夫に単身赴任をしてもらうメリット・デメリット、転勤についていくべきか
夫の勤務先が転勤する可能性があると、妻やお子さんの事情などで単身赴任になる可能性もあるでしょう。転勤になると、今までの生活様式を大きく変えなくてはなりません。
そこで今回は、家族で納得した上で選択できるように、単身赴任と転勤先についていくことへのメリット・デメリットをご紹介します。
目次
夫に単身赴任をしてもらうメリット・デメリット
夫に単身赴任をしてもらうメリット
夫だけが転勤先に住み、妻と子どもだけが残るという選択肢には、さまざまなメリットがあります。
夫のいない自由な時間が増える
まず、メリットとして挙げられるのは「夫のいない自由な時間が増える点」です。一人分の家事が減り、自分1人の時間が多くなるため、時間ができることがあります。
例えば、お互いに趣味が異なる、生活時間がずれているといったケースだと、一緒に暮らしていても相手に気を遣う場面も多々あり、離れた環境にいることが利点になることもあります。夫の単身赴任をきっかけに新しい目標にチャレンジする方もいるようです。
夫婦喧嘩が減る
次に、メリットとして挙げられるのが「夫婦喧嘩が減ること」です。一緒に過ごしていると、ちょっとしたすれ違いで喧嘩に発展することもあるでしょう。単身赴任をきっかけに別々に過ごすことで喧嘩が減り、距離感の大切さを再認識することができます。
今までの生活を変える必要がない
次に、メリットとして「今までの生活を変える必要がない」という点が挙げられます。
転勤先についていくとなると、子どもを転校させたり、仕事を辞めたりと、生活を変える必要があります。単身赴任をしてもらうことで、子どもを転園・転校させる必要がなく、仕事も辞める必要がありません。
夫に単身赴任をしてもらうデメリット
夫と離れて暮らすことで、デメリットが生まれることもあります。
出費がかさむ
まず、デメリットとして挙げられるのが「出費がかさむこと」です。単身赴任を選んだ場合、家族が住む家と転勤先で2つの家を持つことになります。会社からの補助が出るケースが多いですが、全額補助ではない可能性もあります。多くの場合は家賃補助のみで、水道光熱費は自己負担となるため、出費がかさみます。
また、地方への単身赴任になり、自家用車が必要となる場合は、駐車場代やガソリン代等の車両維持費用などもかかります。今までの電車通勤が車に変わるだけでも、多くの出費があるでしょう。こうした出費は、夫だけではなく家族にも影響が及ぶため、一緒に対策を考えなくてはいけません。
夫婦・家族の時間が減る
2つ目のデメリットとして「夫婦・家族の時間が減ること」が挙げられます。仮に自宅へ帰宅できる日が作れたとしても、長期休みでない限り月に1~2日が限度になるでしょう。赴任先との距離が長ければ、一緒に過ごせる時間が少なくなる可能性があります。そのため、夫婦や家族で過ごす時間が減ってしまいます。特に子どもがいる場合は、子どもに寂しい思いをさせることもあるでしょう。
ワンオペで家事や育児をこなす必要がある
夫と離れて暮らすため、子どもがいる家庭の場合は、ワンオペで家事や育児をこなす必要があります。これまで分担していた家事や育児が妻一人に負担がかかる可能性があり、負担を感じることがあるかもしれません。
防犯上のリスクが高くなる
3つ目は「防犯上のリスクが高くなること」が挙げられます。空き巣を中心とした家を狙う犯罪者は、侵入しやすく逃げやすい家をターゲットにする傾向にあります。そのため、女性と小さな子どもだけが暮らしている家は侵入しやすいと思われ、空き巣などの犯人に狙われる可能性があります。
夫の転勤についていくメリット・デメリット
夫の転勤先に、家族でついていくという手段もあります。ここでは、転勤についていくメリット・デメリットを紹介します。
夫の転勤についていくメリット
まずは、夫の転勤についていくメリットについて見ていきましょう。
家族が離れずに済む
夫の転勤についていくメリットとして、「家族が離れずに済む」という点が挙げられます。これまで通り、家族一緒に過ごすことができ、妻や子どもも寂しく感じることがないため、一番のメリットともいえます。
新しい土地で暮らす経験を持てる
2つ目のメリットは「新しい土地で暮らす経験を持てる」点が挙げられます。新しい土地で暮らすことで地域特有の環境や文化、風習に触れることができます。都心から自然あふれる場所への転勤が決まった場合、子どもにとっても自然と触れ合う良い経験になるでしょう。
また、新しい環境では新たな人間関係を築くことができ、さまざまな価値観や視野が広がります。方言などの言葉の違いや生活習慣の変化に適応することで、自身の成長にもつながるでしょう。
家計の負担を減らせる
単身赴任の場合は、夫の転勤先と妻の住む家の2つの家を持つことになり、水道光熱費や家賃など、一緒に暮らすよりも出費が多くなってしまうことが想定されます。転勤についていくことで、これまで通り家族一緒に暮らすことができるため、単身赴任よりも家計の負担を減らすことができるでしょう。
夫の転勤についていくデメリット
夫の転勤についていくことで、家族全員が引っ越すこととなるため、デメリットを感じる部分があるかもしれません。
引っ越しが大変
まず、デメリットとして挙げられるのが「引っ越しが大変なこと」です。急遽転勤が決まるケースもあり、短期間で引っ越しの準備をしなければならないことがあります。また、引っ越しが決まったら、現在住んでいる住居の管理会社に退去する旨を伝え、電気・ガス・水道の変更手続きや住民票の移動や運転免許証などの住所変更手続きをしなければなりません。引っ越し準備に加え、さまざまな手続きが必要です。
新しい生活に慣れる必要がある
2つ目のデメリットは「新しい生活に慣れる必要があること」です。新しい土地に移り住むことで、住環境や地域の慣習、気候、交通機関などがこれまでと異なることがあります。そのため、新しい生活に慣れるまで、ストレスを感じることも少なくありません。
特に家族がいる場合は、子どもの学校や配偶者の仕事の調整も必要となり、家族全体で生活に慣れる必要があります。また、正社員やパートで妻が働いていた場合、夫の転勤についていくとなると転職が必要なケースもあります。新たに仕事を探すということも負担になるでしょう。
子どもを転園・転校させる必要がある
3つ目のデメリットは「子どもを転園・転校させる必要があること」です。特に小学生や中学生の子どもがいる家庭は、子どもにも転勤の話をして理解してもらう必要があります。
子どもにとって、転園や転校は大きなストレスとなり得ます。特に学年途中での転校は学習内容の違いや進度の違いがあるため、学業面での負担も大きくなります。
親は、新しい学校や地域の情報を集め、子どものサポートを強化する必要があり、家族全体にとっても負担が増えます。
転園や転校は子どもにとって大きな挑戦となり、家庭全体の生活に影響を与えるため、転勤を選ぶ際は十分に考慮して決める必要があります。
夫が単身赴任になったら準備するもの
単身赴任を選択する場合、さまざまな準備が必要になります。
- 新居探し(企業からの社宅などの提供がない場合)
- 引っ越し会社の手配
- 引っ越しの準備
- 生活必需品の用意
- 公的書類やライフラインの手続き
単身赴任が決まったら、新居探しを行い、引っ越しの準備に入っていきます。必要な家電や家具がある場合は、事前に準備しておきましょう。1年以上単身赴任の予定であれば、住民票の転出・転入手続きも行う必要があります。また、転居先の電気やガス、水道、インターネットといったライフラインの手続きも必要です。
単身赴任の必需品やかかる費用については、こちらの記事で解説しています。
単身赴任の場合はホームセキュリティへの加入も検討しよう
夫が単身赴任で家にいない場合、心配になるのは家の防犯面ではないでしょうか。空き巣や居空き、忍び込みは、家族がどの時間に在宅しているかなどの下調べを行い、犯行に及びます。下見の段階で家に住むのが女性のみ、女性と小さな子どものみと知られると狙われる可能性も高くなるでしょう。そのため、夫が単身赴任の場合は家のセキュリティを強化する必要があります。
家の防犯対策は警備会社の提供するホームセキュリティがおすすめです。ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」では、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」の2つがあり、ご希望に合ったサービスをお選びいただけます。セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしもの時にはガードマンの依頼駆けつけが利用可能です。オンラインセキュリティでは、異常発生時に自動でガードマンが駆けつけます。さらに、スマートフォンで簡単に警備操作を行え、外出時にはスマートフォンを機器に近づけるだけで、警備の開始・解除ができる機能も搭載しています。
外出中の防犯対策ならALSOKの「まもるっく」がおすすめです。まもるっくは、GPS機能付きの小型携帯端末で、お子さんの居場所をいつでも確認することができます。また、異常時にはストラップを引くことで助けを呼ぶことができ、GPSの位置情報を頼りにガードマンがすぐに駆け付けます。外出中のお子さまや女性の一人歩きの防犯対策として有効です。
夫の転勤についていく場合に必要な準備
転勤についていく場合も、準備することは多くあります。以下を参考に、計画的に進めていきましょう。
- 住んでいる家の退去告知
- 引っ越し会社の手配
- 子どもの転園・転校手続き(子どもがいる場合)
- 新居探し(企業からの社宅などの提供がない場合)
- 役所への各種手続き
- 金融機関、その他契約先への住所変更
- ネット回線の解約・新規契約手続き
- 電気・ガス・水道の解約手続き など
単身赴任と異なるのは、住んでいる家の退去告知や、電気・ガス・水道の解約手続き、子どもの転園・転校手続きを行う点です。持ち家の場合は、空き家にするか賃貸住宅として貸し出すか、売却という3つの選択肢から選ぶことになります。転勤の期間にもよりますが、夫婦でどうするか決めておくと安心です。
人の出入りがなく放置されている家は、空き巣に侵入されるリスクが高まるだけでなく、建物の劣化によって資産としての価値も下がってしまいます。そのため、家を長期間空ける場合は、空き家管理サービスの活用がおすすめです。
ALSOKでは「るすたくサービス」という空き家管理サービスを提供しています。るすたくサービスは長期不在の住宅に対し、1カ月に1回巡回して敷地内の異常がないかを確認します。
長期間空き家にする際はぜひALSOKのるすたくサービスをご活用ください。
単身赴任と転勤は家族で相談して後悔のない選択をしよう
夫の転勤についていくか、夫に単身赴任をしてもらい離れて暮らすかは、家族にとっても重要な選択です。転勤・単身赴任のメリット・デメリットを把握し、家族で相談した上で後悔のない選択をしましょう。家族が離れる、慣れ親しんだ土地から離れることは寂しいものですが、前向きにとらえ、準備を進めていくことをおすすめします。