風邪やインフルエンザの予防対策に関する調査をみると、手軽にできる「手洗い」89％、「うがい」69％、「マスク」54.3％が上位となっています。空気清浄機の利用は47.8％となっており、ほぼ半数の家庭で風邪の予防策として活用されていることがわかります。空気清浄機は室内の空気を清浄にしてくれる装置ですが、空気中の浮遊菌や臭い菌、ウイルスなども除去できるのでしょうか。気になる空気清浄機の機能をみてみます。

空気清浄機は、空気中にあるハウスダストや花粉などを取り除くもので、ファンを回して空気を吸引し空気中のホコリや花粉をフィルターで濾過して取り除き、浄化した空気を送り出します。室内の空気を循環させて清浄する装置ということになります。ファン方式以外にも、イオンの帯電効果を利用してチリやホコリを吸い込む方式もあります。ファン方式に比べて吸引力は弱いですが音が静かなのが特徴です。
空気中のウイルスを除去する機能の付いた空気清浄機もありますが、同じような機能を持つ装置にオゾン脱臭機があります。では両者の違いとは何でしょう。

空気清浄機とオゾン脱臭機の基本的な違いをみると、空気清浄機は空気中のハウスダストや花粉、PM2.5などを吸引し取り除くもので集塵に強いといえます。オゾン脱臭機は空気中の臭いを取り除く脱臭に重点が置かれています。呼吸器などへの影響を踏まえると、風邪対策には集塵機能がある空気清浄機を選びたくなりますが、オゾン脱臭機はオゾンを散布することによりアンモニア、化学物質、ウイルスを分子レベルで分解し臭いの元を除去する機能があります。目に見えないウイルスを捕獲して除去するという点ではオゾン脱臭機にメリットがありそうです。
オゾン脱臭機は、たとえば医療施設や介護施設、病院、動物病院、幼稚園、宿泊施設、スポーツ施設、工場など、さまざまな分野での導入例が見られます。換気や消臭スプレーの噴霧、あるいは空調機で取り切れない現場特有の脱臭対策として導入しているのが理由ですが、お子さんのいる幼稚園などでは、消臭はもとより原因菌に対する除菌力が保護者などの評価を得ているようです。

オゾン脱臭機にはさまざまな脱臭方法があります。たとえば高濃度のイオンを放出することでペット臭や体臭、タバコ臭、排泄臭などの臭い菌やカビなどの付着菌を分解・除去する機種があります。また、高性能フィルターで浮遊菌や浮遊ウイルスをキャッチして除去する機種などもあります。

風邪対策・ウイルス対策では、空気を清浄してきれいな空気を循環させることが大切ですが、きれいで臭わない空気ということを考えた場合、オゾン脱臭機を選択するというのも一手でしょう。もちろん風邪対策としても活用できます。どんな機種を選ぶかは目的や設置場所を考えたうえで、販売店などに相談してみることをおすすめします。

ALSOKでも高機能のオゾン脱臭機の販売を行っています。ぜひご検討ください。