「高層マンションは安全」は大間違い!上階でも防犯対策が必要な理由とホームセキュリティのすすめ
高層マンションの上階に住んでいる人の中には、セキュリティは万全なので防犯対策は不要だと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、それは大きな誤解です。マンションの上階でも侵入されたケースはたくさんあります。ここではマンション上階に侵入する泥棒の手口とその防犯対策についてみてみることにしましょう。
高層階に住む人にありがちな行動
一般的に、空き巣に狙われやすいのは、比較的侵入しやすく逃げやすい一戸建住宅やマンションの低層階といわれています。オートロック付きの高層マンションの上階に住んでいる人の中には、この高さまでは空き巣も入ってこないだろうと考えて防犯意識が緩んでしまう人もいらっしゃるかもしれません。ドアのカギを閉めないで、ゴミ出しや近所への買い物に出かける人も案外多くいます。夏場には換気のために窓を開け放しにする人も少なくありませんし、そもそも窓の鍵を締める習慣がない人もいるようです。
このように、ドアの無施錠や窓の鍵を閉めていない人が多い隙だらけの上階が、実は空き巣にとって狙いやすい場所でもあることをまず知っておきましょう。
高層階が狙われる理由
警察庁「住まいる防犯110番」の令和4年(2022年)のデータによると、3階建以下の共同住宅と4階建以上の共同住宅では空き巣の「侵入手段」と「侵入口」に差があることがわかっています。
まず、「侵入手段」を比較してみましょう。
3階建以下の侵入手段では、「無施錠」が51.5%、「ガラス破り」が18.0%だったのに対し、4階建以上になると、「無施錠」が40.6%、「ガラス破り」は11.3%にまで減ります。
次に、「侵入口」についても見ていきましょう。3階建以下の侵入口では、「表出入り口」が47.3%、「窓」が40.7%だったのに対し、4階建以上になると、「表出入り口」が60.7%、「窓」は24.5%と、「表出入り口」からの侵入割合が大幅に増加します。
このことから、4階建以上の共同住宅を対象とした侵入窃盗の多くは、無施錠である玄関口から堂々と侵入する大胆な手口によって行われていることがわかります。
高層階を狙う空き巣の手口
高層階を狙う空き巣の代表的な手口を4つほど紹介します。
1つ目は、「下がり蜘蛛」といってマンションの屋上から高層階のベランダにロープを垂らして侵入する方法です。
2つ目の手口は「雨樋上り」と呼ばれ、雨樋や排水管などを登って高層階のベランダへとよじ登り、鍵のかかっていない窓から侵入する方法です。実際に、12階までよじ登られたケースがあるため、10階以上でも油断はできません。
3つ目の「クモ男」は、ベランダを懸垂のようにして登り、上層階へと忍び込んでくる手口です。こちらも実際に11階まで狙われたケースがあります。
4つ目は、「合鍵」です。向かいの建物の屋上などに侵入し、望遠鏡などをつかって狙っている建物を監視し、鍵の隠し場所をチェックしたり、鍵番号を読み取って合鍵を作ったりする手口です。同様の手口で100件以上もの空き巣を繰り返していた犯人もいます。
また代表的な手口以外にも、住人に紛れてマンションに入りこみ非常階段から簡単に屋上に上がったり1階のベランダから侵入したりすることもあり得るのです。
オートロック付きのマンションの高層階に住んでいるからといって防犯対策は不要と決めつけていると、空き巣の被害に遭って「こんなことになるなら対策をしておけばよかった」ということにもなりかねません。たとえセキュリティの良さを売りものにしているタワーマンションの最上階に住んでいたしても、空き巣被害に遭わないとは限らないのです。
高層階に求められる防犯対策
高層階に必要な防犯対策について説明します。
まず、空き巣の侵入手口で多い玄関の防犯対策を強化することが重要です。たとえ短時間であっても外出時は玄関と窓の鍵を必ず締める習慣をつけるのが基本です。そして、玄関の施錠はひとつではなく補助錠をつけた「ワンドアツーロック」にして簡単にドアが開けられないようにしましょう。ドアの鍵穴に特殊工具を入れて開錠する「ピッキング」やドリルを使ってドアの内側のつまみを強引に回し開ける「サムターン回し」への対策も、侵入に時間がかかることを嫌がる空き巣には有効です。
鍵はピッキングがされにくいディンプルキーを採用するとともに、防犯サムターンに切り替えるかサムターンにカバーを付けて「サムターン回し」を防ぎましょう。
ドアの隙間にガードプレートを付けたり鍵の取り付け部を補強プレートで強化することも空き巣の侵入防止に役立ちます。また、自宅の鍵だけではなく屋上の鍵が施錠されているかどうかを確認し、無施錠の場合は管理組合などに施錠を申し出るようにしましょう。
窓からの侵入にも備えが必要です。侵入口になりやすいベランダの掃き出し窓はロック付きクレセントを付けるか補助錠を付けることで窓のガードを強化しましょう。補助錠はなるべく窓の上のかまち部(上枠部)につけるといいでしょう。
防犯合わせガラスに取り換えたり防犯フィルムを貼ったりすることでガラス破りの予防を図ることも大事です。
防犯対策はいざというときの備えであり、決してムダなことではありません。自分の対策だけでは心配だという場合は、ALSOKのホームセキュリティがおすすめです。
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