子どもと高齢者のインフルエンザは特に注意が必要!?正しい予防法とは
冬の時期の気を付けたいのがインフルエンザです。インフルエンザの感染力は非常に強く日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しているといわれています。インフルエンザには流行性があり、短期間に多くの人へ感染が拡がってしまいます。高熱が出ると重篤な症状にもなりかねないインフルエンザ。そこで、インフルエンザに感染したときの症状や予防対策について考えてみましょう。
インフルエンザの猛威
厚生労働省によれば、インフルエンザの患者数は年々増加の傾向にあり2017年から2018年にかけてのシーズンの推計値では約14,580,000人が感染しています。
一般的な風邪はさまざまなウイルスによって起こります。症状ものどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などが中心で、発熱もインフルエンザほど高くなく、重い症状になることもあまりありません。
一方のインフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こります。38℃以上の高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状が出てきます。のどの痛みや鼻汁、咳など、風邪と似た症状も見られます。
インフルエンザは、子どもが発症すると急性脳症を発症することもあり、免疫力の低下している高齢者では肺炎を併発するなど、重症になることもあります。重症化する危険が高い高齢者、幼児、妊娠中の女性などはとくに感染予防をしっかりと行っておく必要があります。では、インフルエンザの感染を防ぐためにはどんな予防対策が有効なのでしょうか。
インフルエンザ | 風邪 | |
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症状 |
|
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流行の時期 | 1~2月がピーク ※4、5月まで散発的に続くことも |
年間を通じて。特に季節の変わり目や疲れている時など |
重症化する期間が高い人
高齢者、幼児、妊娠中の女性、持病のある方:喘息のある人、慢性呼吸器疾患(COPD)、慢性心疾患のある人、糖尿病など代謝性疾患のある人など
出典:首相官邸「インフルエンザ対策」
インフルエンザの予防対策
インフルエンザは、感染者のくしゃみや咳などといっしょにウイルスが飛散し、その飛散したウイルスを口や鼻から吸い込むことで飛沫感染します。また、感染者がくしゃみや咳をしたときに口を覆った手で周りのものに触れることでウイルスが付着し、その場所に次の人が触れることでウイルスが付着して接触感染します。
インフルエンザの感染予防には、感染経路である鼻や口にウイルスが侵入しないように手を清潔に保つことが大切になります。具体的な予防対策は次の通りです。
ワクチン接種を受ける
インフルエンザは重症化すると生命にも影響を及ぼす危険な病気となります。インフルエンザワクチンの主な効果は重症化の予防です。インフルエンザの発病を減らす効果もありますが、確実ではありません。インフルエンザが重症化しやすいのは、乳幼児、高齢者、基礎疾患をもつ人で、このような人はとくにワクチン接種をうけるべきですが、生後1年未満の乳児への効果は証明されていないようです。基本的には生後6カ月から接種を受けることは可能ですが、病院によっては1歳未満の乳児への接種は行なっていないところもあります。予防接種を受けた方がよいとされる基礎疾患は、慢性呼吸器疾患、心疾患、腎疾患、神経症患、血液・代謝性疾患などで喘息や糖尿病もこれに含まれます。また、免疫不全のある方や妊娠中の方にも推奨されています。
65歳以上および60-64歳で基礎疾患のある方については定期接種が推奨されており、多くの自治体に一定の助成金制度があります。お住まいの地域の制度がわからない場合は、市区町村役場・役所に問い合わせすると教えてくれます。
手洗いで感染経路を断つ
帰宅したときや調理の前後、食事前などには手洗いを心掛けましょう。アルコール消毒液で手を消毒するのも効果的です。外出時なども手を顔に持っていかないように心がけて外食するときにも食事前に手洗いをするようにしましょう。
石鹸で手を洗う時には薬用のものを使い、よく泡だてて30秒以上時間をかけて爪や手指の間、手首の隅々まで洗うようにしましょう。30秒の目安ですが、ハッピーバースデーを2回歌うくらいの長さと覚えておくといいでしょう。お子さんなどにも指導しやすくなります。
免疫力を高める
疲労で免疫力が弱っているときには、インフルエンザウイルスに感染しやすくなります。
さらに感染してしまうと、免疫機能が働かず症状が重くなることもあります。感染を予防するためにも、普段から十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。
もしも、インフルエンザに感染してしまったときには、外出をせず家でゆっくりと休養しましょう。またどうしても外出が必要なときには、マスクを着用して周囲に感染が広がらないようにしっかりと注意してください。
マスクを忘れてしまった場合には、ティッシュやハンカチなどで口と鼻を押さえてくしゃみや咳などを飛散させないように周囲から顔をそむけ、1メートル以上は離れるようにしましょう。ティッシュを忘れて手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時には、接触感染を防ぐためにすぐに手洗いが必要です。
このような対処方法は、周囲への感染を防止するためのエチケットとして覚えておきましょう。自分を守ることはもちろんですが、周囲へ拡散しないようエチケットを守ることも大切です。
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