勝手口の防犯対策7選!自宅への泥棒侵入を防ぐ方法
勝手口は防犯対策が手薄になっていることが多いことから、勝手口からの侵入を試みようとする泥棒も多く存在しています。そのため、勝手口からの侵入に対抗する防犯対策が必要です。
今回は、補助錠やガードプレート、防犯フィルム、防犯カメラなどおすすめしたい勝手口の防犯対策を7つご紹介するとともに、勝手口に防犯対策が必要な理由や、狙われやすい勝手口の特徴などを説明いたします。
目次
勝手口のおすすめ防犯対策7選
泥棒の侵入を防ぐために有効な勝手口の防犯対策は、次の7つです。
補助錠を取り付けてツーロックにする
警察庁では住宅の防犯対策として、1つのドアに2つの錠を取り付ける(メインの錠とは別に補助錠を取り付ける)「ワンドア・ツーロック」を推進しています。玄関ドアだけでなく、勝手口のドアもワンドア・ツーロックとすることが望まれます。解錠に5分以上かかる場合、およそ7割の泥棒は侵入を諦めるというデータがあることからも、多くの泥棒はあえてワンドア・ツーロックから侵入しようとするよりは、もっと侵入しやすい住宅をターゲットにするだろうと思われます。[注1]
[注1]財団法人都市防犯センター(平成21年解散)発表のJUSRIリポートに基づく
勝手口のドアに補助鍵を取り付け、解錠までの手間がかかるようにすれば、侵入窃盗の犯行を未然に防げる可能性が高まるといえるでしょう。また、補助錠は勝手口の次のような位置に取り付けると防犯効果が高まります。
- 本錠から20~30cm離れた位置
- 不自然な姿勢をとらなければ解錠できない位置
- ガラス窓を割っても手が届かない位置
チェーンロックを取り付ける
近年は、家人が在宅しているのを承知で、宅配業者を装うなどの手法で鍵を開けさせて侵入し、犯罪行為に及ぶ事例も増えてきています。このような犯罪に遭うリスクを低減させるためには、チェーンロックでの対策が有効です。勝手口にもチェーンロックを取り付けるようにしましょう。
ピッキングされにくいタイプの錠に交換する
ピンシリンダー錠やディスクシリンダー錠などのシンプルな構造の錠は、ピッキング(※)に弱く、テクニックがあれば3分程度で解錠可能です。勝手口の錠がピッキングに弱いタイプの錠であれば、防犯性の高い「ディンプルシリンダー錠」への交換をおすすめします。
※注:ピッキング・・・ピックなどの工具で鍵穴の内部のピンを押して、疑似的に鍵が差し込まれている状態を作って開錠する方法。
ディンプルシリンダー錠は、ピッキングに強いとされる錠です。ただし、製品によって性能に差があるため、メーカーへ問い合わせるなどして、導入前にしっかり防犯性能を確認しておきましょう。
サムターンカバーや脱着式サムターンを取り付ける
不正解錠の方法の1つに「サムターン回し」があります。これは、ガラス窓を割る、ドリルでドアに穴を空ける、ドアの隙間を利用するなどの方法により、針金や特殊工具を差し込み、内側のつまみ(サムターン)を回して解錠する手口です。ディンプルシリンダー錠や電子錠といったピッキングが困難な鍵であっても、この手口を使えば簡単に解錠されてしまうため、対策を行うことはとても重要です。
サムターン回しの防犯対策の基本は、サムターン専用のカバーを取り付け、解錠用の工具が触れないようにすることです。サムターンカバーは通販やホームセンターで気軽に購入できるため、すぐにでも対策をとりたい場合におすすめです。また、さらに防犯性の高い手段として、既存の鍵を交換し、インナー錠(室内側のサムターン位置にシリンダー錠の鍵穴をつけたもの)や脱着式サムターンを取り付けるという方法があります。
防犯フィルムや面格子を取り付ける
勝手口のドアには、採光のための大きなガラス窓が取り付けられているものがあります。このガラス窓を割って不審者が侵入するケースもあるため、ガラス面には防犯フィルムを貼り付けておきましょう。市販の防犯フィルムは自分で簡単に貼り付けることができますが、「プロに任せてきれいに仕上げてもらいたい」と思う方は専門業者に依頼するとよいでしょう。
また防犯フィルムのほか、面格子やシャッターを取り付ける、ガラスそのものをCPマークが付与された防犯性の高い「合わせガラス」に交換するといった対策も行えば、より高い防犯効果を得られるでしょう。
ガードプレートを取り付ける
ガードプレートは、不正解錠の1つである「こじ開け」の対策として有効です。こじ開けとは、ドアの隙間からバールやドライバーなどで強制的にこじ開けてしまう手口を指します。
ガードプレートを取り付ければ、このドア枠とドアの隙間を塞ぐことができるため、こじ開けの対策として一定の効果を得られます。ドアを閉めた状態で扉と枠の間に5mm以上の隙間がある場合や、隙間からラッチ(かんぬきの役目を果たす部品)が見えている場合は、特に「こじ開け」の被害に遭いやすくなるため、ガードプレートの取り付けを検討することをおすすめします。
センサー付きライト・防犯砂利・防犯カメラを設置する
泥棒などの不審者にとって、人目につく場所、人に気づかれやすい場所への侵入はリスクが高い行為です。そのため、勝手口付近にセンサー付きライトを設置したり、歩くと大きな音が出る防犯用の砂利を敷き詰めたりしておくことで、その住宅へ侵入しようとした不審者の多くは、侵入を思いとどまるようになります。
センサーライトは前に人が通るとそれを感知し、自動的に点灯します。ライトに照らされることで、泥棒が人目を気にして逃げ出す効果が期待できます。防犯用の砂利も同様に、歩くたびに音が響き渡るため、ひそかに行動したい泥棒にとって侵入しづらい状況となってしまいます。
勝手口付近に防犯カメラを設置することで、強力な防犯効果が期待できます。泥棒は、防犯カメラで証拠画像が残ることを嫌います。防犯カメラは設置していること自体が犯罪を抑止する力になるため、「防犯カメラがある」というだけで泥棒は警戒し、近寄ることをためらうようになります。
勝手口の防犯対策が不可欠な理由
勝手口の防犯対策が必要な理由として、主に以下の点が挙げられます。
住宅の構造的に死角となっているケースが多い
勝手口のほとんどはキッチンとつながっており、家の死角となる場所に位置しています。勝手口は、玄関やリビングの窓といった開口部よりも人目につきにくいことが多く、泥棒がそこから侵入を試みようとする可能性が高くなりがちなので注意が必要です。家人が在宅している場合であっても、勝手口から侵入した侵入者に気づかないというケースもあり得ます。
出入口のドアの中でもシンプルな作りが多く侵入しやすい
また、勝手口のドアは、防犯面が脆弱なシンプルな構造のものであることが少なくありません。防犯対策をしていない勝手口は「容易に侵入可能な入口」として、泥棒の格好のターゲットになってしまいます。
鍵の閉め忘れが多い
玄関や窓などよりも開閉する頻度が少なく、施錠を忘れがちになりやすい場所であることも防犯対策が必要な理由として挙げられます。
空き巣、居空き、忍びこみといった侵入窃盗や強盗の被害に遭わないためにも、勝手口への防犯対策は必ずしておきましょう。
空き巣 | 家人が留守にしている間に侵入する。 |
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居空き | 家人が在宅していて、昼寝・洗濯などをしている間に侵入する。 |
忍び込み | 家人が在宅していて寝静まった夜中に侵入する。 |
侵入されやすい危険な勝手口とは?
泥棒のターゲットになりやすい、被害に遭いやすい勝手口には、次の3つの共通点があります。
- 防犯装置を設置していないか、設置していても十分ではない
- ライトが設置されていない
- ピッキング・サムターン回しが容易な構造のドア
さらに次のような条件が重なっている場合は、特に注意しなければなりません。
- 人通りがほとんどない裏路地や小道に面している
- 勝手口の前に高い塀や壁があり見通しが悪い
これまで紹介した防犯対策のほか、ホームセキュリティの導入についても検討すると良いでしょう。
勝手口の防犯をより強化したい場合はセキュリティ会社への依頼も
勝手口の防犯対策をより高めたい、泥棒被害を受けるリスクをさらに低く抑えたいという場合は、セキュリティ会社のホームセキュリティがおすすめです。
防犯のプロALSOKの勝手口防犯対策
最後に、ALSOKが提供する防犯サービスをご紹介します。
ホームセキュリティ
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防犯カメラ
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