ベランダの防犯対策は必要?狙われやすいベランダの特徴と防犯グッズについて
空き巣などの侵入窃盗のケースでは、玄関や窓から侵入されるケースの他、ベランダから侵入されるケースもあります。特に、マンションやアパートではベランダからの侵入被害が多くなっています。そのため、ベランダでの防犯対策を考える必要がありますが、ベランダからの侵入を防ぐ対策といっても、どのような方法がいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。
本コラムでは、マンション・アパートのベランダの防犯対策に役立つ防犯グッズについて紹介します。
目次
マンション・アパートのベランダからの侵入率は意外と高い
令和5年に発表された警察庁の調査によると、侵入窃盗の認知件数は令和4年では3万6,588件という数字になっています。そのうち、住宅を狙った侵入窃盗は、1万6,524件となっています。1日あたり、約45件もの住宅が被害に遭っていることになり、未だに多くの被害があることが分かります。
出典:警察庁 住まいる防犯110番「データで見る侵入犯罪の脅威」
警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」
それぞれの侵入経路をみてみると、一戸建住宅は「窓」からの侵入がもっとも多い結果となっています。共同住宅では低層でも中高層でも「表出入口」がもっとも多く「窓」は2番目に多い結果になっています。
次に、侵入手段を住宅のタイプ別にみていきましょう。
侵入手口は「無締り」が最も多いですが、一戸建住宅と3階建以下の共同住宅は、2番目に「ガラス破り」が多くなっています。低層階の共同住宅では、ベランダからのガラス破りによる侵入も十分に考えられます。
狙われやすいベランダの特徴と防犯対策
窃盗犯に狙われやすいベランダには、特徴があります。
洗濯物を視認できる
ベランダで洗濯物を干すという方が多いでしょう。洗濯物をベランダに干している場合、干されている服によって家族構成や性別・年齢などを推察することができてしまいます。
とくに女性が一人暮らしをしているとわかると、性犯罪やストーカー、空き巣のターゲットにされる可能性があります。女性の洗濯物は、室内干しにするか、男物の衣類を混ぜて干しておくなどの工夫をしましょう。
また、遅くまで外に洗濯物を干しっぱなしにしたり、雨が降っているにもかかわらず取り込む様子がなかったりすると長時間留守にしていると思われ、空き巣のターゲットにされます。洗濯物は干しっぱなしにせずに、すぐに取り込みましょう。
築年数が古い
空き巣は人通りが少なく、外からの死角が多い住宅を狙います。
最近できた建物は工夫されているものが多いですが、築年数が相当に経過した共同住宅では、ベランダがコンクリートの柵で覆われていることが多く、外から状況が見えにくい物件も多くみられます。
コンクリートの柵で覆われていると、空き巣にとってはしゃがむだけで隠れられる好都合の場所となりますから注意が必要です。
また、侵入手口の1つである「ガラス破り」は、サッシの鍵周辺のガラスを破り侵入するものです。
しかし、ガラス破りを行うためにしゃがみこむと自然に姿が隠れてしまうため、見つかりにくい上に作業がしやすい絶好の環境となってしまいます。
ベランダへの侵入を防ぐ防犯グッズ
ベランダへの侵入を防ぐには、防犯グッズで対策するのがおすすめです。
防犯グッズ①センサーライト
ベランダがコンクリートの柵で囲まれている場合、動くものを察知して自動で明かりがつく「センサーライト」を設置すると侵入者への牽制に効果的です。
また、在宅中に不審者が忍び込んでくれば、窓外に明かりがつくため、気づくことができたり、留守中でも明かりがつくと目立ったりすることから、大抵の空き巣は嫌がります。
防犯グッズ②防犯カメラ
また、センサーライトと同時に防犯カメラをつけておくと、未遂の侵入者があったときなどにも犯人を特定することができ安心です。
防犯意識が高いことをアピールすることもできるため、犯罪を未然に防ぐ効果も高くなります。
防犯グッズ③防犯アラーム
ガラスの破壊や窓の開閉を検知してアラームが鳴るセンサーを設置することも、侵入者への牽制になります。
ガラスの破壊、窓の開閉のいずれかを検知すると25秒間、約90dBのアラームが鳴動します。90dBはきわめてうるさいと感じる音量とされ、具体的には騒々しい工場の中や犬の鳴き声(正面5m付近)、カラオケ(店内客席中央)くらいの音量です。きわめてうるさいアラーム音が鳴ることで、侵入者を威嚇でき、異常があったことを周囲の方に知らせることもできます。窓に貼り付けるだけで簡単に設置できるため、おすすめです。
防犯グッズ④補助錠
次に紹介するのはサッシなどの窓の上下に取り付ける補助錠です。
「ガラス破り」の手口の場合、多くはサッシなどの錠付近のガラスだけを小さく破って鍵を開けて侵入します。
侵入者は、できるだけ短時間で侵入して犯行に及び逃走したいと考えています。そのため、侵入に時間がかかることは嫌がります。補助錠をつけておけば、クレセント錠を開けただけでは窓自体が開かないので侵入に時間がかかり、諦める可能性があります。この補助錠も窓に貼り付けるだけで設置できますが、たいへん強力であるため、一度つけると簡単には剥がせません。賃貸の場合は大家さんに事前に承諾をとってから設置しましょう。こちらの商品の特徴は、貼り付けた部分を外側から見るとALSOKのマークが表示されます。警備会社のロゴが貼られていると、この家はホームセキュリティを設置するなど防犯対策をしていると思われ、犯人に狙われにくくなります。空き巣に最初から狙わせない強い防犯効果が期待できます。
防犯グッズ⑤忍び返し
本来、忍び返しとは忍者が侵入しないように、城などの建物の軒先に刀や槍を張り出させたものを指します。不法侵入を防ぐために、一般の住宅でも忍び返しの仕組みが活用されています。
近年、マンションの屋上からロープや外壁の段差などを利用して最上階の部屋に侵入窃盗が行われるケースもあります。一戸建住宅でも、塀や物置、配管などを伝って、2階から侵入される場合があります。忍び返しをベランダに設置することで容易に外壁を乗り越えられないようにすることができるほか、忍び返しは尖っているため、触ってしまうとケガをする恐れがあります。忍び返しに血痕がつくこともあり、侵入を試みた犯人の特定の手がかりとなることも。注目を集めている防犯グッズです。
防犯グッズ⑥侵入防止柵
侵入防止柵とは、シカやイノシシといった野生動物から作物や家具などを守るために用いられるものです。しかし、こちらの侵入防止柵は侵入経路を限定するほか、留守かどうかを隠すことができるため、防犯対策にも有効です。侵入経路を限定することで、犯人が通るルートを絞ることができるため、ほかの防犯対策がしやすくなります。
また、不法侵入は留守中の家を狙う傾向にあるため、家にいるのか・不在なのかを隠すことで被害を抑えることができます。また、侵入防止柵の下に防犯ジャリを敷いておくこととより防犯対策となります。防犯ジャリの上を歩くと、大きな音が鳴る仕組みになっています。セミの鳴き声と同じレベルの70dB以上の音がなるといわれていて、歩くと周囲の人に気づかれるほどの音が鳴ります。そのため、防犯ジャリを敷くことで、不法侵入が発生したときに音で認識することも可能です。
防犯グッズ⑦防犯ネット・防犯フェンス
ベランダに、防犯ネットや防犯フェンスを設置するのも防犯対策になります。防犯ネットは、ベランダの柵から天井にかけてネットを張り侵入を防止。防犯フェンスは、柵の上からさらにフェンスを設置するため、侵入の防止だけではなく目隠しにもなります。
防犯ネットや防犯フェンスを設置することで、侵入する際にくぐったり破壊したりしなければなりません。しかし、ネットやフェンスは壊れにくくなっているため、侵入に時間がかかり侵入者は嫌がります。
紹介のとおり、ベランダ向けの防犯グッズは、たくさんあります。ベランダからの侵入を防ぐには、防犯対策グッズを設置し、入りにくい家を目指しましょう。
ホームセキュリティの導入で住宅に安心を
以上がベランダからの侵入を防ぐためのおすすめの防犯対策ですが、住んでいる環境によっては設置するのがむずかしいものもあります。
また、防犯グッズだけではいざ侵入されてからの対策は何もできません。
そこでおすすめなのがALSOKのホームセキュリティです。
ホームセキュリティを導入すれば、24時間365日自宅をセキュリティシステムが見守り、異常を検知すれば、専門のトレーニングを積んだプロのガードマンが駆けつけます。在宅中に侵入者があった場合などは犯人と鉢合わせになる可能性もあることを考えると、このようなプロのガードマンの存在はとても心強いものです。
ALSOKのホームセキュリティは、ニーズに合わせてさまざまなプランをお選びいただけます。
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