一戸建てリフォーム時におすすめの防犯対策まとめ!方法や注意点を場所別に徹底解説
一戸建てをリフォームするなど住環境が変わるときは、防犯対策を見直す良い機会となります。警察庁の発表によると、侵入窃盗の発生場所として最も多いのは「一戸建て住宅」であるため、戸建ての防犯対策はとくに重要です。大切な家族や、安心・安全な暮らしを守るために何ができるでしょうか。ここでは、戸建てリフォーム時におすすめの防犯対策を、方法や注意点を含め場所別に詳しく解説します。
一戸建てリフォーム時におすすめの「窓」の防犯対策
1ガラス
平成30年に実施された警察庁の調査によると、一戸建て住宅における侵入窃盗の最も多い侵入口は、57.6%で「窓」です。大抵の窃盗犯は、無施錠のドアを開けて、もしくはドライバーやバール、火などを使ってガラスの一部分を破り、クレセント錠(施錠金具)を開錠し、サッシを開けて室内に侵入します。そのため、窓の主な防犯対策は、ガラスの強化とクレセント錠部分の強化です。予算に余裕があるなら、防犯性能の高い合わせガラスを導入すると良いでしょう。負担が大きいと感じる場合は、防犯フィルムを貼ることでガラスを強化できます。
2クレセント錠
クレセント錠は、暗証番号ダイヤル付きのものなど解錠に時間がかかるタイプを選び、できれば上部に取り付けてください。補助錠を取り付けるのもおすすめです。特に、庭の木などに隠れて外から見えにくい1階の掃き出し窓や、腰壁があって隠れやすい2階ベランダの掃き出し窓などは注意しましょう。新築なら、掃き出し窓周辺は見通しの良い構造にしたり、ベランダへ上る足場になる可能性のあるものは取り除いておいたりすることも大切です。ベランダの手すりを高めにしたり、トップガードを付けたりするのも良いでしょう。
3雨戸、シャッター
雨戸やシャッターの利用も防犯に効果があります。雨戸を付ける場合は、雨戸錠が上下に2カ所あるか、雨戸外れ止めがあるかも確認しておきましょう。もちろん、雨戸やシャッターを閉めている場合でも、内側の窓の施錠を忘れないでください。トイレや浴室の窓、高窓などには、頑丈な面格子を取り付けるのも良い方法です。さらに、窓の開閉やガラス破りを検知するとアラーム音が鳴る防犯センサーも人気があります。たとえ小さくても、ドア付近にある窓の防犯対策も忘れないようにしましょう。
一戸建てリフォーム時の「出入口」の防犯対策
4ドア等
平成30年の警察庁の調査によると、一戸建て住宅における侵入窃盗の侵入口として2番目に多いのは、「出入口(表出入口とその他の出入口を含む)」で34%となっています。ピッキング(鍵穴に工具を入れて鍵を開ける)やサムターン回し(穴やドアの隙間から工具を入れてドア内側のロック用つまみをまわす)、ドアの隙間に工具を入れてドアを無理やりこじ開ける手口などがよく使われます。そのため、戸建てリフォーム時の出入口の防犯対策には、頑丈なドアと防犯性能の高い錠前の使用が欠かせません。たとえ狙われても5分以上抵抗できるような対策を講じましょう。
5鍵
ピッキングに時間がかかるディンプルキー(鍵シリンダー部分の表面に複雑なくぼみがある)を使用したり、補助錠を付けたりする方法があります。ドアの隙間や鍵穴の周辺部分にプレートを取り付けて補強したり、サムターンカバーを設置したりするのもおすすめです。鍵の閉め忘れを防ぐためドアが閉まると自動的に鍵も閉まる設定や、室外からの解錠を無効にできる設定が可能な鍵もあります。二重認証対応やダミー暗証番号、ワンタイム暗証番号機能を搭載した鍵などもあり、複数の防犯対策を組み合わせて実施するとより効果的です。
6勝手口
出入口のひとつとして、勝手口の防犯対策も忘れないでください。勝手口は死角になっているうえに、玄関よりも防犯性能が劣るドアや鍵を使用している場合があるため注意しましょう。玄関のドアと同様、頑丈なドアと防犯性能の高い錠前が必要です。勝手口まわりの見通しをよくしたり、人影に反応するセンサーライトや足音が大きくなる防犯砂利、警報ブザーなどを導入したりすることも役立ちます。しかし、どんなに頑丈なドアや高性能の鍵を持っていても、無施錠では意味がありません。ゴミ出しなどの短時間でもしっかり施錠する習慣を身につけることが防犯対策となります。
一戸建てリフォーム時の「外周・庭」の防犯対策
7垣根
塀・柵・生垣は、見通しが良く、簡単には乗り越えられず、すり抜けられず、上方への足場にならないような構造・材質・形態・高さにしましょう。柵を建てる場合は、適度な高さのある縦格子のものが足がかけにくく乗り越えにくいのでおすすめです。生垣にはトゲのある低木が効果的です。周囲からの見通しを妨げ、侵入者が身を隠せないように、庭木の手入れはこまめに行いましょう。中が完全に目隠しされてしまうような塀は防犯上はおすすめできません。
8庭・裏庭
侵入者が身を隠すことができないよう、外部からの死角がなるべくできないようにします。また庭木、物置、室外機、ガレージなどが2階の屋根やベランダなどに上がる足場とならないよう気をつけましょう。表からどうしても死角となってしまうような場所には歩くと大きな音がでる音砂利などを敷き詰めておきます。
9カメラ
敷地・建物への侵入口になりそうな場所には防犯カメラを設置して、侵入しようとするものを威嚇しましょう。とくに表から死角となってしまう場所などには、センサーライトと併設する形で設置すると効果的です。
一戸建てリフォーム時の「室内」の防犯対策
10カメラ
防犯対策は、侵入口だけでなく室内でもできます。防犯カメラで室内の様子を確認できると、外出先でも安心できるはずです。人体検知センサーが付いていて、センサーが反応すると自動で録画を開始したり、スマホに異常を通知したりできる機能が付いているタイプはとくに人気があります。スマホなどでモニターを遠隔操作したり、スピーカーアラームで室内にいる人に話しかけたりすることも可能です。目隠しカーテンなどを活用して外から室内の様子(間取りや家具の位置など)がわからないようにすることや、部屋のすぐ目につく場所にバッグや貴重品を置きっぱなしにしないようにすることも役立ちます。
11その他
また、留守の時間帯や長期不在期間を特定されないように、遠隔操作やタイマーなどで室内の電気を点けたり、ラジオを作動させたりするのも良いアイデアです。カメラ付きインターホンを利用して、普段から不審人物の有無を確認しておくのも良いでしょう。長期不在の場合はポストの中に郵便物が溜まらないようにするのも有効です。また、SNSを利用する場合は住居や生活スタイル、休暇の予定などの情報発信に注意する、普段から近所の人たちと情報を共有し協力し合うなどの防犯対策も効果があります。家族みんなの防犯意識を高めて、防犯対策に取り組みましょう。
防犯 対策まとめ
- 窓ガラス
防犯性能の高い(CPマーク付き)ガラスを設置しましょう。 - クレセント錠
暗証番号付きもの等、解錠に時間がかかるものを設置しましょう。補助錠を取り付けるのもおすすめです。とくに掃き出し窓には注意。 - 雨戸/シャッター
雨戸は鍵が上下2カ所についているものを選びましょう。 - ドア等
サムターン回しやこじ開け防止対策の施されたCPマーク付のドアを選びましょう - 鍵
ディンプルキーを使用し、補助錠をつけましょう。 - 勝手口
死角にある場合はセンサーライトや音砂利、防犯カメラを設置しましょう。 - 垣根
表からの死角を作らないようにしましょう。トゲのある低木がおすすめ。 - 庭
上階への足場となるものは置かない、死角には音砂利やセンサーライトを。 - 室内
人体検知センサー付きの防犯カメラの設置がおすすめ。 - その他
暗くなると自動でつく照明やラジオ、録画機能がついたカメラ付きインターホンがおすすめ
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戸建てのリフォームでは、窓や出入口などのセキュリティを強化することが大切です。とくに、ALSOKのロゴ付き防犯グッズは機能に優れているだけでなく「防犯対策をしっかりしている家」という印象を与えられるためおすすめです。また、さらに強力な防犯対策としてホームセキュリティを検討してみるのはいかがでしょうか。ぜひこの情報を、ご自宅リフォーム時の防犯対策強化に活用してみてください。