番犬がいれば空き巣は撃退できる?

番犬がいれば空き巣は撃退できる?

防犯 2020.03.27(2023.02.08更新)
番犬がいれば空き巣は撃退できる?

家の防犯を考えたときに、番犬がいるから自宅は安全、ホームセキュリティは不要だと思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに番犬と聞くと、警戒心が強く空き巣などの見知らぬ不審者が近づいて来たら吠えて撃退する、というイメージがあるかもしれません。もちろん、その通りに番犬の勤めを果たす犬もいるでしょう。ただし、空き巣が犬をてなずける術を知っていた場合にはどうでしょうか。

今回は番犬が自宅の防犯対策として向いているのか考えてみます。

吠える犬と吠えない犬がいる

警察庁によると、空き巣が犯行をあきらめる要素として「住人が犬を飼っていた」という理由がホームセキュリティと並んであきらめる理由のトップ3に入っているそうです。この結果を見ると、番犬として犬を飼うのは決して間違った行為ではないといえそうです。

出典:警察庁「住まいる防犯110番」

しかし、番犬として役に立つのは見知らぬ人が来ると吠えて威圧するタイプの犬です。ただ、このタイプの犬は気質が強いために飼い主や家族にも吠えたりかみついたりする可能性もあります。好みにもよりますが、人間になつく飼いやすいタイプの犬ではないようです。そういった犬を飼い主の思った通りに都合よく不審者だけを見分けて吠える番犬にするためには、一定のトレーニングが必要となり、トレーニング費用もかかってきます。

番犬に向いているのはこんな犬

向いている犬の特徴

番犬に向かない犬の特徴

番犬に向かない犬の特徴として、家庭犬、伴侶や愛玩目的の犬種や、明るく友好的で攻撃性のない性格、安定した性格、愉快で活発な性格の犬は番犬に向かない犬といえるでしょう。

番犬が吠えていても空き巣泥棒被害はある

それから、番犬がいても注意したいのが「居空き」とよばれる侵入窃盗の手口です。「居空き」は、住人が在宅中にも関わらず昼寝や食事などで周囲への注意力が散漫になっている隙に住宅に侵入して金品を盗む手口のことです。「居空き」の被害は東京都内でも多く発生しており、令和3年では2.6%となっています。
居空きは、隙のある住宅を狙っているため、番犬がいる住宅でも普段から犬が通りかかりの人に吠え、それを住人が気にしていないといった状態ですと、隙がある住宅と認識され被害に遭う可能性はあるでしょう。

出典:警視庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」

番犬以外の防犯対策も必要

どんなに聡明でトレーニングを受けた犬であってもすべての侵入者を完璧に防ぐことはできません。
ホームセキュリティの導入は、犬を飼っていたとしても決してムダではないでしょう。空き巣が侵入をあきらめる要素で、番犬と並んでトップ3に入っていたことをみてもわかるとおり、ホームセキュリティには犯罪を未然に防止する効果があります。
また、万一侵入されてしまった場合には不審者の侵入をセンサーが感知し、自動で警備会社に知らせ、専門のトレーニングを受けたガードマンが駆けつけます。これがホームセキュリティとその他の防犯対策のもっとも違うところです。契約者がご不在のときには周囲を点検して異常があれば警察を呼ぶなど適切な措置を行います。
また、居空きのような場合には、侵入者と鉢合わせしてしまう可能性もあります。そんなときには訓練を受けたガードマンの存在はとても心強いものです。
家の防犯を強化したいとお考えの方はぜひホームセキュリティの導入をご検討ください。

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