クレジットカードが磁気不良になる原因は?対策や対処法について
お店で会計しようとしたらクレジットカードが利用できなかった、という経験がある方は少なくないでしょう。カードが利用できない原因はさまざまですが、原因のひとつに「磁気不良」が考えられます。
今回は、クレジットカードなどのカード類が磁気不良になる原因や対処法、磁気不良を防ぐための事前対策についてご紹介します。
目次
クレジットカードが使用できなくなる主なパターン
クレジットカードが使用できなくなる代表的な原因として「磁気ストライプの磁気不良」と「ICチップの不良」の2パターンがあります。
磁気ストライプの磁気不良
磁気ストライプは、クレジットカードの裏側上部にある黒いテープ部分のことです。磁器を帯びた「磁性体」の部分にカードの個人情報などが保存されており、このテープ部分を読み取ることでクレジットカードの支払いができます。磁気ストライプ部分が何らかの原因で破損することで磁気不良になり、使用できなくなるのです。
ICチップ不良
ICチップとは、カード表面の左側にある金色もしくは銀色の部分のことで、ICは「Integrated Circuit」(集積回路)の略称です。ICチップには、膨大な情報が暗号化された状態で保存されており、セキュリティの面から近年多く採用されています。ICチップつきのクレジットカードは、店舗側に端末機器があればサインなし・暗証番号のみで支払いが可能です。
ICチップは基本的に磁気の影響は受けませんが熱や傷などには弱いため、使用ができなくなることがあります。
クレジットカードの磁気不良が起きる原因は?
クレジットカードが磁気不良を起こす原因としては、3つ考えられます。それぞれについて、詳しく解説します。
スマートフォンなど磁気を発する物と一緒にしている
クレジットカードは、磁石などの磁力を発生させる物と一緒に置かないようにしましょう。長時間ほかの磁力の影響を受け続けると、磁気不良を起こして急にクレジットカードが利用できなくなってしまうことがあるためです。
磁気を発する物としては、以下のアイテムが挙げられます。
- スマートフォンやパソコン
- ゲーム機
- テレビやラジオ
- 車の電磁ロックキー
- スピーカー
とくに、スマートフォンと一緒にクレジットカードを保管している方は要注意です。スマホケースやバッグの中で一緒に入れている場合、磁気不良を引き起こす可能性があります。手帳型のスマホケースの場合は、スマートフォンだけでなくケースのマグネット部分に強い磁気が使用されており、磁気不良の原因になります。
ほかにもキャッシュカードなど、磁気ストライプがついている物はしまわないようにしましょう。
ほかのカードと重ねて保管している
財布にカードをしまうとき、何枚かのカードをまとめて同じポケットに入れている方もいるでしょう。しかし、磁気ストライプがついているカード同士を接触させると、磁気不良が起きてしまうことがあります。
クレジットカードのほかにも、銀行のキャッシュカードや社員証、ポイントカードなども原因となります。財布のポケットにカードを入れるときは、1枚ずつ個別で収納するようにしてください。
経年劣化や強い衝撃を受けた
長年使っているカードの場合、摩擦や汚れなどの経年劣化で読み取れなくなってしまうことがあります。指紋やホコリ等がついていないか確認し、汚れている場合は拭き取ることで読み取れるようになるか確認してみましょう。
また、磁気ストライプは熱に弱いので、車などに長時間財布を放置する習慣がある方は要注意です。折り曲げにも弱いので、財布をズボンのポケットに入れる方も気をつけてください。
カードが磁気不良になったときの対処法
カードが磁気不良になってしまったときの対処法を2つ紹介します。
カード会社に連絡して再発行する
一度磁気不良を起こしたカードは自力で使用可能な状態に戻すことはできないので、発行元のカード会社に依頼して再発行しましょう。
ただし、クレジットカードの場合は再発行の際にカード番号やセキュリティコードが変わってしまうので注意が必要です。新しいカードが届いたら、自動引き落としなどで登録しているクレジットカード情報の更新を忘れないようにしてください。
ATM磁気復元サービスを試す
ICチップつきキャッシュカードやクレジットカードのなかには、ATMで磁気が復元できるサービスを提供している場合があります。復元方法は簡単で、銀行ATMにカードを通すだけで磁気が戻ってきます。
磁気不良からクレジットカードを守る方法
クレジットカードが急に利用できなくなって困ることがないよう、磁気不良からカードを守る3つの方法についてご紹介します。
磁気を発する物と一緒にしない
まず意識していただきたいのが、磁気を発する物の近くにカードを置かないようにすることです。とくに男性はスマートフォンと財布を一緒にポケットに入れる方も多いため、それぞれを別のポケットやバッグに入れることで、日頃から磁気不良を防ぐことが大切です。
カードを重ねて保管しない
カードを重ねて保管しないことも重要です。ポケットが少ない財布だと、どうしても1つのポケットに何枚もカードを入れることになりますが、財布を替えたりカードケースを使用したりするなどの対策が必要となります。
利用頻度が低いカードがあるなら、自宅で保管して必要なときだけ持ち歩く方法もおすすめです。
磁気防止ケースなどで保護する
どうしてもスマホケースなどにカードを入れたい場合は、磁気防止ケースの活用がおすすめです。磁気防止ケースにカードを入れるだけで、ほかの磁気を防ぐ効果があります。通販サイトでは1枚あたり数百円程度で購入できるものもあるので、ぜひ活用してみましょう。
貼るタイプの防磁シートもありますが、カード番号が見えなくなってしまうため、クレジットカードへの使用はあまりおすすめしません。
カードの磁気不良に備えてその他やっておくと良いこと
上述した対策を行っていても、いきなり磁気不良になることはあり得ます。突然磁気不良になったときのために、どのような備えがあると良いのでしょうか。
ICチップのカードを使用する
ICチップつきのクレジットカードであれば、磁気ストライプで磁気不良が起きても支払いを進められます。非接触のタッチ式が利用できるなら、カードが傷つく恐れもありません。
カードレスのタイプにする
カードレスのクレジットカードであれば、磁気不良の心配がなく使用できます。物理的なカードを使用せずに、スマートフォンのアプリや非接触型決済サービスに登録するだけで支払いが完了します。
予備のカードを持っておく
カードが使用できなくなった場合、再発行の申し込みからカードが手元に到着するまで数日かかることがあります。メインのカードが使用できなくなったときに使える予備のカードを持っておくのもひとつの方法です。
クレジットカードは一人が持てる枚数に上限はありません。しかし、持ち歩くときには詐欺や盗難被害を防ぐため、必要な枚数だけを持つようにしましょう。
また、クレジットカードを多く作ることで支払いやID・パスワードの管理がずさんになってしまう可能性もあるため、自分が管理できる枚数に留めておくことをおすすめします。
カードが利用できなくなる原因は磁気不良以外の場合もある
カードが急に利用できなくなる原因は、磁気不良以外にも以下が考えられます。
- 有効期限切れ
- 利用限度額を超えている
- 支払いの遅延がある
- 店舗の端末の故障
- 第三者による不正利用の疑いがある
とくに注意すべきなのは、不正利用の恐れがあるケースです。身に覚えのない利用履歴があるなど、不正利用の疑いがある場合はすぐにカード会社に問い合わせましょう。
クレジットカードを利用した詐欺手法はさまざまですが、カードの磁気ストライプに記録されている情報を使用して偽造カードを作製し、不正利用する手法が「スキミング」です。また、電話でクレジットカード番号や暗証番号を聞き出して不正利用につなげる「ビッシング」などもあります。
被害を防ぐ方法については、以下の記事でご説明しています。
また、ALSOKではPCやスマートフォンを利用したサイバー犯罪事例について警視庁にインタビューした記事を公開しています。ぜひご覧いただき、犯罪の脅威からご自身や周りの方々を守ることにお役立てください。
大切なカードを守るために保管方法を見直してみよう
カードは磁気を発する物と一緒にすると磁気不良を起こしやすく、急に利用できなくなってしまうリスクがあります。持ち歩くときだけでなく、自宅に保管する際も、磁気不良を起こさないように気をつけましょう。
自宅に保管しているクレジットカードやキャッシュカード、現金などの貴重品は、空き巣に狙われる可能性もあります。普段使わない分は金庫に入れる、玄関・窓の施錠を徹底するなど、防犯対策を行いましょう。さらに被害を未然に防いで安全を守るには、ホームセキュリティの導入をおすすめします。
ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つから選択できます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、不審者の侵入などの異常発生時には自動でガードマンが駆けつけます。さらにスマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、外出時はワンタッチで警備を開始できる便利な機能も搭載しています。
戸建て住宅はもちろんのこと、集合住宅でも導入可能です。相談は無料、専門のアドバイザーがあなたのニーズにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。