急な長期入院になった際に準備が必要なものはお金以外で何がある?
大型の台風が去った後、屋根の雨漏りを修理中にあやまって転落し、怪我を負うことがあるかもしれません。症状によっては治療のために思いのほか長く入院が必要になるケースも考えられます。入院費用は医療保険に加入していればあまり心配はないかもしれませんが、他にも不安なことはあるものです。この記事では、そのような状況になった際に準備すること、考えておくべきことなどを解説していきます。
長期入院が必要になる病気にはどのようなものがある?
昭和62年から令和2年までの「施設の種類別にみた退院患者の平均在院日数の年次推移」によれば、病院、一般診療所ともに令和2年は昭和62年よりも短くなっています。これは、医学の進歩がひとつの要因となっているといえるでしょう。年代別にみると、年齢が高い人ほど入院日数は長くなる傾向にありますが、高齢者の場合も昭和62年と比べると令和2年度は短くなっています。「傷病分類別にみた年齢階級別退院患者の平均在院日数」によると、がんの場合でも平均は18.2日です。
出典:厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況」
入院日数が長い病気のトップ3は「統合失調症」「認知症」「アルツハイマー病」となっています。これらの病気は年齢が高い人ほど入院日数が長引く傾向です。
働き盛りの若い世代でもかかる病気の中で、長期入院が必要になる病気に結核や脳血管疾患があり、35~64歳の年齢階級においていずれも平均が38日を超えています。また、長期入院は病気の場合だけに限らず、怪我の場合にも必要です。中でも骨折はすべての年齢層の平均で38.5日の在院日数となっており、長期入院している人が少なくありません。
入院準備として必要なもの
入院することになったら準備が必要なものはたくさんありますので、リストアップして忘れないようにすることが大切です。保険診療を受けるのであれば、健康保険証を用意しましょう。入院する病院に以前かかったことがあれば診察券も用意します。病院によっては入院保証金が必要な場合があるため、事前に確認したうえで現金を用意しましょう。入院に際しては、入院同意書に署名捺印することになりますので、印鑑も忘れずに用意しておきしょう。
入院するとパジャマを着ることが多くなります。事前に用意する場合は前開きのものが便利です。また、病室は空調が利いているため、羽織れるカーディガンなどの上着を用意しておくとよいでしょう。下着は2~3日分をめどに持っていき、洗濯するようにします。フェイスタオルもさまざまな用途で使用できますので、数本持っていきましょう。これらは病院によってレンタルサービスを利用することが可能な場合があります。
入院中はシャワーを浴びることになるため、シャンプーやリンス、ボディソープなどが必要です。身体を洗うためのタオルやスポンジは使い慣れたものを持っていきましょう。入院中に意外と使うことが多いティッシュですが、ボックスティッシュを1箱用意しておけば安心でしょう。歯磨きセットやシャンプー類、ティッシュは病院の売店でも購入できますが、やや割高で種類もそれほど多くないので、持参したほうが無難です。入院中はリハビリのために歩くことも多いため、かかとが低いスニーカー等すべりにくいタイプの履物を用意しましょう。また、入院中は服用中の薬を病院側で管理され、処方薬と一緒に出されることがあるので、服用している薬があればお薬手帳と一緒に持参するようにしましょう。
入院するときにあると便利なもの
手術後うまく身体が動かせないとき、S字フックにビニール袋をつるしベッドに引っ掛けて使用すれば、必要なものを入れたりゴミ袋として利用できて便利です。また、病院ではさまざまな音がして意外と気になることがあります。防音型のイヤホンがあれば聞きたくない音を聞かずにすみます。病状が安定してくると暇な時間を持て余すこともあるでしょう。携帯ゲーム機や本などがあれば好きな時間を過ごすこともできますし、ポケットWi-Fi契約があればネットサーフィンや動画を見たりすることも可能です。
ベッドの枕元にはコンセントが設置してありますが、コンセントの位置が遠くスマホの充電ケーブルが届かない場合や、1つだけしかないということも少なくありません。延長コードがあれば、そうしたことで悩まずに済むでしょう。お見舞いに来る人があれば、身だしなみも気になるものです。手鏡を用意しておけば、簡単にチェックすることができます。
長期入院となった場合それ以外に考えておくべきこと
一家の大黒柱や一人暮らしの方が長期入院する際は、家のことも気になります。大黒柱が入院してしまい、女性と子どもだけの世帯になると犯罪者に狙われやすくなるケースも考えられます。万が一侵入された場合、女性と子どもだけで犯罪の魔の手を防ぐことは困難です。
また、一人暮らしの場合は空き家になり、郵便受けに新聞や郵便物などがたまっていることから、空き巣に狙われる可能性があります。空き巣に狙われるだけでなく、個人情報を犯罪に利用されてしまう可能性もないとはいえません。安心して入院生活を送るためには、留守宅の安全性の管理についても考慮しておく必要があります。
そんな時、ALSOKのるすたくサービスを利用するのも一つの手です。
「るすたくサービス」はあらかじめ留守中に気になる場所をガードマンが定期的に見守ってくれるサービスです。郵便受けにたまった投函物の整理もおこなってくれます。また、オプションでホームセキュリティシステムを導入することもできるので、ご自宅を侵入者から24時間365日守ることができます。センサーが異常を検知したらガードマンが駆けつけて状況を確認しますし、侵入の形跡があれば警察への通報などの措置も適切に行います。
一人暮らしで入院という際にはとても心強いサービスです。
退院後のみまもりや在宅介護もALSOKがお役にたちます
また、退院後のことについても考えておきましょう。
万一、介護が必要な状況で退院後、自宅療養することが決定した場合には介護保険の申請が必要となり、状況に合わせて自宅を改装する必要が出てくる場合もあります。
とくに離れてひとりで暮らす親がこのような状況になった場合、その先誰がどうやって身の回りのお世話をしていくのかなどを考えていかなければなりません。
比較的症状が軽く自立して生活することができるとしても、いつ何が起こるかわかりません。そんなときにはALSOKの「みまもりサポート」がお役に立ちます。
「みまもりサポート」は急病などの際、緊急ボタンを押すとガードマンが駆けつけるサービスですので、万一の際にも安心です。
「みまもりサポート」には、もしもの時にも対応できるオプションサービスが充実しています。首から下げるタイプのペンダント型緊急ボタンや、ご家族に生活リズムの正常・異常をお知らせする見守り情報配信サービスなど、みまもりたい方の状況にあわせて、さまざまなサービスをご提供することが可能です。
また、ALSOKではグループ会社を通じて各種介護サービスの提供も行っています。在宅・施設入所を問わず、介護が必要となった際にはぜひお気軽にご相談ください。