公衆トイレでの犯罪に巻き込まれないための防犯対策
公衆トイレでの犯罪について
公衆トイレは商業施設、駅、サービスエリアなど、町中のさまざまなところにあり、誰でも使えるようになっています。しかし、公衆トイレは犯罪リスクの高い場所です。
ここでは、公衆トイレの犯罪の危険性を、4つのポイントにわけて解説します。
1公衆トイレは不特定多数の人が利用する場所
公衆トイレは不特定多数が出入りするため、犯罪のリスクは決して小さくありません。
最近では清潔で利用しやすい公衆トイレも増えているものの、いずれも安全性という面では不安が残ります。
2人目が届かず性犯罪や盗撮などのリスクがある
人の目が届かない公衆トイレでは、性犯罪や盗撮などの、女性や子どもが狙われる犯罪の危険性が高くなります。
危険性を正しく理解し、ときには利用を避ける選択も必要です。
3日本のトイレは悪用防止前提の設計ではない
西洋諸国の公衆トイレは個室の扉の下に大きな隙間を設けているケースが多く、利用者の足元が見えるため犯罪のリスクは低くなります。一方、日本ではこういったデザインは一般的ではありません。
たとえば、公園にある公衆トイレの場合、ヨーロッパやアメリカでは悪用する人間がいることを前提にして公園やトイレを設計されるケースがあるのに対して、日本の場合、多くはそのように設計されていません。
もちろん、なかには防犯対策に特化した公衆トイレもあります。例えば公園の公衆トイレであれば、道路が近く人目に付きやすい場所に設置する、外からも内部の人の動きがわかる照度を確保するといった工夫がとられています。
ですが、周囲の人通りがない場合や夜間の場合といったように少しでも危険を感じる要素があれば、利用は控えましょう。
4駅のトイレも警戒が必要
昔ながらの駅のトイレは、入り口周辺に防犯カメラが設置されていない場合が多く、安全とはいえません。
時間帯や状況にもよりますが、とくに周りに人が少ない場合は駅のトイレにも注意が必要です。
公衆トイレでの防犯対策
公衆トイレで犯罪の被害者にならないためには一体どのようにすればよいでしょうか。
ここでは、公衆トイレでの防犯対策について、押さえておくべきチェックポイントを5つ紹介します。
1周囲に人が少なくゴミが多いトイレは利用しない
公衆トイレを使う前に、周囲に人がいるか、清潔かどうかをチェックしておくことが重要です。
公衆トイレに限った話ではありませんが、人が少ない場所は犯罪の危険性が増す傾向にあります。周囲に人が少ないか、利用者が少ない公衆トイレは利用を見合わせましょう。
ゴミが多いなど、管理が不十分な状態の公衆トイレにも注意しましょう。人の目が行き届いていない分、犯罪のリスクも高くなります。
また、公衆トイレでの盗撮被害にも気をつけましょう。個室に入ったあとも、不審な荷物や機材がないかチェックするようにしてください。
2子どもだけで公衆トイレに行かせない
いつどこに、子どもを狙った犯罪者がいるとは限りません。性別に関係なく、決して子どもだけで公衆トイレを利用させないようにしましょう。
安全を考えれば、子どもが小さいうちはとくに、大人がついて行くことが重要です。多目的トイレなど、子どもと一緒に入れるトイレもありますので、状況に応じて利用しましょう。
また、子どもの多くは「大人の言うことに従わなければならない」と考えます。相手が犯罪者であっても、言われたことに従ってしまう可能性があります。
子どもには普段から、性犯罪などのリスクについて話しておくことをおすすめします。大人のなかにも悪い人間がいること、危険を感じたときはすぐに逃げることなどをしっかり教えておきましょう。
3構造上の死角に注意する
公衆トイレの構造にも注意が必要です。たとえば男子トイレより女子トイレが奥にある場合は、周りからも見えにくくなるため、犯罪のリスクが上がります。
なお、男女共用トイレは犯罪者が侵入しやすく、危険性が高いといわれています。なるべく使わないようにしましょう。
もちろん利用する時間帯や周囲の状況にもよりますが、構造上、死角が多いと感じる場合は利用を避けましょう。
また、窓の有無についてもチェックしておくことをおすすめします。窓がないトイレは密室になりやすく、犯罪のリスクも高いため、注意が必要です。
4夜は人が多い場所のトイレを選ぶ
夜は公園など、死角が多く人気がない場所の公衆トイレは決して使わないようにしてください。
犯罪は夜間、人気が少ない時間帯に起こりやすい傾向にあります。夜間公衆トイレを利用する際は、ショッピングモール内など、人通りの多い場所を選ぶようにしましょう。
5安全性が高い公衆トイレを把握しておく
犯罪のリスクを考えれば、公衆トイレは基本的に、緊急時以外は使わないほうがよいといえるかもしれません。利用するなら、あらかじめ安全性が高い公衆トイレを把握しておくことも重要です。
警備員の巡回や防犯カメラの有無を考えれば、屋外よりも商業施設内のトイレの方が安全性は高くなります。
屋外なら、明るく人通りが多いトイレの方がリスクは少なく、交番や派出所が近くにある場合も、犯罪の抑止力として働きます。
不審者の監視や侵入予防といった防犯対策として、自治体が公衆トイレの近くに防犯カメラを設置しているケースもあります。また、個室内に緊急ブザーを設置しているようなトイレも多くあります。
防犯対策は常日頃から心がける
公衆トイレは誰でも気軽に使える反面、犯罪の起こりやすい危険性のある場所です。性被害や盗撮といった悪質な犯罪リスクの可能性を考え、被害に遭わないための対策を取りましょう。
たとえば、周囲の環境や利用者の有無を把握する、トイレの清掃状況や死角を注意深くチェックする、子どもには決して1人で利用させないといったルールを徹底してください。「緊急時以外、基本的に公衆トイレを使わない」というのもひとつの対策です。
公衆トイレに限らず、生活するうえで、犯罪に巻き込まれるリスクは常にあります。防犯意識を強く持ち、ささいなことでも見逃さないよう注意深く過ごす姿勢が重要です。
とくに自分がよく立ち寄る場所、利用する可能性がある場所については、さまざまな観点から注意しておくことをおすすめします。
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