小学生の通学路が不安な方は安全確認を
多くの場合、小学生になると1人で登下校をすることになり、登下校に自立が求められるようになります。ただ、その自立の習得は危険と隣り合わせであり、子どもには防犯意識や交通ルールを守る意識を持たせなければいけません。
今回は、小学生の通学路で起こり得る危険とその対策について詳しく解説します。
小学生の通学路に潜む危険
小学生の通学路にはさまざまな危険が潜んでいます。いったいどのような危険が潜んでいるのでしょうか。
見知らぬ人から声を掛けられる
まず起こりやすい危険として挙げられるのが、「見知らぬ人から声を掛けられる」ことです。特に夕方から夜にかけて1人で登下校することになった子どもは危険と考えられています。
なかでも悪質なのが、「親の友人」と称して声を掛けてくることでしょう。中学校にもなれば「怪しい」と気づくものですが、小学校低学年の子どもの場合は「パパ・ママの友人なら大丈夫だ」と思ってしまうケースがあります。最悪の場合、そのまま連れ去られたり、被害の対象になってしまったりする恐れもあります。
また、声を掛けてくる不審者も大人だけとは限りません。少し年上の中学生や高校生が、悪意を持って話しかけてくる可能性もあります。1997年に発生した神戸連続児童殺傷事件の犯人は、当時中学生の子どもでした。どんなに近い年齢であっても、見知らぬ人からの声掛けは危険です。
交通事故
通学路における交通事故も、小学生に潜む大きな危険として挙げられます。警察庁交通局が公表している統計データによると、交通事故件数自体は年々減少傾向にあるものの、死者数は減っていません。[注1]
同データによると、学年の小さな子どもほど、歩行中に事故に遭う割合が高いことがわかっています。とくに横断歩道の歩行中の事故の割合が高いため、年齢が低い子どもほど横断歩道を渡る際には注意を促しましょう。
子どもを危険から守る対策
こうした危険から子どもを守るために、親から子どもにしてあげられる対策はたくさんあります。自分の子どもを犯罪や交通事故から守るために、以下の対策は必ず講じておきましょう。
1防犯ブザーの所持
いまや、多くの子どもが持ち始め、登下校のアイテムとして浸透しつつある防犯ブザー。多くの児童が持っているということは、不審者や犯罪者にとって防犯ブザーが脅威であり、効果のある対策だということです。
さまざまな所で防犯ブザーは売られていますが、なるべくなら性能が高く使いやすいもの、そして第三者にその緊急性が伝えられるような防犯ブザーにした方が良いでしょう。なぜなら防犯ブザーを鳴らしても、人気のないところでは音が届きづらく、犯人によって防犯ブザーが壊されてしまっては意味がないためです。
防犯ブザーを選ぶポイントは、「子どもでも鳴らしやすい形状(押しボタン式・引紐式)か」「十分な音量(85dB以上/m)が出るか」「見えやすく使いやすいところに装着できるか」です。そのポイントをクリアしており、おすすめの商品がALSOKの防犯ブザーです。
また、お子様の位置情報がわかるGPS端末「まもるっく」もおすすめです。こちらは、「見まもる、見つける、駆け付ける」をコンセプトに造られた通話ができるGPS端末です。緊急時にストラップを引くだけで、ALSOKへ緊急通報(音声通話)機能と防犯ブザー機能が作動します。その後ALSOKからご両親等へご連絡し、状況と位置情報を伝え、依頼があればガードマンがすぐに駆け付けられるようになっています。
2友人と帰宅することを徹底させる
近年は集団下校をすすめている学校もありますが、もしその制度がない場合は、子どもに積極的に誰かと下校することを促しましょう。
不審者が声をかけてくるのは多くの場合が「1人でいる子ども」です。「1人で帰ると、こんな危険があるんだよ」ということをしっかり理解してもらうことも対策の1つです。
3不審者と出会ったときをイメージさせる
不審者と出くわした瞬間というのは、大人であっても固まって動けなくなってしまうものです。まして子どもは、もっと怯えて何もできないかもしれません。そんな状態がいつ起こっても適切な対応が取れるように、日頃から子どもに不審者と出会ったときの対処法をイメージさせておきましょう。
たとえば、以下のような伝え方は、具体的で子どももイメージしやすいでしょう。
- 知らない人に声を掛けられたときは、大声で「助けて!」って叫ぶんだよ
- 交番や消防署がなかったら、コンビニや商店街、人のいるところに走ろうね
- 変な人だと思ったらすぐに離れて身体を掴まれないようにするんだよ
- 「パパやママのおともだち(仕事仲間)で、迎えにいってほしいと頼まれたんだ」とか言われても絶対についていかないようにね
その効果の是非は、子どもによって個人差が出てしまうかもしれませんが、日頃からイメージさせているのとそうでないのとでは、犯罪に巻き込まれる確率はかわるはずです。普段の生活から子どもと一緒に防犯対策を学べるよう親自身も心がけましょう。
4交通ルールを一緒に学ぶ
小学生に起きる交通事故の中にも、子どもが急に道路を飛び出したことで起こってしまうケースも少なくありません。そうした子ども側から引き起こされる事故を防ぐのは、育てる側の親の責務です。
もちろん学校や幼稚園でも交通ルールを教えてくれますが、それを家族が子どもに反復して教えるかどうかで、子どもへの定着率に差は出ます。
一緒に買い物に行くときや、散歩をするときなどにも交通ルールを教えてあげてください。また、自転車に乗るときのルールも同時に教えてあげられると良いでしょう。
万が一に備えて万全な対策を講じましょう
子どもは日本の未来を担うかけがえのない存在です。彼らの命を守るためには、日々の教えと万全な対策が必要不可欠です。ぜひ子どもの防犯意識を高める取り組みとともに、防犯ブザーなどの対策アイテムの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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