もし親に介護が必要になったら…、心得と準備しておきたいこと
親の年齢が70歳にもなると、心配になってくるのが介護のことではないでしょうか。認知症は高齢になれば発症するリスクも高まってきますし、認知症でなくても脳の疾患などによって身の回りのことができなくなり介護が必要になることもあります。そこで、備えておくべき親の介護について、注意すべきことや症状が出た場合の対処方法などについて考えてみることにしましょう。
介護が必要になる主な原因は
親の介護が必要になる場合、どんなことが理由として考えられるのでしょうか。厚生労働省「国民生活基礎調査」によれば、要介護度別にみた原因として認知症や脳血管疾患が高い割合であることが分かります。総数では認知症は全体の18%、脳血管疾患は16.6%となっており、ふたつの原因で3割以上を占めています。3人にひとりが認知症や脳血管疾患によって介護が必要になっているのが現実といえるでしょう。では、こうした介護が必要になる原因を事前に察知することはできないでしょうか。
要介護度 | 第1位 | 第2位 | 第3位 |
---|---|---|---|
総数 | 認知症18.0% |
脳血管疾患(脳卒中)16.6% |
高齢による衰弱13.3% |
要支援者 | 関節疾患17.2% |
高齢による衰弱 16.2% |
骨折・転倒 15.2% |
要支援1 | 関節疾患20.0% |
高齢による衰弱18.4% |
脳血管疾患(脳卒中)11.5% |
要支援2 | 骨折・転倒18.4% |
関節疾患14.7% |
脳血管疾患(脳卒中)14.6% |
要介護者 | 認知症24.8% |
脳血管疾患(脳卒中)18.4% |
高齢による衰弱12.1% |
要介護1 | 認知症24.8% |
高齢による衰弱13.6% |
脳血管疾患(脳卒中)11.9% |
要介護2 | 認知症22.8% |
脳血管疾患(脳卒中)17.9% |
高齢による衰弱13.3% |
要介護3 | 認知症30.3% |
脳血管疾患(脳卒中)19.8% |
高齢による衰弱12.8% |
要介護4 | 認知症25.4% |
脳血管疾患(脳卒中)23.1% |
骨折・転倒12.0% |
要介護5 | 脳血管疾患(脳卒中)30.8% |
認知症20.4% |
骨折・転倒10.2% |
出典:厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査の概況」
生活状態や健康状態をチェックすることから
認知症や脳血管疾患は、介護が必要になる前に兆候が出ていると考えられます。ですから、まずは普段の親の様子や健康状態をチェックすることが大切でしょう。普通に見過ごしていたことが要介護をまねく兆候である場合があります。こうした兆候を早めに察知していれば、いざというときの対応もあわてずに考えることもできます。では、親の言動についてどんな点をチェックすればよいでしょうか。いくつかポイントをあげてみます。
- 話をしていて、話題がかみ合わないことがある
- 財布を盗まれるなど妄想のようなことをいうことがある
- 外出することが少なく、家の中にいることが多くある
- なかなか寝てくれず、夜中に起こされることがある
- 同じことを何度も言ったり聞かされたりすることがある
- 滑舌がうまくまわらないことがある
- 何をしていても無気力だと感じることがある
- 突然人格が変わったように感情の起伏が激しくなることがある
- トイレなどの場所がわからなくなることがある
- もの忘れが多く、時々もの忘れしていること自体に気づかないことがある
- 以前に経験したことを忘れているときがある
以上の項目に当てはまることがあれば、早いうちに介護に関する情報を調べておきましょう。要介護となったときのために相談できる相手や介護保険の活用方法、あるいは介護施設などの情報をリサーチしておくことで、いざというときにも親子ともにあわてずに対処することができます。
また、親と離れて暮らしている場合、電話をしていて違和感に気付くこともあるでしょう。
たとえば、耳が遠くなった、などです。滑舌が悪かったり何度も同じことを話したりするなどが気になった場合は、いつも以上に頻繁に連絡を取るようにして、様子をみてみるようにしましょう。
不安を感じたときにすぐに駆けつけることができる距離であれば対応もできますが、そうでない場合には、親の居住している市区町村の介護保険課や、「地域包括支援センター」に問い合わせて介護に関する情報を収集しておきましょう。
介護施設の種類
親が要介護の状態になり「要介護認定」を受け、介護施設への入居を希望する場合に、どんな施設を選んだらよいか迷うこともあるかもしれません。高齢者を対象とした施設にはさまざまな種類があり、違いがわかりにくいからです。
参考となる介護の状態
自立 (非該当) |
歩行や起き上がりなどの日常生活上の基本的動作を自分で行うことが可能であり、かつ、薬の内服、電話の利用などの手段的日常動作を行う能力もある状態 |
---|---|
要支援状態 | 日常生活上の基本的動作については、ほぼ自分で行うことが可能であるが、日常生活動作の介助や現在の状態の防止により要介護状態となることの予防に資するよう手段的日常生活動作について何らかの支援を要する状態 |
要介護状態 | 日常生活上の基本的動作についても、自分で行うことが困難であり、何らかの介護を要する状態 |
上記以外にも施設の種類は多岐にわたり、サービス内容や費用もさまざまです。この中から目的にあった施設を選ぶことはなかなかたいへんです。
ALSOKグループでは、多種多様な介護サービスを提供していますので、親御さんのお身体の状況に応じたサービスを選んでいただくことができます。
サービスを提供するグループ会社と事業の概要については以下の通りです。
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