「ホームセキュリティは意味ない」は誤解?導入の必要性や効果を紹介
防犯意識の高まりにより、防犯グッズを購入したりほかの対策がないかを調べたりする人が増えています。防犯対策のひとつにホームセキュリティの導入が挙げられますが、工事や月々の費用、コストパフォーマンスのことを考慮すると、あまり必要性は高くないのではと感じる場合もあるでしょう。しかし、安全な暮らしのためには、ホームセキュリティの導入について検討してみることをおすすめします。この記事では、ホームセキュリティ導入の必要性や効果について詳しくご紹介します。
目次
ホームセキュリティとは?
ホームセキュリティとは、ご家庭向けの防犯・警備システムです。住宅内や玄関などにセキュリティシステムが設置され、取り付けたセンサーが不審者の侵入や火災を検知したときや非常ボタンが押された際に、ガードマン(警備員)が駆けつけ被害の拡大防止に努めます。
異常が確認された場合、利用者が不在であれば緊急連絡先への連絡や状況に応じて110番・119番通報などの必要な措置を行います。
ホームセキュリティの必要性
ホームセキュリティは住まいを24時間365日体制で見守るため、留守中の防犯はもちろん在宅時の防犯にも役立ちます。
鍵の閉め忘れを防止できるなど防犯に効果的な上、火災やガス漏れも感知するため火災拡大防止にも役立ちます。
急な体調不良の際に非常ボタンを押した場合にもガードマンが駆けつけてくれるなど、幅広いトラブルにも対応可能です。
侵入犯罪の実情はどうなっているの?
警察庁の発表によると、令和5年の住宅対象の侵入窃盗は18,379件です。これはあくまでも認知件数であり、通報がなかった分は含まれていないので注意が必要です。侵入窃盗の認知件数は年々減少していますが、令和4年の16,524件から微増しています。また1日につき約50件もの侵入窃盗が起こっていることから、現状は決して安心できる状況ではないのです。
侵入窃盗の発生場所としては、一戸建住宅が全体の3割を占めており、侵入窃盗のターゲットにされやすいことが分かります。また、中高層のマンションにおいても侵入窃盗が発生していることにも注意が必要です。
侵入窃盗の手口として広く知られているのは「空き巣」ですが、就寝中に侵入する「忍び込み」や家事などをしている間に入る「居空き」も少なくありません。留守中と在宅時の両方において、侵入窃盗の被害が生じているという点に留意が必要です。
強盗については店舗などが狙われるイメージがありますが、令和4年から令和5年にかけて住宅を狙った広域強盗事件が連続して発生しており、令和6年にも複数人のグループによる強盗事件が発生しています。令和5年の侵入強盗の認知件数のうち、住宅での発生割合は36.7%となっています。侵入強盗の被害に遭うと、金品を奪われるだけでなく、身体的な被害にあってしまう可能性もあるため、日頃から警戒しておくことが大切です。
住んでいる地域の治安や犯罪発生状況について、今一度確認しておくと良いでしょう。
侵入者が犯行をあきらめる時間と要素
侵入犯罪を防ぐためには、侵入者の心理を考えて対策することが重要です。
侵入をあきらめる時間
警察庁によると、侵入の作業に手間取った場合はあきらめる傾向が高いことが分かっています。侵入者としては、侵入にかかる時間が長くなればその分住人や通行人などに気付かれやすくなる(怪しまれてしまう)ので、侵入にかかる時間を一定の時間以内に収めたいという心理がはたらきます。侵入犯罪の前科のある者にアンケートを行った結果では、あきらめるまでの具体的な時間は5分が分かれ目となっていて、侵入に5分かかると全体の約7割はあきらめるという結果が出ています。
そのため少しでも侵入に時間をかけさせるようにしておくことで、侵入者がその住戸への侵入をあきらめる可能性が高まります。ピッキングしにくい鍵(ディンプルキーなど)を使用する、玄関や窓に補助錠を取り付けワンドア・ツーロック(二重ロックの状態)にする、「サムターン回し」対策を講じる、ガラス窓に防犯フィルムを貼るなどの対策を行っておくことで、一定の犯罪抑止効果が期待できるでしょう。
犯行をあきらめる要素
犯罪経験者に対するアンケートで、犯行をあきらめる1番目の理由と2番目の理由を回答してもらい、グラフにまとめたものが上の図になります。
犯行をあきらめる要素のなかでも、「声をかけられた」が60%以上と、とりわけ大きな割合を占めています。住民同士の挨拶が習慣になっているような地域は、犯罪を起こす場所としては選ばれにくいのです。地域に連帯感があり近所付き合いが活発な地域では、うろついている見知らぬ人間は不審者とみなされやすいため、犯罪者はそのような地域を嫌います。
「声をかけられた」に続いて犯行をあきらめる要素としての回答が多かったのは、「補助錠」、「セキュリティシステム」、「犬を飼っていた」でした。
出典:警察庁「住まいる防犯110番」
ALSOKニュースレター
ホームセキュリティを導入する効果・メリット
犯罪抑止が期待できる
ホームセキュリティを導入することで、侵入犯罪の抑止につながります。まず、ホームセキュリティなどのサービスを導入すると警備会社からステッカーが貸与され、窓や玄関などに貼り付けることで防犯効果が得られます。泥棒は警戒心が薄い住宅を狙う傾向があるため、出入口付近などに警備会社のステッカーがある住宅はターゲットになりにくいといえます。
また、万が一泥棒が侵入したとしても、ホームセキュリティが作動し警報音が鳴り、ガードマンが駆けつけることで、侵入者が犯行を途中であきらめる可能性が高くなります。泥棒の侵入に気付かないまま帰宅して鉢合わせになるなど、身の危険が及ぶ可能性も低くなるでしょう。
火災やガス漏れなどの早期発見ができる
ホームセキュリティは、不審者の侵入だけでなく火災による温度変化や煙の発生、ガス漏れを感知し、緊急時にはガードマンが駆けつけて対処します。そのため、火災の発生や被害拡大を防止できるのです。
緊急時に助けを呼べる
ホームセキュリティ導入のもっとも大きなメリットといえるのが、緊急時の駆けつけ対応です。在宅時に不審者が侵入し鉢合わせてしまった際や、子どもの留守番中に不審者が侵入したとき、急な体調不良で動けなくなったときなど、もしもの時に非常ボタンを押すだけで助けを呼ぶことができます。
ALSOKのホームセキュリティ
仕事で帰宅時間が遅く家にいる時間が少ない、または旅行や出張などで長期間家を空けることが多いなどの場合は、ホームセキュリティの導入を特におすすめします。留守が多いことが空き巣犯に見破られると、侵入のターゲットになりやすいからです。
万が一空き巣犯に狙われたとしても、警報音やガードマンの駆けつけによって犯行抑止になります。
ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」は、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。特別な訓練を積んだガードマンが、迅速かつ適切に対処し、お客様のご家族とお住まいを守ります。また、スマートフォンで警備操作が可能で、帰宅時にはスマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、外出時もワンタッチで警備を開始する便利な機能も活用できます。
ホームセキュリティを導入する際の注意点
最後に、ホームセキュリティを導入する際に気を付けたい点を解説します。
賃貸の場合は事前に管理会社に相談する
ホームセキュリティは、賃貸住宅でも導入可能です。しかし、賃貸物件によってはルールが決められていて、許可なしにホームセキュリティのためのセンサー機器などを設置できない場合があります。ホームセキュリティの導入を検討する際は、大家さんや管理会社に事前に相談することをおすすめします。
目的に合ったサービス内容のものを選ぶ
ホームセキュリティはサービス内容や料金プランが複数ある場合がほとんどなので、ご自身がどういう目的で導入したいかを明確にして適切なものを検討すると良いでしょう。例えば、子どもの留守番が多いのであれば、スマートフォンアプリで警備操作が可能で、子どもの帰宅が通知されるものを選んだり、価格を抑えて万が一の事態に備えたいのであれば、お手軽なセキュリティプランを選ぶと良いでしょう。
ホームセキュリティ以外の防犯対策もしっかり行う
ホームセキュリティを導入する際は、ホームセキュリティに頼るだけでなく、自分でも可能な範囲で防犯対策を行うと良いでしょう。
施錠を徹底するのはもちろん、窓に防犯フィルムを貼ったり、玄関ドアに二重ロックを設置するなどの対策ができます。日頃から防犯対策を行い、防犯意識を高めておくことで、不審者が近寄りにくい家にすることができます。
まとめ
ホームセキュリティの必要性や効果、導入時の注意点についてご紹介しました。
ALSOKのホームセキュリティなら相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。