもリアルタイムで映像を確認が可能です。
さらに、在宅中も警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。より強力な防犯対策を実現したい場合は、ぜひホームセキュリティの活用をご検討ください。

まとめ

空き巣や強盗による被害は後を絶ちません。一見、防犯対策がなされているように見える家でも、犯人の視点では狙いやすい場合もあります。特に小窓は、防犯対策を怠っているケースも多いため注意が必要です。

目隠し目的の面格子や網入りガラスなどでは、防犯効果が見込めません。防犯性能が認められている防犯ガラスへの交換や防犯フィルムの利用を検討しましょう。他にも、補助錠の取り付けやホームセキュリティの導入も小窓の防犯対策として有効です。小窓の防犯対策を行い、安全安心な住まいを実現しましょう。

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