マンションの防犯カメラの効果は?自分で設置する際の注意点

賃貸 2023.12.25更新

マンションの物件によっては、入居者の安全のために「防犯カメラ」が設置されている場合があります。空き巣やストーカー対策になるといわれる防犯カメラですが、具体的にどのような防犯効果があるのでしょうか。

また、個人で賃貸や分譲マンションに防犯カメラを設置したい場合、近隣住民への配慮や、大家さんや管理会社の許可は必要なのでしょうか。

この記事では、マンションの防犯カメラの防犯効果や、自分でマンションに防犯カメラを設置するときの注意点を解説。マンションの防犯対策におすすめの防犯グッズや防犯サービスもあわせてご紹介します。

目次

マンションに設置された防犯カメラの2つの防犯効果

マンションにある防犯カメラの2つの効果

新築マンションや分譲マンションの多くには、最新の「防犯カメラ」が設置されています。マンションにある防犯カメラには、2つの防犯効果があります。

犯罪行為の抑止効果を期待できる

防犯カメラを目につきやすい場所に設置することで、空き巣やストーカー被害などを未然に防ぐことができます。防犯カメラのなかでも特に犯罪抑止効果が高いのが、「ボックス型カメラ」です。大きくて四角く、存在感があるタイプなので、防犯カメラの設置をアピールして犯罪の抑止を図りたい場合に有効です。

一方で、犯罪行為の抑止だけを目的として、「ダミーカメラ」を設置しているマンションもあるかもしれません。見た目は本物のカメラに似ていますが、撮影・録画機能はなく、窃盗犯に偽物と見破られてしまった場合に被害に遭うリスクがあります。

犯人の特定や証拠映像の保存ができる

万が一マンションの敷地内で犯罪行為が発生しても、防犯カメラの映像を証拠として警察に提出すれば、迅速な犯人の特定・逮捕に結びつくことがあります。

個人で賃貸マンションに防犯カメラを設置できるの?

賃貸マンションにお住まいで、個人で防犯カメラの設置を検討している場合、室内用であれば防犯カメラを設置してもとがめられることはありません。(ただし、設置の為に壁や天井に穴等が開くような工事が必要な場合は、大家さん・不動産管理会社へ事前相談することが望ましい。)
しかし、室外の玄関ドア付近などに防犯カメラを設置したい場合などは、設置場所が共用部になるため、大家さん・不動産管理会社へ事前相談し、許可を得る必要があります。また、近隣住民のプライバシーへの配慮が必要です。

防犯カメラを自分で設置する場合の注意点

マンションの防犯カメラを自分で設置する場合どのようなことに気を付ければ良いか、あらためて解説します。

室内への防犯カメラ設置は問題なし?

先に述べた通り、賃貸マンションにお住まいの場合でも壁や天井に穴等が開くような工事が不要な防犯カメラであれば、自室内へ設置しても問題はありません。ただし設置の為に、壁や天井に穴等を開けると、退去時に補修が必要となる場合があるため、留意しておきましょう。
また、ベランダや窓のある方向を撮影することで他人の部屋が映り込む可能性があります。プライバシーの侵害となる場合があるため、他人の部屋が常時映り込むことのないよう配慮が必要です。
室内用の防犯カメラはコンパクトな製品が多く、部屋のインテリアとも調和します。比較的設置も簡単で、製品によっては取り付けの際の工事が必要ないものもあります。

室外に防犯カメラを設置する場合は要注意

室外に防犯カメラを設置したい場合は、近隣住民のプライバシーへの配慮が必要です。
マンションの管理規約によっては、プライバシーの保護を目的として、防犯カメラ・監視カメラの設置を禁止しているケースもあります。

賃貸マンション・アパートにお住まいの場合は、まず管理規約や賃貸契約書を確認したうえで、大家さんや不動産管理会社に相談してみましょう。

分譲マンションの場合も同様で、マンションの廊下は共有部分のため充分な配慮が必要です。自治体によって防犯カメラのガイドラインを定めている場合もあるため確認してみましょう。

映像の管理や取扱いに気を付ける

防犯カメラの映像に他の人が映り込んでいると、個人情報に関するトラブルの元となることがあります。
映像は第三者へ流出しないよう、厳重に管理する必要があります。映像を見るためのログインIDやパスワードは初期設定のままにせず、セキュリティ性の高いものに設定し定期的に変更するなど、運用を徹底しましょう。

防犯カメラ作動の周知

室外に防犯カメラを設置する場合は、事前に近隣住民に周知する必要があります。防犯のためとはいえ、突然自分が利用するスペースにカメラが設置されていたら、多くの方が不安に思うでしょう。また、実際には映り込むことがなくても、カメラの大きさや角度によっては自分の部屋や玄関を映しているのではと思われる可能性もあります。
大家さんや近隣住民に対してきちんと防犯カメラを設置する理由や撮影範囲などの説明を行っておきましょう。

防犯カメラ以外の防犯対策3つ

空き巣やストーカー被害から住まいを守るためには、二重、三重の防犯対策が効果的です。ここでは、防犯カメラ以外の3つの防犯対策を紹介します。

防犯対策の基本は「ワンドアツーロック」

不審者の住居侵入を防ぐためには、1つのドアに2つの鍵を取り付ける「ワンドアツーロック」が基本です。窓やドアに補助錠を取り付ければ、不審者が解錠に手間取り、侵入をあきらめる可能性が高くなります。

官民合同会議が認定した「CPマーク」のある錠なら、特殊な工具を用いるピッキングやサムターン回しなどの手口への防犯対策が施されているものもあります。
また、扉と枠のあいだに5mm以上の隙間があるという場合は、ドアの隙間からバールやドライバーなどで強制的にこじ開けられないようドアとドア枠の隙間に「ガードプレート」を取り付けることで、玄関ドアの防犯性能を高めることができます。

「防犯フィルム」を貼れば窓のセキュリティを強化できる

空き巣などの侵入窃盗犯は、マンションでは玄関だけでなく「窓」もターゲットにしています。警察庁の調べによると、2022年に発生した4階建て以上共同住宅の侵入窃盗のうち、約25.9%が「窓」から侵入しています[注1]

防犯フィルムを窓ガラス全面に貼り付けるだけで、手間を掛けずに窓のセキュリティを強化できます。窓に防犯フィルムを貼っておけば、大きな音が出るほど強打しないとガラスを割れないため、泥棒が侵入を諦めやすくなるでしょう。

ただし、賃貸マンションにお住まいの場合は、防犯フィルムを貼る前に大家さんや不動産管理会社に相談し、許可をもらいましょう。

[注1]警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」

ホームセキュリティなら長時間の外出時も安心

ホームセキュリティなら、在宅中はもちろん、子どもの留守番や長期外出時も、警備会社が24時間365日体制で住まいの安全を見守ります。防犯カメラの設置だけでも犯罪抑止力はありますが、万が一室内へ侵入された場合でもホームセキュリティを導入していれば侵入時に大音量のアラームが鳴る、警備会社へ通報されガードマンが駆け付けるといった、より高い防犯効果を得られます。
これから防犯カメラを導入しようとお考えの方は、セットでホームセキュリティを契約するのがおすすめです。
警備会社だからこそのノウハウで思わぬトラブルやリスクから安全に守ることができます。

防犯カメラは個人での設置も可能

マンションに設置された防犯カメラは、空き巣やストーカー被害などを未然に防ぐ抑止効果があります。また、もしマンションの敷地内で犯罪行為が発生した場合でも、犯罪の証拠が記録されている場合には、犯人特定につながる可能性が高くなります。

賃貸マンションにお住まいの場合、室外への防犯カメラ設置には大家さんや管理会社からの事前許可と近隣住民のプライバシーへの配慮が必要ですが、個人でも設置可能です。
設置場所は玄関前やベランダなどが考えられますが、カメラの向きなど住民の方のプライバシーを配慮し、事前に周知して理解を得た上で設置しましょう。

ALSOKの屋外対応無線式カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」であれば、不審な動きを捉えてスマホにアラートを送ることができることはもちろん、いざというときのガードマン駆け付けに対応しています(有料オプション)。ワイヤレスのため回線工事の必要がなく、マンションでもすぐに設置・ご利用が可能です。

また、カメラだけの契約ではご自宅の鍵をお預かりすることはありませんが、ホームセキュリティ契約と併用すれば、ご自宅の鍵をお預かりするため、自宅の中の様子を確認いたします。不審者の侵入を検知した場合は、全国の待機所からガードマンがスピード駆けつけするため、いざというときも安心です。

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