介護施設の選び方と入所前に必要な準備とは?
親が高齢になってくると子どもとしては「親の介護」が気になってくるものです。いまは元気だったとしても突然なにが起こるかは誰にも分かりません。「将来のその日に向けて準備をしたい」と考えていても、どこから手をつけていいかわからず、なかなか具体的な準備が開始できないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、介護施設の選び方と、入所するときにはどんな準備が必要なのか、について考えます。
介護施設にはいろいろな種類がある!上手な選び方は?
介護施設にはさまざまな種類があるため、選び方の基準がわからない人も多いでしょう。予算など費用面は大きなポイントになるのは確かです。また費用面以外の選び方のポイントのひとつとして、介護施設の利用者やその家族の口コミなどの評判が記載されているランキングサイトを参考にすることがおすすめです。
「特別養護老人ホーム」
公的な介護施設として広く知られているのは「特別養護老人ホーム」です。介護サービスが充実しているだけでなく、費用が安いことで人気の高い介護施設の筆頭としてあげられます。利用料金も年金で賄える可能性が高いという口コミがあり、費用面を気にする人のなかでの人気の高さが伺われます。さらに、公的機関であることも安心感があり、それを魅力に感じ選ぶ人も多いでしょう。
「介護付き有料老人ホーム」
次に人気が高い介護施設は「介護付き有料老人ホーム」です。まだ元気ではあるものの、健康に多少不安を抱え始めた人などに選ばれるケースが多いです。自宅のように生活しながら、いざというときに介護スタッフや医師、看護師が常駐しているので「なにかあったときには安心」といった環境を求める人に人気があります。また、料理が美味しいというポイントで「介護付き有料老人ホーム」を選ぶ方もいます。それぞれのニーズに合わせて柔軟に選べる介護施設ともいえるでしょう。
「グループホーム」
年齢を重ねてくると認知症の症状がでてくるケースも多いです。その場合に人気が高い介護施設は「グループホーム」です。入居者の年齢も近く、少人数でアットホームな雰囲気がよいからという理由で「グループホーム」を選ぶ人もいます。また、家で過ごしているのとそれほど変わらない雰囲気のなか、入居者同士で仲間意識が生まれ気軽に交流ができるのがよい、といった理由でも人気の介護施設です。
実際に入所することになったら!なにを準備すればいい?
介護施設への入所を具体的に考え始めたときに準備すべきものとは何でしょうか。
介護度が進んだりすると介護施設での生活に必要なものは増えていきます。生活用品の選び方も、最初からあれもこれもとあまり用意しない方が賢明です。
必需品としては以下のものがあげられます。
パジャマ | 洗濯や更衣を考えて4枚くらい |
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タオル | フェイスタオルを数多く用意し、バスタオルはクッション代わりに使ったりするので4枚くらいあると便利 |
トップス | 乾燥機にかけられる、もしくは乾燥の早い材質のものを1シーズンに6枚程度 |
ボトムス | 乾燥機にかけられる、もしくは乾燥の早い材質のものを1シーズンに4枚程度 |
下着 | 綿素材のものを1シーズンに6枚程度 |
股引 | 部屋着として使います、1シーズンに6枚程度 |
靴下 | 1シーズン6足程度 |
これらを介護施設のタンスに入れるイメージです。あまり数が多くても結局は埋もれて使わないものが出てきてしまいます。これくらいの枚数が洗い替えにも耐えつつ、すべてをまんべんなく使える丁度良い数です。
その他には散歩の際に使用するショールやひざ掛け、軽く羽織れる薄手の長袖ジャケット、帽子なども準備しておくと便利です。
またときには介護施設のイベントなどに参加することもあります。おしゃれ着もシーズンごとに用意しておきましょう。普段使っているスキンケアやメイク用品なども揃えておくと安心です。
また、新しい場所に移るので最初は慣れずに一人で過ごす時間も多くなります。時間潰しに趣味の本やお気に入りのアルバム、家で使いなれている座椅子やテーブルなどを必要に応じて準備しておくことをおすすめします。
介護施設入居後の親の家が空き家に?家の管理を怠るとどうなる?
ひとり暮らしの親が介護施設に入所することになったら考えなければならないのが「親が住んでいた家の管理」です。長い間空き家になると以下のようなさまざまな問題が発生してきます。
資産価値が下がる
家は人が住まなくなると少しずつ劣化が始まります。定期的な換気をしなくなったり、水道を使わなくなったりするからです。室内にカビが発生することもあれば、屋根の雨漏りに気付かず構造材が腐食してしまうこともあります。一度空き家を放置すると、再度利用するときにリフォーム代が高額になる可能性が高く、売りに出したとしても想像していたよりも安い価格で処分せざるを得なくなります。きちんと管理して劣化を最小限に抑え、必要に応じてメンテナンスを施しておくことはとても大切となります。
ゴミが不法投棄されることも
空き家になり人がいない気配を感じ取られてしまうと庭などに壊れた電気製品や自転車などの粗大ゴミのようなものが捨てられてしまうことがあります。異臭がしてきたり、虫が湧いてきたりすると隣近所の家の迷惑になりますし、放火の標的になったりする可能性もあります。捨てられたゴミを放置すると次々に捨てられるようになりますから、定期的に足を運んでチェックをするようにしましょう。
自治体の空き家取り壊しの対象になることも
空き家の老朽化が進むことで、近隣から自治体に苦情が寄せられ、気づかないうちに法令に違反してしまうことがあるので注意が必要です。法令違反と認定されてしまうと、所有者の氏名が公表されたり、強制的に解体の対象になったりするので、家が劣化しないようにきちんとメンテナンスをすることが大切です。
犯罪に利用される可能性も
空き家は詐欺などの犯罪に利用されてしまうことがあります。不正に購入した商品や現金の送り先にされていたといった例もあるため、このような問題が起こらないように適切に管理する必要があります。また知らないうちに不審者が住み着いたりすることもありますので、きちんと施錠をし、窓が破られていたりしたすみやかに修理するようにしましょう。
介護と空き家管理をまとめて依頼!ALSOKにお任せ!
空き家を管理するためには最低でも月に1回くらいは窓を開けて空気の入れ替えをしたり、水道の水を出したり、庭木の手入れをしたり、草むしりをしたりしなければなりません。共働きや実家から離れた場所に住んでいる場合にはきちんと管理するのはなかなか困難です。空き家であることを犯罪者に知られないためにはポストに届く郵便物をこまめに回収したりもしなければなりません。
そんなときには民間の事業者が提供している「空き家管理サービス」を利用するのがおすすめです。「空き家管理サービス」にはいろいろな種類があり、料金もサービス内容によってさまざまです。自分がどれくらい管理ができるかを考えて、どうしても手が回らない部分だけを委託するようにすると経済的な負担も少なく済みます。
空き家となった家を将来どうするかを決めるまでの間だけでもきちんと管理できるように計画をたてておきましょう。
ALSOKでは空き家を管理するサービスを提供しています。
「るすたくセキュリティパック」は空き家にホームセキュリティを設置し、不法侵入や火災が発生した時にはガードマンが急行するサービスです。郵便物の回収や敷地の見回りも定期的に行います。空き家管理にお困りの際はぜひお問い合わせください。
また、ALSOKのグループ会社では各種介護サービスもご提供しています。介護施設の選び方や具体的な環境・サービスについてお気軽にご相談ください。
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