高齢者向け指体操で脳を活性化
認知症対策に効果的とされる「指体操」についてご紹介します。年齢を重ねることでリスクが高まるのが認知症です。何らかの原因によって脳内の神経細胞が破壊されてしまうことで、日常生活に支障をきたしてしまいます。老化による物忘れと異なり、自覚がなかったり判断力の低下を招いたりといった特徴があります。
認知症は進行していくため、症状が顕著になる前に対策をするのが望ましいです。
なぜ指体操は高齢者向けなのか?
指体操は道具などを用意しなくても自分の体だけで簡単に行うことができ、脳を活性化させて認知症を予防するとされています。
人間の体のなかでも、指先は非常に触覚が敏感な部位です。そのため、指先を効果的に動かすことで脳が活性化し以下のような効果が期待できます。
- 認知症の予防
- 運動機能向上
高齢者向け指体操をご紹介
指体操はとても簡単にはじめられます。
高齢者の方が楽しみながら取り組める指体操について、それぞれご紹介します。
1指体操入門:順番に指を折るだけのシンプルな指体操
まずは指体操入門編として、シンプルな指体操をご紹介します。
ルールはとても簡単です。
親指から小指まで数を数えながら指を曲げていきます。
- 左右どちらかの手の親指から小指に向かって数を数えながら折り曲げていく
- 小指まで数えたら反対の手に移って同様に数えて折り曲げていく
順番に曲げていく過程で、ほかの指まで曲げてしまわないようにするのがポイントです。
中指や薬指は折り曲げづらいため、重点的に行いましょう。
2指体操基礎:指回し体操
指折り体操ができるようになったら、少しレベルアップしてみましょう。
両方の手の指先同士を合わせて、同じ指先だけを1つずつ回します。回している指がほかの指にあたらないように気をつけることで、脳の活性化や運動機能の改善が期待できます。
- 両方の手のひらを向かい合わせて指先同士を合わせる
- 親指から順番に指先が当たらないようにしながらくるくると回します
薬指は若い人でも難しいです。楽しみながら行いましょう。
3指体操初級:指離し体操~細かい動作にも挑戦
指回し体操ができたら、指離し体操にも挑戦してみましょう。
指回し体操と異なり、手の平をぴったりとくっつけた状態で指先を1つずつ離す体操です。財布の中から小銭を取り出したり、食器を手に取ったりといった細かい動作にもつながる体操です。
- 左右の手のひらをぴったりとくっつける
- 手前の親指から順番に1本ずつ指を離していく
- 小指まで離したら今度は逆の順番でまた親指に戻ってくる
ほかの指まで離れてしまわないように気をつけるのがポイントです。薬指の運動は難しいですが、諦めずに挑戦しましょう。
4指体操中級:人間だからこそできる高度な親指体操
片方の手だけで挑戦できる指体操です。親指と、人差し指から小指までの4本の指を順番に合わせていきます。
対立運動とも呼ばれ、物を掴んだり摘んだりするために必要な動きです。猿やゴリラといった人間に近いとされている動物でもできません。
5指体操上級:対戦で盛り上がる「じゃんけん」
指体操上級としてご紹介するのが「じゃんけん」です。
じゃんけんは日本だけでなく世界各国で広く知られているゲームです。
脳の活性化を目的に挑戦するのであれば「後出しじゃんけん」から挑戦しましょう。
やり方は「相手に先に出してもらい、後出しで勝てる手を出す」だけと簡単ですが、実際にやってみると意外と難しく、「脳」が使われているという実感が得られると思います。
また、次のように条件を変えることで、さらに効果的な指体操が行えます。
- 後だしで負ける手を出す
- 後だしであいこになる手を出す
- 先出の手に対して、右手で勝ち、左手で負けの手を出す
指体操と合わせて覚えておきたい「いざというとき」のみまもりサービス
指体操は脳の活性化を促し、認知症の予防や運動機能の改善といった効果が期待できます。
認知症の完治は困難であるため、事前に対策することが大切です。
しかしどれだけ対策をしていても、認知症のほかに老化による物忘れといった症状がすすむことはあります。
本人の自覚の有無に関わらず、症状がみられる状態で孤立しているのは非常に危険です。
そこでぜひ検討していただきたいのが、見守りサービスです。高齢者向けの見守りサービスを取り入れることで万が一の事態に備えることができます。
ALSOKの見守りサービスである「みまもりサポート」や「アルボeye」を活用することで、高齢者の身に起こる万が一の事態に備えられます。
ぜひ、ご検討ください。
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